サウナシュランの常連店、北こぶし知床へ。流氷と溶け合う極上のサウナ体験|冬の知床ならではの贅沢な時間
流氷の季節に訪れる、サウナ界の聖地
サウナシュランの常連店、ついに訪れる時が来た
サウナ界で知らない人はいない、北海道知床の北こぶし知床ホテル&リゾート。2年連続でサウナシュランにランクインする名店です。流氷シーズンのサウナは格別だと聞いて、ずっと行きたかったのですが、なかなかタイミングが合わず…。でも今年はついに!ANAの70周年記念セールで格安チケットをゲットできたので、思い切って2泊3日の知床旅を決行することにしました。
友人からは「最高だよ!」「流氷の時期に行くなら今でしょ!」と太鼓判を押されて、期待値が上がる一方。でも、天気予報を見ると知床は大荒れの予報。流氷も接岸するかどうかわからないと聞いて、少し不安になりました。
でも、せっかくの機会。天気が悪くても、サウナさえあれば大丈夫!そう自分に言い聞かせて、出発の日を迎えました。朝早くに家を出て、羽田空港へ。搭乗口で待っていると、同じように知床へ向かうサウナー風の人たちの姿が。やっぱり、みんな同じことを考えているんですねぇ。
女満別空港から知床へ、雪景色の中の長距離ドライブ
女満別空港に着陸すると、辺り一面真っ白な雪景色が広がっていました。サウナバッグを肩に、レンタカーカウンターへ。「知床方面ですか?気を付けて行ってくださいね」と店員さんに言われて、少し緊張。
でも、実際に運転してみると、道路は除雪がしっかりされていて、思ったより走りやすい。網走を過ぎて、オホーツク海沿いの道路を進んでいくと、だんだんと景色が雄大になっていきます。途中、セイコーマートに寄って、北海道限定のお菓子を爆買い。「これ、会社のみんなが喜ぶかなぁ」なんて考えながら、運転を続けます。
道中、野生のキタキツネを発見!思わず車を止めて写真を撮ろうとしましたが、シャッターを押す前に逃げられてしまいました。「やっぱり自然の中にいるんだなぁ」としみじみ。そんなこんなで2時間ほど走って、ようやくウトロの町が見えてきました。港には漁船が停泊していて、冬の知床らしい景色が広がっています。
高級リゾートホテルの重厚な佇まい
北こぶしホテルに到着すると、想像以上に立派な建物に圧倒されます。エントランスには大きな暖炉があって、ラグジュアリーな雰囲気。「あれ?私、場違いじゃないかな…」なんて思いながらフロントへ向かいます。
チェックインの手続きをしていると、「お客様、オールインクルーシブとなっておりますので、ラウンジではお飲み物やおつまみを無料でお楽しみいただけます」と説明が。えっ、お酒も飲み放題なの!?テンションが一気に上がります。
部屋に案内されると、オホーツク海が一望できる窓からの眺めに感動。でも、サウナが気になって落ち着きません。早速、部屋着に着替えて、バスタオルとフェイスタオルを手に、8階の大浴場へ向かうことにしました。エレベーターで上がりながら、「今日はUNEUNA側か〜」とワクワクが止まりません。
まずは夕暮れ時のUNEUNAへ、身を清めて準備
脱衣所に入ると、想像以上の広さと高級感に驚きました。ロッカーに荷物を入れながら、周りをキョロキョロ。レプロナイザーやダイソンのドライヤーが並んでいて、アメニティも充実しています。「こんな贅沢なの?」と心の中でつぶやきながら、裸になります。
タオルを手に、浴場へ。入り口を開けた瞬間、目の前に広がる夕暮れのオホーツク海に息を呑みました。大きな窓から見える景色があまりにも美しくて、しばらくぼーっと立ち尽くしてしまいます。
洗い場は広々としていて、シャワーヘッドはすべてリファ製。「これだけでも十分贅沢だなぁ」なんて思いながら、丁寧に体を洗います。シャンプーやボディソープは北こぶしオリジナルのヴァーベナの香り。いい匂いに包まれながら、ゆっくりと体を清めていきました。
木の洞窟のような空間で、オホーツクの海を眺める
いよいよ、噂のUNEUNAへ。サウナ室の前には、ハッカ水と氷が用意されています。「こういう気配りが素晴らしいなぁ」と感心しながら、サウナマットを2枚手に取ります。1枚は座る用、もう1枚は足元用だそうです。
重厚な扉を開けると、そこには美しい曲線を描く木の空間が。写真で見ていた通りの芸術的な造りに、思わずため息が出ます。3段構えのベンチの2段目に腰掛けると、目の前には夕暮れのオホーツク海が広がっています。
室温は90度前後。思ったより熱くない?なんて考えていたら、突然ストーブの周りがライトアップされ、オートロウリュが始まりました。天井から落ちる水滴の音と共に、じわじわと熱気が広がっていきます。BGMは波の音や鳥の鳴き声。自然音だけのシンプルな空間なのに、なんだか心が洗われていくような感覚です。
「ここに来て良かったな」としみじみ感じながら、じっくりと汗を流していきました。熱くなってきた頃を見計らって、水風呂へ向かいます。
冬の水風呂は特別、身が引き締まる寒さ
サウナを出てすぐのところに水風呂があります。水温計を見ると11.7度。「うわ、冷たそう…」と躊躇しながらも、まずは足からそっと入ってみます。
キンッとした冷たさが心地よい!深さは90センチほどあって、肩まですっぽりと浸かることができます。水質が柔らかいのか、思ったより冷たさが辛くありません。周りを青いライトが照らしていて、幻想的な雰囲気です。
「1分は入ろう」と決めて、時計を見ながらじっと耐えます。不思議なことに、時間が経つにつれて体が水に慣れてきて、むしろ気持ちよくなってきました。1分経ったところで、満足げに水風呂から上がります。
マイナス10度の外気浴、流氷の気配を感じて
体をタオルで軽く拭いて、露天風呂エリアへ向かいます。外に出た瞬間、マイナス10度の冷気が全身を包み込みます。「うわっ、寒い!」と思わず声が出そうになりますが、なぜか心地よい。
外気浴スペースには木製のベンチと2脚のリクライニングチェアが設置されています。誰もいないので、贅沢にもリクライニングチェアに身を委ねることができました。頭上には星空が広がり、遠くには港の灯りが点々と。時折聞こえるカモメの鳴き声が、この場所が知床であることを実感させてくれます。
寒さで体が引き締まっていく感覚がたまりません。風が吹くたびに「ふぅ〜」と息を吐きながら、オホーツクの空気を全身で感じます。冬の知床だからこそ味わえる、特別な外気浴の時間です。
露天風呂で温まりながら、港の灯りを眺める
外気浴で冷えた体を、今度は露天風呂で温めます。お湯の温度は40度くらいでしょうか。ちょうど良い温度で、ゆっくりと体が温まっていきます。湯船に浸かりながら、目の前に広がる夜景を眺めていると、時間を忘れてしまいそう。
港に停泊する漁船の明かりが水面に映り込んで、まるで天の川のよう。「こんな景色を見ながらお風呂に入れるなんて、贅沢だなぁ」としみじみ。近くで誰かが「寒くないですか?」と声をかけてきましたが、むしろ心地よくて。「いえいえ、気持ち良いですよ〜」と会話が弾みます。
露天風呂から上がり、今度は内湯へ。低温湯と中温湯があって、それぞれの良さを味わえます。特に低温湯は体の芯まで温まる感じがして、お気に入り。「こうやってゆっくり温まるのも大切だなぁ」なんて考えながら、湯船に身を委ねました。
夕食後の2回目のサウナ、夜の静寂に包まれて
豪華なビュッフェディナーを堪能した後、「もう一度サウナに入りたいなぁ」という欲が抑えられず、再び大浴場へ。夜も遅い時間だったせいか、サウナ室は貸し切り状態でした。
2回目なので、今度は最上段に挑戦。さすがに熱いですが、慣れてきたのか、むしろこの熱さが心地よく感じます。オートロウリュのタイミングを計りながら、じっくりと汗を流していきます。
夜のサウナは昼間とはまた違った雰囲気。窓の外は真っ暗ですが、港の灯りがぽつぽつと見えて、不思議と落ち着きます。時折聞こえる波の音と、サウナ室内に流れる環境音が、まるで自分だけの特別な空間を作り出しているような感覚です。
オールインクルーシブの贅沢な時間、ラウンジでの一杯
サウナ上がりは、1階のラウンジへ。オールインクルーシブということで、お酒も飲み放題です。生ビールのサッポロクラシックを注文して、窓際の席でくつろぎます。知床の夜は静かで、時間がゆっくりと流れているような感覚。
おつまみには、北海道の名産品がずらり。「これ全部無料なの?」と驚きながら、いろいろな種類を少しずつ試していきます。特に花畑牧場のチーズは絶品で、ついつい何度もお代わり。「明日の体重計が怖いなぁ」なんて思いながらも、この贅沢な時間を満喫しました。
朝を迎え、新たなサウナ体験へ
早朝5時、誰もいない大浴場でKAKUUNAへ
目が覚めると、時計は朝の4時半。「早すぎるかなぁ」と少し迷いましたが、せっかくなので朝一番のサウナを体験しようと決意。5時の開店と同時に大浴場へ向かいます。朝は男女の浴室が入れ替わるので、今度はKAKUUNA側です。
まだ外は真っ暗で、誰もいない浴場は神秘的な雰囲気。「これ、贅沢すぎるな」と一人でにやけながら、体を洗います。昨日とは違う雰囲気のサウナ室に、期待が高まります。
KAKUUNAは昨日のUNEUNAとは対照的に、直線的でシャープなデザイン。流氷をイメージしているんだとか。座面も角ばっていて、昨日とはまた違った雰囲気です。温度は85度くらいでしょうか。昨日より少し低めに感じますが、朝一番のサウナは体が素直に反応してくれます。
朝日に照らされる流氷、圧巻の光景
サウナに座っていると、少しずつ外が明るくなってきました。朝日が昇るにつれて、オホーツク海の姿が徐々に見えてきます。そして、驚きの光景が。一面に広がる流氷!昨日は見えなかった流氷が、夜の間に接岸していたんです。
「うわぁ、すごい…」思わず声が出てしまいます。朝日に照らされた流氷は、オレンジ色に輝いて幻想的。こんな景色を見ながらサウナに入れるなんて、感動としか言いようがありません。
オートロウリュのタイミングも完璧で、ちょうど日の出のタイミングと重なりました。流氷の上を飛ぶカモメたちを眺めながら、じっくりと汗を流していきます。「朝5時に起きて正解だったな」と、しみじみ満足感に浸りました。
朝一番の水風呂は身が引き締まる
朝の水風呂は15度前後。昨日よりも少し温度が高めですが、朝一番ということもあって、体には十分刺激的です。頭からザブンと浸かると、一気に目が覚めます。
水面から顔を出すと、目の前には朝焼けに染まる流氷の絶景が。水風呂に浸かりながら、こんな贅沢な景色が見られるなんて。思わず長居してしまいそうになりますが、「寒くなってきたな」と感じたところで、水風呂から上がることにしました。
朝焼けに染まる空の下での外気浴
体を拭いて露天風呂エリアへ。朝の外気温はマイナス7度。昨夜より少し温かいような気がします。リクライニングチェアに腰掛けると、まさに絶景のパノラマ。朝焼けに染まる空と、一面の流氷のコントラストが見事です。
カモメたちが朝の餌を求めて飛び交い、活気のある朝の港の様子が手に取るように分かります。時折吹く冷たい風が心地よくて、思わずため息が出ます。「こんな贅沢な外気浴、なかなかできないだろうなぁ」としみじみ。
昨夜は星空だった空が、今は朝焼けのグラデーションに変わっていて、同じ場所とは思えないほど。朝もやの向こうには知床連山の姿も見えてきて、自然の雄大さを感じずにはいられません。
朝風呂の後は、豪華な朝食ビュッフェ
朝風呂を堪能した後は、朝食へ。レストランに入ると、想像以上の豪華さに目を見張ります。和洋中と種類も豊富で、特に海鮮類の充実ぶりが素晴らしい。
「朝からこんなに食べられるかなぁ」と思いつつ、結局あれこれと取り過ぎてしまいました。特に美味しかったのは、目の前で焼いてくれる干物と、できたての厚焼き玉子。サウナで整えた後の朝食は格別です。
窓際の席からは、朝の知床の景色を眺めながらの食事。「サウナと朝食、どっちが目的だったんだっけ?」なんて考えてしまうくらい、両方が充実しています。ついつい長居してしまい、気づけば2時間近く経っていました。
午前中はホテル内を探索、充実の施設
朝食の後は、ホテル内をぶらぶら探索。1階にはショップがあって、サウナグッズも充実しています。「とこのう」というオリジナルグッズが気になりますが、とりあえずは写真だけ。
ロビーには大きな暖炉があって、その周りのソファでくつろぐ人たち。足湯のあるテラスもあって、外の冷たい空気を感じながら足を温められます。「こういうスペースがあるのも、リゾートホテルならではだなぁ」としみじみ。
また、ホテル内には流氷の展示スペースもあって、オホーツクの自然について学べるコーナーも。思わず見入ってしまい、あっという間に時間が過ぎていきました。「知床って、奥が深いんだなぁ」なんて、新しい発見もありました。
昼食前の3回目のサウナ、日中の海を眺めて
「まだ時間あるし、もう一回入ろうかな」と思い立って、3回目のサウナへ。お昼前の時間帯は、意外にも空いています。日中のKAKUUNAは、また違った表情を見せてくれました。
陽光に照らされた流氷は、夜や朝とは全く違う輝きを放っています。サウナ室の窓からは、流氷の上を歩く人影も見えます。「あ、流氷ウォークのツアーかな?」なんて考えながら、ゆっくりと汗を流します。
この時間帯は、観光客も増えてきて、サウナ室内での会話も少し増えます。でも、みんなマナーは良くて、むしろ活気があって楽しい雰囲気。外国からの観光客も多くて、国際色豊かです。
オフィシャル撮影タイムで見る、サウナ室の全貌
10時になると、浴室の営業が一旦終了し、写真撮影タイムの始まりです。服を着たままサウナ室に入るのは不思議な感覚。でも、こんな機会めったにないので、たくさん写真を撮らせていただきました。
KAKUUNAとUNEUNAの両方を見て回れるのが嬉しいですね。それぞれのデザインの違いが、より良く分かります。UNEUNAの曲線美と、KAKUUNAの直線的なデザイン。どちらも木のぬくもりを感じる素晴らしい空間です。
ストーブの上には、可愛らしいトントゥ人形が。「あ、これサウナ中に見てた!」と、ようやく正体が分かりました。サウナ室内の細部まで、こだわりが感じられます。
写真を撮っていると汗が出てきて、「あれ?ストーブ切ってるはずなのに…」と不思議な感覚に。やっぱりサウナ室は熱いんですね。でも、この貴重な体験に感謝しながら、思い出の写真を収めることができました。
チェックアウト前の最後のサウナへ
名残惜しい最後のサウナタイム
「チェックアウトまでにもう一回だけ…」と、荷物をまとめた後、最後のサウナに向かいます。これまでの3回とはまた違った気持ちで、UNEUNAの扉を開けました。
最後だと思うと、サウナ室の細部までじっくり観察したくなります。木目の美しさ、曲線の流れるような造形、窓から見える景色。全てが特別に感じられます。「こんな贅沢なサウナ、なかなかないよなぁ」としみじみ。
オートロウリュのタイミングを待って、最上段へ。熱い空気に包まれながら、これまでの滞在を振り返ります。「やっぱり来て良かったな」という思いが込み上げてきます。
水風呂で心を引き締めて
最後の水風呂は、特別な気持ちで入ります。いつもより少し長めに入ろうと決意。水温は14度くらいでしょうか。この2日間で体が水風呂に慣れてきたのか、むしろ心地よく感じられます。
肩まで浸かって、じっと耐えます。冷たい水が体を包み込む感覚を、しっかりと記憶に刻みたくて。「こんなに気持ちいい水風呂も、なかなかないんだろうなぁ」なんて考えながら、名残惜しい気持ちで上がりました。
外気浴で知床の風を全身に感じる
最後の外気浴は、これまで以上にゆっくりと。寒さも気にならず、むしろ心地よく感じます。外はだいぶ晴れてきて、遠くまで見渡せるようになりました。流氷の向こうには知床連山の姿も。
リクライニングチェアに座って、深呼吸を繰り返します。知床の澄んだ空気が、肺の中まで洗い流してくれるよう。カモメの鳴き声を聞きながら、この景色を目に焼き付けます。
温泉でゆっくりと疲れを癒す
サウナの後は、最後に温泉でゆっくりと。低温湯から中温湯まで、全ての浴槽を巡ります。特に露天風呂からの眺めは格別で、なかなか上がる気になれません。
お湯に浸かりながら、「次はいつ来られるかな」なんて考えてしまいます。冬の知床は確かに遠いけど、この体験は何物にも代えがたい。そんなことを考えながら、最後の温泉時間を過ごしました。
サウナグッズショップで思い出を形に
最後に1階のショップに立ち寄ります。「とこのう」というオリジナルグッズのコーナーが気になって。「知床でととのうことを”とこのう”って言うんだよ」と店員さんが教えてくれました。
サウナハットやタオル、Tシャツなど、種類も豊富。「どれにしようかなぁ」と迷った末、サウナハットを購入することに。白樺をモチーフにしたデザインが、知床らしくていいなと思って。「これを被るたびに、この2日間を思い出せそう」なんて考えながら、レジへ向かいます。
お土産コーナーも充実していて、知床の特産品が並んでいます。会社の人たちへのお土産も、ここで買い足すことができました。「あれ?荷物増えちゃったけど、大丈夫かな」と少し心配になりますが、まあいっか。
チェックアウト、名残惜しい別れ
フロントで精算を済ませると、スタッフの方が外まで見送ってくれました。手を振りながら「また来てくださいね」と声をかけてもらって、なんだか嬉しくなります。
車に荷物を積み込みながら、もう一度ホテルを振り返ります。2日間という短い時間でしたが、本当に充実した時間を過ごせました。「次はいつ来られるかな」なんて考えながら、女満別空港に向けて車を走らせます。
帰路に着きながら、思い返す極上の時間
帰りの道中、オホーツク海沿いを走りながら、この2日間を振り返ります。UNEUNAとKAKUUNAの2つのサウナ、流氷を眺めながらの外気浴、美味しい食事、快適な部屋。どれをとっても最高の思い出です。
途中、道の駅で休憩。「ここのソフトクリーム、美味しそうだなぁ」と思わず寄り道。寒い中で食べるアイスクリームって、なんでこんなに美味しいんでしょう。「サウナ上がりの清々しさが残ってるからかな」なんて、一人で納得してしまいます。
心に刻まれた、忘れられない体験
空港に向かう車の中で、スマートフォンで撮った写真を見返します。サウナ室の美しい造形、流氷の絶景、朝焼けに染まる空。写真を見るたびに、あの感動が蘇ってきます。
「やっぱりサウナって素晴らしいなぁ」そんなことを考えながら、次はどんなサウナに行こうかと、早くも次の計画を立て始めていました。でも、北こぶしの体験は特別なものとして、きっと長く心に残り続けることでしょう。
サウナ好きなら誰もが憧れる、極上の空間
UNEUNAとKAKUUNA、2つの個性的なサウナ
2つのサウナ室は、それぞれ全く異なる個性を持っています。UNEUNAは木の洞窟をイメージした曲線美が特徴で、有機的な空間。対してKAKUUNAは流氷をイメージした直線的なデザインで、よりシャープな印象です。
どちらも3段構えのベンチで、最上段は90度以上の熱さ。2段目が景色を見るのに最適で、ちょうど良い温度バランス。下段は比較的マイルドな熱さで、長時間のんびりできます。
面白いのは、朝と夜で男女入れ替え制になっていること。おかげで両方のサウナを体験できるんです。シンメトリーな造りなのに、それぞれ全く違う雰囲気が味わえるのが魅力的ですね。
完璧な動線と設備の数々
サウナ室から出ると、すぐ目の前に水風呂があります。その横にはシャワーも設置されていて、動線が完璧。水風呂から露天風呂エリアへの移動も近く、外気浴がスムーズにできます。
脱衣所のアメニティも充実していて、ドライヤーはダイソンやレプロナイザーを完備。シャンプーなども北こぶしオリジナルのものを使用していて、香りも良くて気持ちいい。
浴室全体が広々としていて、どこにいても窓からオホーツク海が見えるのも素晴らしいポイント。「サウナ目的で来たのに、お風呂も最高だな」なんて思ってしまいます。
オートロウリュの絶妙なタイミング
15分おきに実施されるオートロウリュは、このホテルの特徴の一つ。ストーブの上部がライトアップされて、天井から水が落ちてくる演出が面白いんです。水量も絶妙で、ジワッと熱さが広がっていく感じが気持ちいい。
オートロウリュの時間を覚えておくと、タイミングを計ってサウナに入れるので、より効率的に楽しめます。「あ、そろそろかな」とワクワクしながら待つのも、また楽しいものです。
ハッカ水と氷のおもてなし
サウナ室の前には、ハッカ水と氷が常備されています。北海道らしい演出ですよね。ハッカ水は程よい清涼感があって、サウナの前後で飲むのが気持ちいい。あまり強すぎない味付けなので、グイグイ飲めちゃいます。
氷も自由に使えるので、サウナ中に口に含んでみたり、首筋を冷やしてみたり。「こういう細かい心配りって嬉しいなぁ」と思わず頬がゆるみます。
給水スポットの位置も絶妙で、サウナと水風呂の往復の途中で自然に水分補給できる配置。「ここまで考えられているんだな」と感心してしまいます。
温度と湿度のバランス
両方のサウナとも、温度は85度から90度くらい。一見すると普通の温度設定ですが、湿度のバランスが絶妙なんです。カラカラに乾燥しすぎず、かといってムシムシもしない。
オートロウリュのタイミングで適度に湿度が上がり、その後徐々に下がっていく。この変化が心地よくて、いつの間にか汗が噴き出してきます。「あれ?そんなに暑くないのに、けっこう汗かいてるぞ」なんて感じです。
特に朝一番は温度と湿度のバランスが最高。夜間で安定した環境になっているせいか、より心地よく感じられます。
水風呂の深さと温度
水風呂は深さ90センチほどで、しっかり肩まで浸かれるのが特徴。温度は11度から15度くらいの間で、時間帯によって若干変動があります。朝一番が一番冷たく、夕方にかけて少しずつ温度が上がっていく感じ。
でも不思議なことに、温度が高めでも十分冷たく感じるんです。水質が良いせいか、シャキッとした清涼感があって。「これ、温度以上に気持ちいいな」と思わず長居してしまいます。
ライトアップされた水風呂は幻想的で、夜は特に雰囲気があります。「写真に撮りたいけど、スマホ持ってこれないのが残念」なんて思ってしまいました。
外気浴スペースの充実度
外気浴スペースは、露天風呂エリアに2つのリクライニングチェアとベンチが設置されています。夏場は屋上にもスペースがあるそうですが、冬は閉鎖中。でも、露天エリアだけでも十分な広さがあります。
チェアの角度が絶妙で、寝転がった時の視界がちょうど水平線と合うように設計されているんです。「こういうところまで考えられているんだなぁ」と感心。冬は寒いので長居はできませんが、その分身が引き締まる感じがして気持ちいい。
また、内湯にも休憩用のベッドやチェアが設置されているので、外が寒い時は室内で整うこともできます。「寒がりな人でも安心だな」なんて思いながら、両方のスペースを使い分けて楽しみました。
施設全体のクオリティの高さ
サウナだけでなく、施設全体のクオリティの高さには驚かされます。オールインクルーシブなので、ラウンジでは飲み物やおつまみが無料。サッポロクラシックの生ビールが飲み放題なのは、北海道ならでは。
朝食、夕食のビュッフェも豪華で、特に海鮮類の質の高さには感動。「これ、本当にビュッフェ?」と思わず声が出てしまうくらいです。シェフが目の前で調理してくれるコーナーもあって、まるでコース料理のよう。
部屋も広々として清潔で、窓からの眺めも最高。スタッフの方々の対応も丁寧で、「さすが高級リゾートホテルだな」と実感させられます。
また来たくなる、特別な場所
東京からだとアクセスは決して良くないですが、それでも「また来たいな」と思わせる魅力があります。特に冬の流氷シーズンは、サウナからの眺めが特別。「次は夏に来てみたいな」なんて、もう次の計画を考えてしまいます。
料金は決して安くないですが、オールインクルーシブで考えると、むしろコスパは良いかも。「お酒飲めない私でも、十分元は取れた気がする」なんて思ってしまいます。
サウナー同士のマナーも良くて、静かにゆっくりと楽しめる雰囲気。「遠いけど、また絶対来よう」そんな気持ちにさせてくれる、特別な場所でした。
知床の自然と溶け合うサウナ体験
流氷の季節ならではの特別感
冬の知床を訪れる最大の魅力は、やはり流氷。サウナ室の大きな窓から見える白い世界は、まさに絵画のよう。時間帯によって表情が変わる流氷は、飽きることなく眺めていられます。
朝は朝日に照らされてオレンジ色に輝き、昼は青空と白い流氷のコントラストが美しく、夜はライトアップされた幻想的な風景に。「一日中見ていても飽きないなぁ」と思わず時を忘れてしまいます。
カモメが流氷の上を歩いていたり、時には流氷ウォークのツアー客が見えたり。「ここからこんな風景が見られるなんて、贅沢すぎるよなぁ」なんて、しみじみ感動してしまいます。
木のぬくもりが伝わる内装
UNEUNAとKAKUUNA、どちらのサウナ室も木のぬくもりを感じる造りが素晴らしい。特にUNEUNAの曲線美は芸術的で、どの角度から見ても美しい。「これ、どうやって作ったんだろう」と考えてしまうほど。
ベンチも座り心地が良く、長時間座っていても苦にならない。足元用とお尻用の2種類のサウナマットが用意されているのも、細かな配慮を感じます。「足が熱いなぁ」と思った時にちょうど気付けるよう、入り口近くに置いてあるのもいいですね。
浴室全体も木を基調とした落ち着いた雰囲気で、高級感がありながらも温かみのある空間。「こういう空間で過ごせるって幸せだなぁ」と、つい長居してしまいます。
自然音による心地よいBGM
サウナ室内に流れるBGMは、波の音や鳥の鳴き声、風の音など、知床の自然音を編集したもの。最初は「機械が壊れてるのかな?」と思うような不思議な音でしたが、だんだんと耳が慣れてきて、むしろ心地よく感じられてきます。
特に面白いのは、流氷がぶつかり合う音。実際の音なのか録音なのかは分かりませんが、この音を聴いているだけで、知床の自然を感じることができます。「なんだか自分も流氷の中にいるような気分」になってきます。
人工的な音楽やテレビの音が一切ないことで、より自然に意識が向けられる。「都会の喧騒を忘れられる空間」として、とても贅沢な時間を過ごせました。
オホーツク海を一望できる贅沢
大浴場の最上階からの眺めは、まさに絶景そのもの。サウナ室はもちろん、露天風呂や内湯からも、オホーツク海を一望できます。時間帯によって変わる景色を楽しめるのが特徴で、朝は朝日とともに目覚める漁港の様子、昼は白銀の世界が広がる雄大な景色、夜は港の灯りが水面に映る幻想的な風景と、飽きることがありません。
特に印象的だったのは、夕暮れ時。オレンジ色に染まる空と、次第に灯りがともる漁港の風景は、絵はがきのよう。「こんな景色を見ながらサウナに入れるなんて、贅沢すぎるなぁ」と何度も感動してしまいます。
窓が大きいおかげで、サウナに入りながらでも景色を存分に楽しめます。ただし、最上段に座ると景色が見づらくなるので、2段目がベストポジション。「景色重視か、熱さ重視か、毎回迷っちゃうな」なんて、贅沢な悩みも。
サウナーへの細やかな配慮
サウナ室前のハッカ水と氷のサービス、足元用とお尻用の2種類のサウナマット、充実したアメニティ類など、サウナーへの配慮が随所に感じられます。特に朝10時からの撮影タイムは、サウナ好きにはたまらないサービス。
動線も考え抜かれていて, サウナ→水風呂→外気浴のルートがスムーズ。「ここの設計者、絶対サウナ好きだよね」と思わず納得してしまいます。
マナーの良さも特筆もので、国内外から様々な人が訪れる中でも、静かでリラックスできる雰囲気が保たれています。「高級ホテルだからこそ、この雰囲気が作れるのかな」なんて考えてしまいました。
施設スタッフの高いホスピタリティ
スタッフの方々の対応が素晴らしく、何気ない心遣いが随所に感じられます。例えば、水風呂の温度管理。利用者が多くなると温度が上がりがちですが、こまめにチェックして適温を保っています。
清掃も行き届いていて、いつ行っても清潔。特に朝一番は、ピカピカに磨かれた浴室で気持ちよく過ごせます。「これだけの広さを、よくここまで綺麗に保てるなぁ」と感心してしまいます。
また、質問をすると丁寧に説明してくれて、観光情報なども親切に教えてくれます。「ここのスタッフさん、みんな知床愛に溢れてるんだなぁ」と、会話をするたびに感じました。
清潔感あふれる館内
館内のどこを歩いても清潔感が漂っているのが印象的です。特に大浴場は、床から天井まで隅々まで手入れが行き届いています。脱衣所のロッカーも清潔で、アメニティの補充も欠かすことなく。「こまめに点検してるんだろうな」と感じます。
タオルも真っ白でふかふか。使い古された感じが全くありません。「高級ホテルって、こういうところも違うんだなぁ」としみじみ。脱衣所に置いてあるドライヤーも、いつも綺麗に磨かれていて気持ちよく使えます。
浴室の床も滑りにくい素材を使用していて、安全面への配慮も感じられます。「こういう細かいところまで気を配れるのは、さすがだなぁ」と感心してしまいます。
食事から設備まで隙のない完成度
オールインクルーシブの食事は、想像以上の充実ぶり。朝食も夕食も、北海道の食材を贅沢に使用した料理の数々。特に海鮮類の鮮度の良さには驚きます。「これ、本当にビュッフェ?」と目を疑うほどのクオリティ。
ラウンジでは、24時間いつでも飲み物が楽しめます。サッポロクラシックの生ビールが飲み放題なのは、北海道ならでは。おつまみも北海道の名産品がずらり。「これ全部無料なの?」と、何度も確認したくなるほど。
部屋も広々として快適で、窓からの眺めは最高。アメニティも充実していて、まさに高級リゾートホテルの名に恥じない設備の数々。「サウナだけじゃなくて、全部が良かったな」と、満足感でいっぱいになります。
特に感動したのは、1階にある足湯テラス。オホーツク海を眺めながら足を温められる贅沢なスポット。「こんなところでまったりできるなんて」と、つい長居してしまいました。冬は寒いですが、それも含めて知床らしさを感じられます。
最後に、評価のまとめ
UNEUNAとKAKUUNAそれぞれの特徴
UNEUNAは、木の洞窟をイメージした曲線美が特徴的なサウナ。座面も丸みを帯びていて、温かみのある雰囲気です。温度は90度前後で、湿度は比較的低め。でも、オートロウリュのおかげで、ちょうど良い加減になります。
一方のKAKUUNAは、流氷をイメージした直線的なデザイン。角ばった造形が印象的で、より現代的な雰囲気。温度は85度くらいですが、体感的にはUNEUNAより熱く感じます。不思議なことに、同じオートロウリュなのに、効き方が少し違うんです。
どちらも甲乙つけがたい魅力があって、朝と夜で入れ替わるのも楽しみの一つ。「今日はどっちかな?」とワクワクしながら浴場に向かうのが、毎回の楽しみでした。
サウナ設備の総合評価
サウナ室の設備は文句なしの★5つ。温度設定、ベンチの配置、窓からの眺め、オートロウリュのタイミング、すべてが絶妙です。特に窓の大きさと位置が秀逸で、景色を楽しみながらゆっくりと汗を流せます。
ただし、床が熱いのが少し難点。足元用のマットは必須で、サウナ室を出る時も要注意。「これは初めての人には驚くかもなぁ」と思いました。でも、それ以外は本当に素晴らしい設備です。
環境音として流れる自然音も、知床らしさを演出していて良いですね。「最初は違和感があったけど、慣れるとむしろ心地よい」そんな発見もありました。
水風呂の評価
水風呂は★4つ。温度は11度から15度と、時間帯によって変動があります。深さ90センチで、しっかり肩まで浸かれるのが気持ちいい。水質も良くて、冷たさの中にも柔らかさがある感じです。
ライトアップされた青い照明が幻想的で、特に夜は雰囲気抜群。サウナ室からの動線も完璧で、水風呂に向かうまでに体が冷えすぎることもありません。
ただ、2人用とちょっと狭めなので、混雑時は少し待つことも。「でも、その分じっくり冷やせるから、むしろいいのかも」なんて思ったりもします。
外気浴スペースの評価
外気浴スペースは★4つ。露天風呂エリアにある2つのリクライニングチェアとベンチは、デザイン性と機能性を両立しています。オホーツク海を一望できる配置は最高で、特に冬は、マイナス気温の中で整うという贅沢な体験ができます。
残念なのは、冬季は屋上の外気浴スペースが閉鎖されること。「夏はもっと広々と外気浴できるんだろうなぁ」と、ちょっと羨ましくなります。でも、露天エリアだけでも十分満足できる設備です。
内湯にも休憩用のベッドがあるので、寒い時は室内で整うこともできます。「寒がりな人でも安心だね」という配慮が感じられます。
その他の温浴設備の評価
温泉設備は★5つ。内湯は低温湯と中温湯があり、好みの温度を選べます。特に低温湯は体の芯まで温まる感じがして、長湯にぴったり。露天風呂からの眺めも最高で、冬は雪見風呂が楽しめます。
洗い場は広々として使いやすく、シャワーヘッドはすべてリファ製。「こだわりを感じるなぁ」と思わず唸ってしまいます。アメニティも北こぶしオリジナルで、香りも良くて気持ちいい。
脱衣所も広く、ドライヤーはダイソンやレプロナイザーを完備。「高級ホテルって、こういうところも違うんだな」と実感させられます。
施設・サービス全般の評価
総合評価は★5つ。サウナだけでなく、宿泊施設としても文句なしのクオリティ。オールインクルーシブのサービスは想像以上に充実していて、特に食事とドリンクのクオリティには驚かされます。
スタッフの対応も素晴らしく、細やかな心配りが随所に感じられます。清掃も行き届いていて、いつ行っても気持ちよく過ごせます。
特筆すべきは、サウナー向けの細かな配慮。ハッカ水や氷の用意、2種類のサウナマット、朝の撮影タイムなど、サウナ好きを満足させるサービスが充実しています。
コストパフォーマンスの評価
料金は決して安くありませんが、内容を考えると★4つのコスパ。オールインクルーシブなので、食事や飲み物を含めると、むしろリーズナブルかもしれません。
ただし、アクセスの手間と交通費を考えると、気軽に訪れる場所ではありません。「でも、その分特別感があるよね」と、前向きに捉えることにしました。
特におすすめのシーズン
やはり冬の流氷シーズンがベストだと思います。1月末から3月にかけてが流氷のピークで、サウナ室の窓から流氷を眺められる唯一無二の体験ができます。寒い季節だからこそ、サウナと外気浴の気持ちよさも格別。「これぞ知床!」という体験ができます。
ただし、冬は天候に左右されやすく、アクセスも不安定になりがち。「せっかく来たのに流氷が見られないかも」というリスクもあります。でも、それも含めて知床らしさかもしれません。
夏も魅力的で、屋上の外気浴スペースが開放されるのが楽しみ。「冬とはまた違った楽しみ方ができそう」と、次回は夏に訪れてみたい気持ちになりました。
再訪の価値
間違いなく再訪したい施設です。季節によって全く違う表情を見せる知床の自然と、それを存分に楽しめるサウナ設備。一度体験すると、また来たくなる魅力があります。
特に印象的なのは、自然との一体感。サウナから見える景色、外気浴で感じる風、耳に届く波の音。都会では味わえない贅沢な時間を過ごせます。
次は夏に来てみたいな、冬の流氷ももう一度見たいな、と次々と欲が出てきます。「遠いけど、また絶対来よう」そう心に決めて、名残惜しく知床を後にしました。運転手さんに「また来てくださいね」と声をかけられた時は、思わずニヤけてしまいました。