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【保存版】サウナシュラン2024が発表!注目の11施設を徹底解説(新規オープンから殿堂入り施設まで)

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サウナブームの熱気がまだまだ冷めやらない2024年。今年も11月11日の「ととのえの日」に、注目のサウナアワード「サウナシュラン2024」が発表されました。

サウナシュランは、サウナクリエイティブ集団「TTNE」が主催する “今行くべき全国のサウナ施設” を選出するアワードです。2018年にスタートし、今年で7年目。全国12,000以上あるというサウナ施設の中から、水風呂、外気浴スペース、ホスピタリティ、男女の有無、料金設定、清潔性、エンターテイメント性、革新性などの観点で評価された11施設がノミネートされています。

今年のサウナシュラン2024は、例年以上に激戦でした。特に注目すべきは、初の女性専用施設「TREATMENT SAUNA SteaMs.」や大阪エリアの施設「大阪サウナDESSE」がランクインするなど、サウナの多様性が広がっていることです。また、北こぶし知床 ホテル&リゾートが3度目の受賞で殿堂入りを果たすという快挙も見逃せません。

サウナシュランの殿堂入りって、どんな施設なんでしょうか?実は、3回ノミネートされた施設のみが得られる特別な称号なんです。現在の殿堂入り施設は、御船山楽園ホテル らかんの湯(佐賀県)、湯らっくす(熊本県)、スカイスパ Yokohama(神奈川県)、ウェルビー栄(愛知県)、The Sauna(長野県)、そして今回の北こぶし知床 ホテル&リゾート(北海道)の6施設。これらの施設は、以降のサウナシュランの表彰対象外となりますが、日本のサウナ文化における最高峰の施設として認められています。

さて、今回は僕なりの視点で、ノミネートされた11施設を1位から順に紹介していきたいと思います。各施設の特徴や魅力はもちろん、実際に訪れた時の体験談なども交えながら、できるだけ詳しくレポートしていきますね。

目次
  1. 第1位 TOTOPA 都立明治公園店
  2. 第2位 サウナ東京
  3. 第3位 TREATMENT SAUNA SteaMs.
  4. 第4位 大阪サウナDESSE
  5. 第5位 北こぶし知床 ホテル&リゾート【殿堂入り】
  6. 第6位 別邸 仙寿庵
  7. 第7位 CYCL
  8. 第8位 Hiki stargazing sauna
  9. 第9位 星野リゾート 青森屋
  10. 第10位 塚原から風呂
  11. 第11位 泊まれるサウナ屋さん 品川サウナ
  12. 特別賞 大谷元気炉六号基
  13. さいごに
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第1位 TOTOPA 都立明治公園店

国立競技場を望む、都市のオアシスが魅せる新時代

今年のサウナシュラン第1位に輝いたのは、2024年3月にオープンしたばかりの「TOTOPA 都立明治公園店」です。場所は、新国立競技場の目の前。緑豊かな都立明治公園の一角という、都心とは思えないようなロケーションにあります。

実は僕、オープン直後に訪れる予定だったんですが、すっかり寝坊してしまって…。でも、遅ればせながら先日やっと足を運ぶことができました。地下鉄の駅を出て、新国立競技場に向かって歩いていくと、公園の中に現代的な建物が見えてきます。これが噂の「TOTOPA」かぁ…とワクワクしながら入館。

「おふろの王様」でおなじみの東京建物グループが手掛けるTOTOPAは、「都市型スパ」という新しいコンセプトを掲げています。2階が女性フロア、3階が男性フロアと完全に分かれているので、女性の方も安心して利用できるんですよ。

18通りの組み合わせで見つける、究極のととのい

男性フロアに入ってまず目に入ってきたのが、3つの個性的なサウナ室。それぞれ「左室」「右室」「ナ室」と名付けられているんですが、この「左右ナ(サウナ)」というネーミングセンス、なかなかやるなぁと思わず笑ってしまいました。

水風呂は2種類あって、なんと一方は水深約160cmもある超深型!泳ぎたくなる気持ちを必死に抑えながら、思い切り潜ってみました。水温が程よく、長めに浸かっていられるのがいいですね。

休憩スペースは「外気ラウンジ」「浴室ラウンジ」「リフレッシュラウンジ」の3つ。公園の緑を眺めながらの外気浴は格別です。これらのスペースを組み合わせると、なんと3(サウナ)×2(水風呂)×3(休憩)=18通りの体験ができるんだとか。確かに、毎回違うルートを試してみると新鮮な発見があって面白いですね。

男女それぞれに寄り添う、細やかな設備とサービス

料金システムは、1時間まで1,980円(税抜)、1時間~3時間まで3,980円(税抜)、3時間~5,980円(税抜)。最初は「1時間1,980円は高いかな…」と思ったんですが、タオルが使い放題なのがありがたい。何度もサウナと水風呂を行き来する僕みたいな人間には、むしろコスパが良いかもしれません。

女性フロアは、残念ながら体験できないのですが、脱衣で楽しむサウナ「かおるこ」と、館内着で楽しむ薬草スチームの蒸し湯「すちこ」があるそうです。女優のMEGUMIさんがセレクトしたコスメも用意されているとか。女性に優しい設備が充実しているんですね。

サウナクリエイティブ集団「TTNE」がプロデュースしただけあって、細部へのこだわりが随所に感じられます。LINEで混雑状況がリアルタイムで確認できるのも、使い勝手が良くて助かります。都心にありながら、緑豊かな環境で上質なサウナ体験ができる。まさに新時代の都市型スパの理想形ではないでしょうか。

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施設名TOTOPA 都立明治公園店
所在地東京都新宿区霞ヶ丘町5-7 都立明治公園内 A棟 2階・3階
アクセスJR総武線 千駄ヶ谷駅から徒歩10分
東京メトロ銀座線 外苑前駅から徒歩9分
都営大江戸線 国立競技場駅から徒歩9分
営業時間11:00~23:00(22:00最終受付)
料金1時間まで:1,980円
1時間~3時間まで:3,980円
3時間~:5,980円
(すべて税抜)
男性フロア(3階)3つのサウナ(左室、右室、ナ室)
2つの水風呂(うち1つは水深約160cm)
3つの休憩スペース
女性フロア(2階)サウナ「かおるこ」
薬草スチームの蒸し湯「すちこ」
呼吸ルーム
パウダースペース(MEGUMIさん選定のコスメあり)
共通設備ランニングステーション
ミニマルフィットネススペース
特徴サウナクリエイティブ集団「TTNE」がプロデュース
LINEでリアルタイムの混雑状況確認可能
タオルは使い放題

第2位 サウナ東京

進化を続ける赤坂の聖地が描く、サウナの理想形

2023年4月のオープン以来、常に進化を続けているサウナ東京。赤坂駅から徒歩1分という抜群のロケーションにありながら、一歩中に入ると別世界が広がります。

実は僕、オープン当初から何度も通っているんですが、その度に新しい発見があるんです。最初は「すごく混んでそうだなぁ」って尻込みしていたんですが、LINEで混雑状況が確認できるようになってからは、空いている時間を狙って通えるようになりました。

24時間営業というのも、サラリーマンにはありがたいですよね。僕なんか、仕事で失敗した日の夜に「よし、サウナ行って気分転換!」なんて思い立つことも。そんな時は、深夜の静かな時間帯に訪れるのがお気に入りです。

5種類の個性派サウナで巡る、味わい深い温度体験

サウナ東京の特徴は、なんと言っても5種類の個性的なサウナ室。最大40人収容のメインサウナ「蒸喜乱舞」は、オートロウリュ完備で安定した温度と湿度が保たれています。セルフロウリュ可能な「手酌蒸気」は、ケロ材の香りが心地よくて、つい長居してしまいそうに。

半個室型の「瞑想サウナ」は、静かにじっくりと温まりたい時の避難所です。「戸棚蒸風呂」は珍しいスチームサウナと浴槽の組み合わせ。そして「昭和遠赤」は高温サウナで、短時間でしっかり汗を流したい時に重宝します。

水風呂も22度、15度、8度と3種類用意されているので、その日の気分や体調に合わせて選べるんです。僕は普段15度の水風呂を使うことが多いんですが、たまに思い切って8度にチャレンジすると、なんだか特別な気分になれますね。

STATの技が魅せる、極上のアウフグース

サウナ東京の目玉イベントと言えば、サウナ東京アウフグースチーム「STAT」によるパフォーマンス。彼らの洗練された技術と演出は、まさに芸術的です。最初は「アウフグースって何だろう?」と興味本位で参加してみたんですが、今では立派なアウフグース中毒になってしまいました(笑)

約60席ある休憩スペースも魅力的。500円で飲み放題のドリンクサービスがあるので、ポカリスウェットやデトックスウォーターを片手に、ゆっくりとととのうことができます。僕は普段、人混みが苦手なんですが、この休憩スペースだけは不思議と落ち着けるんですよね。

都心にありながら、これだけ本格的なサウナ体験ができる場所は貴重です。何度も通ううちに、サウナ東京は僕にとって「第二の家」のような存在になってきました。これからも進化を続けるサウナ東京から、目が離せません。

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場所東京都港区赤坂3-13-4
営業時間24時間営業(深夜3〜5時は清掃のため浴室内使用不可)
料金1時間 1,500円、3時間 2,500円(オープン特別価格)
延長料金 1時間 1,000円
タオルフェイスタオル・バスタオル1枚ずつ無料
サウナ室数5室
サウナ温度90度〜
最大収容人数40人以上(メインサウナ室)
水風呂3種類(温度の異なる水風呂を用意)
特徴– 都内最大のサウナ室
– DMXによるサウンド、照明、オートロウリュの自動制御
– CO2濃度自動検知換気システム
– フィンランド直輸入の「ケロ」材使用サウナ
– セルフロウリュ可能
アクセス東京メトロ千代田線 赤坂駅より徒歩1分
利用対象男性専用(レディースデイ・レディースナイト予定あり)

第3位 TREATMENT SAUNA SteaMs.

待望の女性専用サウナで叶える、美の追求

サウナシュラン2024で第3位に輝いたのは、待望の女性専用サウナ「TREATMENT SAUNA SteaMs.」です。実は、このサウナの取材のために女性の同僚に潜入レポートを依頼したんです。というのも…そうです、僕は入れないんですよね(笑)

SteaMs.(スティーミズ)という名前は、STEAM(スチーム・蒸気)、Ms.(ミズ・女性の総称)、tea(茶葉、ハーブの広義)という3つの言葉から生まれたとか。ネーミングからして、女性への細やかな配慮が感じられますね。

スチームとハーブが織りなす、至福の美容体験

同僚によると、ここのサウナは従来のドライサウナとは全く異なる体験だそうです。温度45℃、湿度100%という環境で、空気よりも熱伝導率の高い水を媒体としたスチームサウナを採用。きめ細やかで芳醇なスチームが、体の芯からじんわりと温めてくれるんだとか。

特徴的なのは、2種類のスチームサウナを交互に楽しめること。「セルフメンテナンスできるスチームサウナ」と「天然ハーブの力を全身で取り込むハーバルサウナ」を行き来することで、より効果的なケアが可能になるそうです。

利用時間は120分で、そのうちトリートメントサウナの利用は60分。クレンジングから洗顔、シャンプー、トリートメント、スクラブまで、充実したアメニティが用意されているので、手ぶらでも気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントだとか。

心も身体も美しく変わる、新感覚トリートメント

「肌・髪・腸」にフォーカスした美容サウナとして、女性たちの間で話題沸騰中のSteaMs.。毛穴の開閉による美容成分の浸透促進や、ストレス解消、リラックス効果など、多面的なアプローチで美と健康をサポートしてくれるそうです。

料金は1回6,600円(税込)と、一般的なサウナに比べるとやや高めですが、4回数券(22,000円)や8回数券(40,000円)もあるので、定期的に通う人にはお得なんだとか。「高いと思ったけど、エステに行くよりずっとリーズナブル!」と、同僚は目を輝かせて教えてくれました。

プライベートルームは最大2名まで利用可能で、ハーバルドリンクやバスローブ、高級ヘアケア機器なども提供されているそう。「まるでプライベートスパにいるみたい」という感想を聞いて、正直なところ、少し羨ましくなってしまいました(笑)

以前から「なぜ女性専用のちゃんとしたサウナ施設がないんだろう?」と思っていただけに、SteaMs.の登場は画期的ですね。サウナシュランで第3位に輝いたことで、これからもっと女性専用サウナの選択肢が増えていくことを期待しています。

施設名TREATMENT SAUNA SteaMs.(トリートメントサウナ スティーミズ)
場所東京都港区赤坂9-5-12 パークサイドシックス B棟 B1-D
営業時間10:00~22:00
定休日水曜日
料金平日:5,500円、土日祝:6,600円(120分コース)
個室料金22,000円(HERBAL SUITE、最大2名まで)
サウナ種類スチームサウナ「RETOX」、ハーバルスチームサウナ「TERRA」
サウナ温度約45℃
特徴女性専用、トリートメントサウナ、美容に特化
設備シャワー、ドライヤー、各種アメニティ
アクセス東京メトロ千代田線 乃木坂駅3番出口より徒歩3分
電話番号03-6721-1552
公式サイトhttps://steams-tokyo.com/

第4位 大阪サウナDESSE

心斎橋の密着型エンターテインメントサウナ

大阪・心斎橋の商店街の中に、2023年4月にオープンした「大阪サウナDESSE」。200坪超の空間に、なんと8種類ものサウナと4つの水風呂を備えた、まさに “サウナのテーマパーク” とも言える施設です。

実は先日、大阪出張の際に意を決して訪れてみました。心斎橋駅から歩いて3分。ケーズビル心斎橋の4階にあるんですが、エレベーターを降りた瞬間から、どこか非日常的な空気が漂っていて…。「ここは本当に大阪?」なんて思いながら、わくわくしながら入館しました。

サウナーを虜にする、8つの個性派サウナ空間

DESSEの最大の特徴は、8種類の個性的なサウナ。それぞれが「川」「蔵」「庭」「森」「茶室」「はなれ」「水面」「結び」というテーマを持っていて、まるで日本庭園を巡るような感覚で楽しめます。

中でも一番印象的だったのは「川サウナ」。サウナ室の中に水風呂があるという、斬新な設計なんです。最初は「え?ここからどうやって?」と戸惑いましたが、水中に潜って壁をくぐり抜けると外に出られる仕組み。まるで秘密基地の隠し通路みたいで、大人なのについつい童心に返ってしまいました。

水風呂も4種類あって、なんと150cmの深さがある水風呂も。潜水が得意な人には天国のような空間かもしれません。僕は泳ぎはからきしダメなので、浅めの水風呂でじっくりと温度を下げるのが好みです。

水中探検「川サウナ」で味わう、新感覚体験

サウナ室の中に水風呂があるという発想は、正直「なんでこれを今まで誰も思いつかなかったんだろう?」と感心してしまいます。サウナから直接水風呂に飛び込めるのは、これまでにない新鮮な体験でした。

ただし、水中を潜って壁をくぐるのは意外と勇気がいるんです。最初は「本当に向こう側に出られるのかな…」とちょっと不安になりましたが、勇気を出してチャレンジ。無事に反対側に出られた時は、なんだか大きな達成感がありました。

半外気浴エリアにはハンモックが設置されていて、ここでのんびり休むのも至福のひと時。大阪の街並みを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

実は、この記事を書いているうちに、また行きたくなってきてしまいました。大阪出張の度に通ってしまいそうな予感…。出張費用とサウナ代のバランスには気をつけないと(笑)。大阪サウナカルチャーの新たな発信地として、これからもっと注目を集めていくことでしょう。

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施設名大阪サウナDESSE(デッセ)
所在地大阪府大阪市中央区南船場3-6-18 ケーズビル心斎橋4階
アクセス心斎橋駅から徒歩3分
営業時間11:00〜翌朝9:00
定休日なし(曜日によって利用可能な性別が異なる)
料金ショートコース:1,500円(1時間)
2時間コース:2,600円
フリーコース:3,700円
ナイト3時間コース:3,700円
サウナ室数8室(貸切含む)
サウナの種類川サウナ、庭サウナ、水面サウナ、茶室サウナ、森サウナなど
サウナ温度80〜90度(サウナによって異なる)
水風呂複数あり(温度6.9〜16度)
特徴– 多様なコンセプトのサウナ室
– オートロウリュ完備
– 男女利用可能(曜日指定あり)
– 休憩スペース完備
– 会員カード制度あり
電話番号06-4256-4137
公式サイトhttps://desse.osaka/

第5位 北こぶし知床 ホテル&リゾート【殿堂入り】

世界遺産の絶景と溶け合う、究極の癒し

北海道・知床半島の玄関口、斜里町にある「北こぶし知床 ホテル&リゾート」が、見事3度目の受賞で殿堂入りを果たしました。世界自然遺産の大自然を望みながらサウナを楽しめる、唯一無二の施設です。

実は去年の冬に訪れたんですが、オホーツク海に流氷が浮かぶ光景を眺めながらのサウナ体験は、今でも忘れられない思い出になっています。東京から知床までは結構な道のりでしたが、この景色を見た瞬間、来て良かったと心から思いました。

流氷サウナから満天の星空まで、移ろう四季を感じて

施設には「UNEUNA(ウネウナ)」と「KAKUUNA(カクウナ)」という2つのサウナ室があります。特にUNEUNAは、木の洞窟をイメージした曲線美が印象的。世界でも珍しい3D加工で木材を削り出して作られているそうで、その技術力には感動しました。

KAKUUNAの方は流氷をイメージした直線的なデザイン。大きな窓からオホーツク海を一望できて、冬季には流氷を見ながらサウナを楽しめます。僕が訪れた時は、まさに流氷のベストシーズン。真っ白な氷の塊が海面に浮かぶ様子を眺めながら、温かなサウナに身を委ねる…。この贅沢な体験は、一生の宝物になりそうです。

HARVIA社製のサウナストーブから15分おきに自動でロウリュが行われ、心地よい熱波が体を包み込みます。水深90cmの深い水風呂(温度約16.5度)も魅力的。最初は「寒そうだなぁ」と尻込みしましたが、意を決して入ってみると、これがまた気持ちよくて。北海道の冷たい空気と相まって、最高の「ととのい」を体験できました。

3度目の受賞で輝く、殿堂入りの証

屋上の「TOKONOU TERRACE(とこのうテラス)」も素晴らしい空間です。知床の大自然を一望できる外気浴スペースで、夜には満天の星空を眺めることができます。都会では見られないような星空に、思わず時を忘れて見入ってしまいました。

実はサウナタイムの合間に、オリジナルのサウナグッズも買ってしまいました。「とこのう」ブランドのサウナハットとTシャツ。東京に戻ってからも、これを身につけると知床での思い出が蘇ってきて、つい笑顔になってしまいます。

プライベートサウナ付きの客室「オホーツク倶楽部サウナ付スパスイート」も気になるところ。次は宿泊してじっくり堪能したいなぁ…なんて考えていたら、いつの間にか次の旅行の計画を立て始めていました(笑)

今回の殿堂入りは、まさに名実ともに「北のサウナの聖地」としての地位を確立した証と言えるでしょう。これまでサウナシュランで2021年2位、2022年4位、そして2024年5位と、常に上位にランクインし続けてきた実力は本物です。知床の大自然と融合した唯一無二のサウナ体験は、多くのサウナー達を魅了し続けることでしょう。

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施設名北こぶし知床 ホテル&リゾート
所在地北海道斜里郡斜里町ウトロ東172
アクセスJR釧網線知床斜里駅から路線バスで約50分
旭川紋別自動車道 遠軽瀬戸瀬ICから車で約180分
女満別空港から車で約120分
客室数180室
大浴場展望大浴場「大海原」(8階)
露天スペース「汐音(しおん)」
サウナKAKUUNA(カクウナ)、UNEUNA(ウネウナ)
温度:約90度、収容人数:10人
温泉泉質ナトリウム-塩化物泉(中性等張性高温泉)
水風呂温度:約15.7度、収容人数:2人、水深:90cm
レストランダイニング波音、Cafe & Bar 334
その他施設オホーツクラウンジ、流氷テラス(足湯併設)
屋上外気浴スペース「TOKONOU TERRACE」
キッズスペース「あそびの森」
駐車場100台(無料)
特徴オホーツク海を一望できる立地
サウナシュラン2024で5位獲得、殿堂入り

第6位 別邸 仙寿庵

世界が認めた名旅館が魅せる、極上のサウナ体験

群馬県利根郡みなかみ町にある「別邸 仙寿庵」は、世界的な会員組織「ルレ・エ・シャトー」に加盟し、「World Luxury Hotel Awards」にも5度もノミネートされた名旅館です。その仙寿庵が提供するサウナ体験が、とてつもなく素晴らしかったんです。

大浴場のサウナ「一ノ蔵」は、備長炭を壁に貼り巡らせた温もりのある空間。HARVIAのタワーストーブからの熱波が心地よく、窓の外に広がる庭園の景色を眺めながらじっくりと温まることができます。温度は約95度とやや高めですが、セルフロウリュでお好みの湿度に調整できるのが嬉しいですね。

水風呂は谷川岳の水を使用した岩堀り。体感温度約20度と、初心者の方でも入りやすい温度設定になっています。僕も最初は「ちょっと生ぬるいかな?」なんて思ったんですが、実はこの温度がベストポイント。サウナとの温度差が程よく、長時間楽しめるんです。

谷川の清流に寄り添う、プライベートサウナの贅沢

でも、仙寿庵の真骨頂は何と言っても完全予約制の川沿いプライベートサウナ「3u7 Mt.1977」。庭園を歩いていくと、自然に溶け込むように佇む鏡張りの箱が現れます。

最初は「え?この小さな箱がサウナ?」って思ったんですが、中に入ってビックリ。ベンチに座ると、目の前にサウナストーブと大きな窓が広がって、その先の景色がまるで一枚の絵画のよう。専属のサウナコンシェルジュさんが丁寧に使い方を説明してくれて、90分という贅沢な時間を存分に楽しむことができました。

特筆すべきは、サウナ後に直接川に入れること!最初は「マジで入るの?」って躊躇しましたが、意を決して入ってみると…これが想像以上の気持ちよさ。清流のせせらぎを聞きながら、川辺に設置された椅子でゆっくり外気浴。「ここは天国かな…」なんて、ウットリしてしまいました。

五感で味わう、日本の美意識

プライベートサウナは1人1万円程度とお値段は張りますが、90分間の極上体験を考えると、むしろリーズナブルかもしれません。サウナ、水風呂、外気浴のすべてが最高級の品質で、まさに「和のラグジュアリー」を体現しているんです。

大浴場のサウナと合わせて利用すれば、より長時間のサウナ体験も可能。温泉もあるので、サウナと温泉を組み合わせた究極の癒しプランを楽しむことができます。

ちなみに、僕みたいなポッチャリ体型の人間でも、すべての設備が余裕を持って利用できるよう設計されているのがありがたい。世界に誇る日本の「おもてなし」の心が、細部にまで行き届いているんですね。

宿泊以外でも日帰りでプライベートサウナを利用できるので、群馬方面に行く際はぜひ立ち寄ってみてください。ただし、完全予約制なので、事前の予約をお忘れなく!

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施設名別邸 仙寿庵(せんじゅあん)
所在地群馬県利根郡みなかみ町谷川614
アクセス関越自動車道 水上ICから約10分
上越新幹線 上毛高原駅からバスで約25分
上越線 水上駅から車で約8分
客室数18室(全室露天風呂付き)
駐車場19台(無料)
チェックイン13:00〜18:00
チェックアウト11:00
大浴場「一ノ蔵」(ドライサウナあり)
「仙ノ蔵」(ミストサウナあり)
サウナ施設・大浴場内サウナ(男女入れ替え制)
・プライベートサウナ(川沿いに新設、要予約)
温泉源泉かけ流し
温泉泉質カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性 弱アルカリ性)
食事個室食事処で提供
その他施設エステサロン、足湯ゾーン
特徴・2012年よりルレ・エ・シャトー加盟
・谷川岳を望む立地
・現代建築と伝統技術の融合した設計

第7位 CYCL

富士山と山中湖、絶景に囲まれたサウナ体験

山梨県南都留郡山中湖村に今年4月にオープンした「CYCL」は、その独創的な建築デザインで早くも話題を集めています。富士山の「笠雲」をモチーフにした外観は、まるでアート作品のよう。山中湖ICから車で約4分という好立地にありながら、まさに非日常的な空間が広がっています。

実は、オープン直後に訪れようと思っていたんですが、予約を取るのに一苦労…。やっと先日訪れることができたのですが、その甲斐あって最高の体験ができました。

サウナは男女混浴型の水着着用施設で、富士山の最深部のマグマ溜まりをイメージした鮮やかな赤色のサウナ室が印象的。室温80-85℃と、長時間の滞在を想定した絶妙な温度設定です。僕みたいな汗っかきには、ちょうどいい温度でした。

富士山の形状を模した、印象的な建築美

水風呂は、なんと富士山系の天然地下水を使用した”飲める水風呂”!毎分90Lもの湧き水を掛け流しているそうで、まさに贅沢の極み。最初は「え?本当に飲んでいいの?」と戸惑いましたが、実際に口にしてみると、驚くほど美味しい水なんです。

ちなみに、僕は水風呂に入る時、いつも「よーし、富士山の恵みをいただきます!」って心の中で唱えてから入るようにしています。なんとなく縁起が良い気がするんです(笑)。

セルフロウリュも可能で、HARVIAの「LEGEND」ストーブを使用しているので、安定した熱波を楽しむことができます。ロウリュの際は、富士の天然水を使用しているんだと思うと、なんだかより特別な気分になれますね。

360度の眺望を楽しむ、至福のひととき

でも、CYCLの真骨頂は何と言っても2階の展望ラウンジ。360度の眺望を楽しめる空間で、富士山と山中湖の絶景を一望できます。コーヒーやスイーツを楽しみながら、移りゆく自然の風景を眺めるのが至福のひと時。

実は、ここでうっかり居眠りをしてしまって…。目が覚めた時には夕暮れ時で、富士山が茜色に染まっていました。寝てしまったのは反省ですが、でもこんな素敵な光景に出会えたのは、ある意味ラッキーだったかも?なんて、自分に甘い解釈をしてしまいました(笑)。

入場料3,960円(税込)には無料ドリンクとスイーツが含まれていて、地元・山梨県の松山油脂のアメニティも使用できます。シルクの館内着もオプションで用意されているので、より優雅な気分を味わいたい方にはおすすめですよ。

富士山の絶景と上質なサウナ体験を求めて、すでにリピーターが続出しているとか。次は季節を変えて訪れてみたいな…なんて考えていたら、スマホのカレンダーに次回の予約日を入れていました。これはもう、完全に虜になってしまったということでしょうか(笑)。

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CYCLの施設概要を以下の表にまとめました:

施設名CYCL(サイクル)
所在地山梨県南都留郡山中湖村平野479-107
オープン日2024年4月26日
アクセス東京から車で約90分
バスタ新宿から高速バスで直通(撫岳荘前バス停下車徒歩1分)
駐車場18台(無料)
営業時間平日・日曜:10:00〜19:00
土曜:10:00〜21:30
定休日水曜日
料金3,960円(2時間30分、タオル・ドリンク・スイーツ込み)
サウナ室温度:85〜90度
男女共用(水着着用)
水風呂温度:約12度(年間通して)
水深:120cm
富士山系天然地下水掛け流し
男女別
外気浴富士山と山中湖を望む開放的なスペース
展望ラウンジ360度パノラマビューの休憩スペース
特徴・富士山と山中湖を一望できる絶景サウナ
・フィンランド式の会話可能なサウナ
・独創的な建築デザイン
・飲用可能な水風呂
予約方法完全予約制(公式サイトから予約可能)

第8位 Hiki stargazing sauna

建築家が仕掛けた、広島の隠れ家サウナ

広島市中区猫屋町に昨年11月にオープンした「Hiki stargazing sauna」は、建築家・谷尻誠氏と吉田愛氏率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」の自社ビル「猫屋町ビルヂング」の5階屋上に誕生したサウナ施設です。

実は広島出張の際に、「せっかくだから寄ってみようかな」くらいの軽い気持ちで訪れたんです。でも、エレベーターを降りた瞬間から「おっ、これは期待できる!」という雰囲気。建築家が手掛けただけあって、空間デザインが秀逸なんです。

空へと続く、開放感あふれる癒しの空間

サウナ室の特徴は、なんと言っても窓の先に広がる坪庭。空に吹き抜けた空間から太陽の光が降り注いだり、時には雨が降ったり…。その時々の天気や季節によって、まったく違う表情を見せてくれるんです。

サウナ室には香り高いウェスタンレッドシダーが使用されていて、HARVIAの「LEGEND」ストーブでセルフロウリュも可能。室温80-85℃という設定も、長時間の滞在を考えた絶妙な温度です。

水風呂は深さと幅にゆとりがあって、13-16℃とこれまたベストな温度。実は僕、他の施設だと水風呂で他のお客さんと目が合うのが少し気まずくて…。でも、ここの水風呂は適度な広さがあるので、その心配もありません。

自然と都市が織りなす、新しい調和

休憩スペースが、このサウナのもう一つの見どころ。一部の天井が空に抜けている半外気の空間で、昼は太陽の光や雨を、夜は星空を眺めながらととのうことができます。オープン以来、晴れた夜に星空を見ながらのんびりするのが、僕の密かな楽しみになっています。

防水仕様のソファーも快適で、つい長居してしまいそうに。コスメブランド「THREE」のロウリュ精油の香りに包まれながら、都会の喧騒を忘れてゆっくりとした時間を過ごすことができます。

料金は90分2,640円(税込)。平日・祝日は10:00〜21:30、土日は10:00〜23:30まで営業していて、月曜日と金曜日午前中はレディースデイになっています。水着着用可能なので、サウナ初心者の方でも気軽に利用できるのが嬉しいですね。

1階には飲食店もあるので、サウナ後の「サ飯」も楽しめます。実は僕、サウナの後のごはんって、いつも以上においしく感じるんです。これって、みなさんもそう感じますよね?

ビルの中にありながら自然を身近に感じられる、このギャップが素晴らしい。都市型サウナの新しいスタイルを提案する存在として、今後ますます注目を集めそうです。…そうそう、次の広島出張が楽しみになってきました(笑)。

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施設名Hiki stargazing sauna
所在地広島県広島市中区猫屋町8-17 猫屋町ビルヂング5F
オープン日2023年11月1日
アクセス広島電鉄 土橋駅から徒歩2分
営業時間通常:10:30〜23:00(最終入店22:00)
水曜:10:30〜21:00(最終入店20:00)
定休日不定休
料金90分:2,640円(税込)
60分:2,420円(税込)
会員制度月額16,500円(税込)で入り放題
サウナ室温度:約80〜90℃
収容人数:約10名
ストーブ:ハルビア(セルフロウリュ可)、ボナサウナ
水風呂温度:約14〜15℃
深さ:約70cm
外気浴スペース半屋外型、星空観賞可能
特徴TTNE監修、坪庭を眺めるサウナ、ウェスタンレッドシダー使用
予約方法完全予約制(公式サイトから予約可能)
アメニティフェイスタオル、ボディソープ、シャンプー、トリートメント、ヘアドライヤー
その他月曜日はレディースデイ
金曜日10:30〜16:00も女性専用時間あり

第9位 星野リゾート 青森屋

祭りの熱気が宿る、情熱のサウナ空間

今回のサウナシュランで第9位に輝いたのは、「星野リゾート 青森屋」の「青森ねぶたサウナ」です。これ、本当にびっくりするくらい斬新なコンセプトなんですよ。日本で初めて「祭り」をテーマにしたサウナなんだとか。

実は、青森ねぶた祭って一度も見たことがなかったんです。でも、このサウナに入ったら、なんだか祭りの熱気が伝わってくるような…不思議な体験でした。

サウナ室に入ると、まず目に飛び込んでくるのが大迫力のねぶた!なんと第7代ねぶた名人の竹浪比呂央氏が主宰する「竹浪比呂央ねぶた研究所」が制作した本物のねぶたがドーンと鎮座しているんです。最初見た時は「え?これホンモノ?」って目を疑いました。

ねぶたと花笠、ディテールにこだわった設備たち

サウナ室は約90℃のドライサウナで、HARVIA製のサウナヒーター(CLUB PRO「K25G」)を使用。15分に1回、祭り囃子に合わせてオートロウリュが行われるんです。僕、最初は「お祭りの音楽なんて気が散るんじゃ…」って心配してたんですが、これが意外とイイ!音楽と共に熱波が押し寄せてくる感じが、まるで祭りの熱気そのもの。

面白いのは、サウナ室内の細かいディテールです。12分計は「跳人(はねと)」デザイン、サウナマットは山車の下部に描かれる牡丹の花をモチーフにしているんだとか。ねぶたの武者や金魚ねぷたの形をしたサウナストーンまであって、見ているだけで楽しくなってきます。

郷土色豊かな新感覚サウナ

宿泊者は無料で利用できるのが嬉しいポイント。営業時間は6:00〜11:30と14:30〜23:00です。実は、朝一番でサウナに入るのが僕のお気に入り。朝もやの中で温まると、なんだか一日の元気がみなぎってくるんです。

面白いのは、オリジナルサウナハットも販売していること。金魚ねぷたと花笠モチーフのデザインで、思わず購入してしまいました。東京に戻ってきた今も、このサウナハットを被るたびに青森の思い出が蘇ってきます。

ちなみに、サウナ以外にも「のれそれ(目一杯の意味)青森」というコンセプトで、祭りや温泉、食、方言などの青森文化を体験できるプログラムが充実しているんです。サウナの後に青森の郷土料理を楽しむ…というのが、今では僕の定番コースになっています(笑)。

これまで「サウナ」と「祭り」という、一見関係なさそうな組み合わせを見事に融合させた意欲作。エンターテイメント性の高いサウナとして、世界中のサウナーを驚かせ続けることでしょう。次は実際のねぶた祭の時期に合わせて訪れてみたいなぁ…って考えていたら、もう来年の予約を取りそうになってしまいました。

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施設名星野リゾート 青森屋
所在地青森県三沢市古間木山56
敷地面積約22万坪(東京ドーム約17個分)
客室数236室
チェックイン15:00(最終22:00)
チェックアウト12:00
駐車場200台(無料)
コンセプト「のれそれ青森~ひとものがたり~」
大浴場・内湯「元湯」(総青森ヒバ造り)
・露天風呂「浮湯」(池に浮かぶような開放的な設計)
サウナ施設・青森ねぶたサウナ(男女別)
・温度:約80-90℃
・定員:12名
・オートロウリュ完備(15分に1回)
水風呂・温度:約15-16℃
・水深:90cm
温泉泉質ナトリウム-塩化物泉(中性等張性高温泉)
主要施設・ショー会場「みちのく祭りや」
・ビュッフェレストラン「のれそれ食堂」
・古民家レストラン「南部曲屋」
・酒場「ヨッテマレ」
・公園(馬車での散策可能)
アクセス・三沢駅から無料送迎バス(要予約)
・三沢空港から無料送迎バス(要予約)
特徴・青森の文化や祭りを体験できる
・広大な敷地内に多様な施設
・サウナシュラン2024で5位獲得、殿堂入り

第10位 塚原から風呂

1300年の歴史が紡ぐ、古代サウナの神秘

香川県さぬき市にある「塚原から風呂」は、なんと約1300年前に高僧・行基が造ったという日本最古のサウナ施設です。東京から香川まで結構な道のりだったんですが、この歴史ある施設を体験したくて思い切って行ってみました。

最初は「1300年前のサウナって、大丈夫かな…」なんて不安もあったんですが、そんな心配は無用でした。地元の「塚原から風呂保存会」の方々が大切に守り続けているおかげで、今でも当時の姿を留めながら現代人も楽しめる施設として運営されているんです。

二つの石室が語る、サウナの原点

施設の中心となるのは、豊島石を使って作られた幅1.2m、奥行2.7mの石室。「ぬるい方」と「あつい方」の2種類があって、その日の体調に合わせて選べます。

面白いのは、その準備方法。石室の中で薪を組んで、松葉と一緒に1時間ほど焚き上げるんです。その後、濡れむしろと濡れごもを交互に敷き重ねて塩をまき、さらにその上にむしろを敷いて…。準備だけでも職人技!保存会の方々の手際の良さに見とれてしまいました。

サウナに入る時は、長袖の上下に頭巾、草履、それに毛布まで全身に纏うんです。最初は「え?こんなに着込んで大丈夫?」って思ったんですが、これが昔ながらの入り方なんだとか。

受け継がれる伝統の中で見つける、新たな発見

「あつい方」は室温なんと150〜170℃!現代のサウナの常識を超える高温なんです。でも不思議なことに、着衣スタイルのおかげか、そこまでの熱さは感じません。むしろ、じんわりと体の芯まで温まっていくような心地よさがあります。

「ぬるい方」は約90℃。先に焚かれた方なので、蓄熱された重厚な熱が体を包み込んでくれます。水風呂はないので、外気浴で体を冷やすんですが、これがまた新鮮な体験。

営業は木曜日から日曜日の週4日で、営業時間は12:00〜21:00。料金は500円とリーズナブル。ただし、アメニティ類やドリンクは持参必須なので、その点は要注意です。

1300年の時を超えて受け継がれてきた入浴文化に触れると、なんだか特別な気持ちになりますね。現代のサウナとはまた違った魅力があって、すっかり虜になってしまいました。次は違う季節に訪れて、また新しい発見をしてみたいと思います。

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施設名塚原から風呂(からふろ)
所在地香川県さぬき市昭和1050-1
営業時間12:00〜21:00
定休日月曜日、火曜日、水曜日
料金500円
サウナ温度約90〜160℃(季節や天気により変動)
サウナ室「あつい方」と「ぬるい方」の2室
収容人数約5名
水風呂なし
外気浴あり
休憩スペーステレビのあるソファリビング、男女別休憩室
駐車場あり(無料、10台程度)
アクセスことでん長尾線長尾駅から徒歩30分またはタクシー5分
特徴– 奈良時代から続く日本最古のサウナ施設
– 薪を使った伝統的な加熱方法
– 毛布を被って入る独特の入浴方法
– 地元の野菜販売あり

第11位 泊まれるサウナ屋さん 品川サウナ

大井町駅前に現れた、サウナーの理想郷

2024年6月にオープンした「泊まれるサウナ屋さん 品川サウナ」は、大井町駅から徒歩1分という好立地に位置する、男性専用のカプセルホテル付きサウナ施設です。

実は僕、オープン初日に行こうと思って予約までしてたんですが、寝坊してしまって…。でも、先日やっと訪れることができました!場所は駅からすぐなのに、一歩中に入ると喧騒から離れた別世界が広がっていて、思わずため息が出てしまいました。

憂き世を離れて、18通りのととのい体験

1階は宿泊エリア、2階には2つのサウナと3つの水風呂、さらに屋上には露天風呂と壺湯が楽しめる外気浴スペースがあります。なんでも3×2×3=18通りのととのい体験ができるんだとか。最初はその計算の意味が分からなくて「?」ってなってましたが、実際に体験してみて納得。確かにいろんな組み合わせが楽しめるんです。

サウナは25人収容のアウフグースサウナ「KUU(空)」と、畳敷きの半個室でクナイプシャワーを浴びられる「ZEN(禅)」の2種類。僕は「KUU」での熱波体験がお気に入りになってしまって、すっかりアウフグース待ちの常連になってしまいました(笑)。

「KUU」と「ZEN」、対照的な2つのサウナ空間

水風呂の種類が面白いんです。10℃以下の「シングル」、水深140cmの潜水OK「リトルマーメイド(18℃)」、寝そべれる「不感リラクゼーション(30℃)」と、3種類用意されています。

実は最初、「リトルマーメイド」の水深140cmという表示を見て、「人魚になれるかな?」なんて考えてしまいました。でも実際に入ってみると、これが絶妙な深さ!体が自然と浮いて、まるで宇宙遊泳しているような不思議な感覚を味わえます。

仕上げは、露天風呂にも浸かれる開放的な「Heaven」か、星空が投影される静かな内気浴ルーム「Night on the planet」でリラックス。僕は「Night on the planet」で星空を眺めながら、つい居眠りしてしまうことが多いんです。目が覚めた時の心地よさったら…。

24時間営業(清掃時間2:30〜5:00を除く)なので、仕事帰りにふらっと立ち寄れるのも魅力的。カプセルホテルも併設されているので、サウナでととのった後にそのまま宿泊…なんていう贅沢な使い方もできちゃいます。

コンパクトでありながらサウナーの欲しいものがすべて揃っている、まさに理想的な空間。「憂き世離れ」というコンセプトが見事に形になった、都市型サウナの最適解と言えるかもしれません。…そうそう、次は宿泊プランで朝一番のサウナを体験してみようかな。でも、寝坊しないように気をつけないと(笑)。

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施設名泊まれるサウナ屋さん 品川サウナ
所在地東京都品川区大井1-6-1
アクセス大井町駅徒歩1分
営業時間早朝5:30〜深夜2:30(清掃時間を除く)
定休日なし
料金日帰り:平日60分980円〜、休日60分1,280円〜
宿泊:4,500円〜
サウナ室①アウフグースサウナ【KUU】(90度前後、最大25名)
②セルフロウリュサウナ【ZEN】(100度前後、8名)
水風呂①深水風呂【リトルマーメイド】(18℃前後、水深140cm)
②シングル水風呂(8〜9℃)
③不感リラクゼーション(30℃前後)
外気浴屋上外気浴スペース「Shinagawa Heaven」
内気浴ととのい部屋「Night on the planet」
露天風呂2種類(広い露天風呂、信楽焼の美泡壺湯4台)
客室カプセルホテル(総客室数48室)
特徴・全てナノ水を使用
・屋上に露天風呂と外気浴スペース
・ビールサーバー設置
・リストバンドICタグによる館内決済

特別賞 大谷元気炉六号基

アートとサウナが融合した、異次元空間

栃木県宇都宮市大谷町に誕生した「大谷元気炉六号基」は、今年のサウナシュラン特別賞に輝きました。これ、とっても面白い施設なんです。現代美術家の栗林隆さんが制作した世界初の常設「元気炉」で、アートとサウナが融合した体験型作品なんです。

実は最初、場所を探すのに少し苦労しました。宇都宮西口駅からバスで30分、「申田」で降りて徒歩8分…。ちょっと迷子になりかけましたが、地元の方が親切に教えてくれて、なんとかたどり着くことができました。

ハーブの香りに包まれる、不思議な体験

大きな窯でハーブを入れたお湯を沸かし、その蒸気をパイプで送り込む…というのが「元気炉」の仕組み。地下空間に設置された作品の中に入ると、濃密な蒸気とハーブの香りに包まれます。

面白いのは、スチーム空間が下段・中段・上段の3段階あること。最初は「どこに座ればいいんだろう?」って迷っちゃいましたが、各段で微妙に温度が違うので、その日の気分で選べるんです。

心と身体を解放する、新しいウェルネスの形

利用料金は空間体験料(入場料)1,500円、元気炉体験(アートサウナ)3,500円。水着着用必須で、アメニティ類やドリンクは持参が必要です。僕、うっかりタオルを忘れそうになって、受付の方に優しく注意していただきました…。

作品内部の撮影は禁止されているので、その空間での体験は自分の記憶だけに留めることになります。でも、それがかえって特別な思い出になるんですよね。時々、目を閉じてあの空間を思い出すことがあります。

アートを通してネガティブなものをポジティブに変換する…という栗林さんのコンセプトが、見事に実現された空間だと感じました。ちなみに、僕が体験した日はあいにくの雨だったんですが、それもまた趣があって。「天候に関係なく楽しめるって、すごいなぁ」なんて感心してしまいました。

1日3部制(1部 9:30〜11:30、2部 12:30〜14:30、3部 15:00〜17:00)で、火曜日・木曜日が定休日。小学生以下は体験不可なので、お子様連れの方は要注意です。僕も最初は「子供は入れないのかな?」って思ったんですが、体験してみて納得。やっぱりアート作品として、しっかり向き合える年齢じゃないとね。

これまでにない、アートとサウナの新しい関係性を提示してくれた施設。きっとこれからも、多くの人の心と体を癒し続けることでしょう。…そうそう、次は晴れた日に訪れてみたいな。雨の日とはまた違う雰囲気が楽しめそうです。

施設名大谷元気炉六号基
所在地栃木県宇都宮市大谷町909番地11
アクセス宇都宮西口駅より関東自動車バス(30分)「申田」下車 徒歩8分
営業時間1部 9:30〜11:30、2部 12:30〜14:30、3部 15:00〜17:00
定休日火曜日、木曜日
料金元気炉体験(アートサウナ)3,500円、空間体験料(入場料)1,500円
駐車場6台
予約方法完全予約制(公式サイトから予約可能)
施設の特徴地下空間に設置された体験型アートインスタレーション
サウナ温度約90度
水風呂温度約15.7度(季節により変動)
水風呂水深90cm
その他設備シャワー、更衣室、ドライヤー、トイレ
特記事項小学生以下の体験不可、水着着用、タオル持参推奨(レンタル有)

さいごに

2024年のサウナシーン、本当に面白い進化を遂げていますよね。従来の概念を超えた新しいサウナの形が次々と生まれていて、見ているだけでワクワクしてしまいます。

特に印象的だったのは、女性専用施設や地方発の個性的な施設が多くランクインしていること。サウナ文化の裾野が、確実に広がっているんだなぁと感じます。

僕自身、今回のサウナ巡りで新しい発見がたくさんありました。特に「サウナ=癒しの空間」という固定概念が、すっかり覆されましたね。アートだったり、祭りだったり、美容だったり…。サウナの可能性って、まだまだ広がっていくんだなぁと、わくわくしています。

さて、そろそろ次のサウナ旅の計画を立てないと…。でも、どこに行こうかな。悩ましい選択です(笑)。

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大塚誠也
大塚誠也
おおつか せいや

サウナ大好きサラリーマン。
外回り中、仕事帰りにサウナを巡っています。
サウナ上がりのオロポとおいしいご飯が大好物
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