【サウナ旅】谷川岳を望む高級旅館で体験した究極のプライベートサウナ|別邸仙寿庵宿泊記
「サウナ」と「温泉旅館」。この2つが融合したら、どんな素晴らしい体験ができるでしょうか?
サウナブームの今、多くの方が日々のストレス解消にサウナを活用していますが、高級旅館ならではの贅沢なサウナ体験となると、なかなか踏み出せないものです。そんな中、群馬県みなかみ町の山間にある「別邸 仙寿庵」が、その悩みを解決してくれます。
全室露天風呂付きの高級旅館として知られる仙寿庵は、2022年に新設したプライベートサウナで、今サウナ界の注目を集めています。谷川岳の絶景を眺めながらのロウリュに、川のせせらぎを聞きながらの外気浴、源泉かけ流しの温泉水風呂など、都会のサウナでは決して味わえない特別な時間を提供してくれます。
この記事では、実際に宿泊した体験をもとに、施設の詳細や予約前に知っておきたい情報まで、余すことなくお伝えしていきます。サウナ好きなあなたに、新しい癒しの選択肢を提案できれば幸いです。
ひょんなことから高級温泉旅館へ
サウナ好きの上司からの思わぬプレゼント
「大塚くん、ちょっといいかな」
いつもの金曜日の夕方、部長の山田さんに呼び止められました。長年のサウナ仲間として、たまに一緒に都内のサウナに行く仲なのですが、今日は残念ながら予定があるわけでも…と思っていたら、意外な展開が。
「誕生日プレゼントだよ」
そう言って、山田部長が差し出したのは別邸仙寿庵の宿泊券。え、これって高級旅館で有名な…。驚く私に、山田部長が優しく微笑みます。
「群馬の谷川温泉にある旅館なんだけど、最近プライベートサウナができたんだ。サウナー仲間の間でも評判がいいみたいでね。私も行ってみたいと思っているんだけど、なかなか予約が取れなくて」
確かに、SNSでもちらほら見かけていた旅館です。全室露天風呂付きの贅沢な宿で、最近になってプライベートサウナを新設したという噂は聞いていました。
「でも部長、こんな高級な…」
「いいんだよ。君の日頃の頑張りへのご褒美だと思って。それに、誕生日でしょ?」
そう言えば来週の3月7日が私の誕生日でした。すっかり忘れていましたが、山田部長は覚えていてくれたんですね。なんだかジーンときました。
誕生日に一人旅、贅沢していいですか?
仙寿庵の宿泊券を手に、家に帰る電車の中でスマホをチェック。口コミを見ていると、どんどんワクワクが止まらなくなってきました。
プライベートサウナは90分利用可能で、谷川連峰を一望できる絶景のロケーション。セルフロウリュもできて、なんと川のせせらぎを聞きながら外気浴もできるとか。大浴場にもサウナがあって、夜は男女入れ替え制なので2種類のサウナが楽しめるみたい。
普段は都内の銭湯やスーパー銭湯でマイペースにサウナを楽しんでいる私ですが、たまにはこんな贅沢な体験をしてもいいのかな…。一人だと少し気が引けるけど、誕生日だし、山田部長からのプレゼントだし。
そうだ、せっかくだから有給休暇を取って、ゆっくり過ごそう。平日なら他のお客さんも少なめかもしれないし。なんて考えているうちに、すっかり仙寿庵での滞在をイメージするのに夢中になっていました。
高級旅館での一人旅。少しドキドキするけど、これも良い思い出になりそう。山田部長、本当にありがとうございます。
都会の喧騒を抜けて
新幹線で向かう山間の秘境
東京駅から上越新幹線に乗り込んで、窓の外を眺めていると、だんだん都会の景色が遠ざかっていきます。ノートPCを開いて仕事でもしようかなと思ったのですが、なんだかうとうとしてきちゃいました。最近忙しかったからかな…。
気づいたら上毛高原駅のアナウンス。あれ、寝過ごすところでした。カバンを持って急いでホームに降り立つと、駅前には仙寿庵の送迎車が待っていました。予約時に到着時間を伝えておいたので、ちゃんと来てくれていたんですね。
「大塚様でございますね。ご到着お待ちしておりました」
笑顔で迎えてくれたドライバーさん。カバンを預けて後部座席に乗り込むと、車内は程よい温度で快適です。窓の外には雄大な谷川岳の姿が見えてきました。都会の喧騒から離れて、こんな静かな場所にやってきたんだなぁと実感します。
送迎車で続く細い山道
送迎車は関越自動車道を下りて、だんだん細い道に入っていきました。両側には緑が深く、時折小川のせせらぎも聞こえてきます。運転手さんが丁寧に周辺の説明をしてくれますが、私はすっかり景色に見とれていました。
「あ、クマが出るんですね」と道路脇の看板を見て思わず声が出てしまいました。運転手さんが「大丈夫です、宿の周りまではまず来ませんから」と笑顔で答えてくれましたが、ちょっとドキドキ。
そうこうしているうちに、木々の間から現代的な建物が見えてきました。ガラス張りの外観が自然の中で不思議と馴染んでいます。車が止まると、すぐにスタッフの方が傘を持って出迎えてくれました。玄関まで案内されながら、ふと空を見上げると、谷川岳がどっしりと構えています。
東京を出発してから約2時間半。思っていた以上にスムーズな道のりでした。でも確かに、普通の観光で気軽に立ち寄れる場所じゃないですよね。だからこそ、この静けさと贅沢な空間があるのかもしれません。
別世界への入口
ラウンジでの優雅なウェルカムドリンク
「大塚様、ごゆっくりお寛ぎください」
フロントでの手続きを済ませた後、広々としたラウンジへと案内されました。大きな窓からは庭園と谷川岳の絶景が一望できます。目の前にはシャンパンとおつまみが用意されていて、思わずドキッとしてしまいました。
「お誕生日おめでとうございます」
スタッフの方の言葉に、なんだか照れくさくなってしまいます。普段、誕生日なんて特別視していない私ですが、こうして祝福されると嬉しいものですね。シャンパンを一口飲むと、自然と緊張がほぐれていきます。
ラウンジには他のお客様の姿はなく、静かな音楽だけが流れています。窓の外では小鳥が飛び交い、まるで絵画のような風景が広がっています。なんだか現実離れした空間に迷い込んでしまったような…。そんな贅沢な気分に浸りながら、スタッフの方に部屋までの案内を待ちます。
部屋付き露天風呂に感動
「こちらがお部屋でございます」
スタッフの方に導かれて入った和室は、想像以上の広さでした。12.5畳の和室に4.5畳の広縁がついていて、窓からは先ほどのラウンジと同じように谷川岳を望むことができます。でも、一番の驚きは露天風呂。
「源泉かけ流しの温泉でございます。お好みの温度に調節できますので…」
説明を聞きながら、思わずにやけてしまいます。まさか部屋で源泉かけ流しの露天風呂に入れるなんて。しかも、窓の外には川のせせらぎが聞こえてきて、まるで大自然の中にいるような気分です。
部屋には作務衣とバスローブが用意されていて、枕の硬さまで選べるそうです。アメニティも高級ブランドのものが揃っていて、これはもう完全に浮世の煩悩から解放されてしまいそう…。
「プライベートサウナのご予約は15時30分からとなっております」
そうか、メインイベントはこれからなんですよね。時計を見ると14時半。まずは部屋でゆっくりして、それから…と考えているうちに、また自然と笑みがこぼれてきました。
お風呂の前の儀式
アメニティの豊富さに圧倒
15時20分、プライベートサウナに向かう準備を始めます。部屋に用意されたアメニティを確認していると、その充実度に目を丸くしてしまいました。モルトンブラウンのシャンプー、コンディショナー、ボディーソープに加えて、なんとデクレオールのスキンケア用品まで。これ、全部使っていいんですよね…?
「え、サウナハットまであるの!?」
クローゼットを開けたら、専用のサウナハットとサウナマットまで用意されていました。さすが、サウナを本気で考えている宿だなぁ。水着も用意されているけど、プライベートサウナは貸切だし、大浴場用かな。
バスタオルとフェイスタオルはたっぷりと用意されていて、使い放題とのこと。普段、銭湯でタオルを持ち歩くのが面倒だなと思っていた私にとっては、これだけでも十分嬉しい特典です。
丁寧な身体の清め
プライベートサウナに案内されると、まずは脱衣所で着替えです。作務衣を脱いで、サウナハットをかぶり、おそるおそる中に入ります。シャワールームは広々としていて、ヘチマタオルまで用意されているんですね。
「まずは丁寧に体を洗って…」
サウナに入る前の大切な儀式です。ボディーソープの香りが良くて、つい長めに洗身してしまいました。髪も軽く流しておこう。普段はさっさと済ませてしまう準備も、なんだか丁寧にやりたくなります。
「あの、温度調節はこちらでいいんでしょうか」
控えめに声をかけると、サウナコンシェルジュの方が優しく説明してくれました。このサウナでは、スタッフの方が常に快適な温度と湿度を管理してくれるそう。なんだか贅沢すぎて、少し申し訳なくなってしまいます。
でも、こんな贅沢な時間、せっかくだから思いっきり楽しませていただきましょう。深呼吸をして、いよいよサウナルームへ向かいます。扉を開けると、ほのかに白樺の香りが漂ってきました。
フィンランドの薫り漂う空間へ
セルフロウリュで温まる贅沢な時間
サウナ室に入ると、まず目に飛び込んでくるのが大きなHARVIAのストーブ。フィンランド製の本格的なサウナストーブです。ストーンがゴロゴロと積まれていて、その横には白樺のアロマが入ったセルフロウリュ用の水が用意されています。
「お客様、ロウリュはお好きなタイミングでどうぞ」
サウナコンシェルジュの方が優しく声をかけてくれます。温度計を見ると88度。都内のサウナより若干低めですが、これはきっと長時間じっくり楽しむための配慮なんでしょうね。
おそるおそるベンチに座り、深呼吸をします。すると、天井からふわりと温かい空気が降りてきて、優しく体を包み込んでくれます。窓の外には谷川の清流が見え、自然の中でサウナを楽しんでいることを実感させてくれます。
特等席で過ごす極上の汗
サウナ室の奥には、なんと足を伸ばして寝転がれる特等席が。これは…使わせていただくしかありません。横になると、丁度いい角度で谷川岳が見えます。
「ちょっとだけロウリュしてみようかな」
おそるおそる柄杓を手に取り、ストーンに水をかけてみます。シュワッという音とともに、白樺の香りが広がります。これが噂の白樺アロマ入りロウリュか…。都会のサウナでは味わえない贅沢な時間です。
汗が出てきたところで、じっと目を閉じて呼吸に集中します。川のせせらぎを聞きながらのサウナは、なんだか禅のような感覚。時間を忘れて、ただ温まることに身を委ねます。
ふと目を開けると、窓の外で小鳥が枝から枝へと飛び移っていきました。自然の中のサウナって、こんなにも心が落ち着くものなんですね。
源泉かけ流しの水風呂
18度の心地よさ
たっぷりと汗をかいた後は、いよいよ水風呂です。仙寿庵には2種類の水風呂があって、一つは専用の壺風呂、もう一つは驚くことに目の前を流れる谷川での水浴び。今回は遠慮しがちな性格が災いして、まずは安全な壺風呂から試してみることにしました。
「水温は18度に設定してあります」
サウナコンシェルジュの方が教えてくれました。都内のサウナの水風呂と比べるとやや温めですが、温泉水を使用しているからこその温度設定なのかもしれません。
おそるおそる足を入れると…ん?思ったより温かい?いえ、温かいというより、なんというか…まろやかな感じ。普通の水とは明らかに違う感触です。
温泉水風呂の新しい発見
ゆっくりと体を沈めていくと、温泉水特有のミネラル感が全身を包み込んでいきます。冷たいのに体が芯から温まっていくような不思議な感覚。これが温泉水風呂の魅力なんですね。
「冷水と温泉水って、こんなに違うんだ…」
思わずつぶやいてしまいました。確かに温度は18度と冷たいのですが、普通の水風呂とは全然違う心地よさがあります。まるで体が溶けていくような…そんな感覚です。
実は最初、18度という温度設定を見て「ちょっと物足りないかな」なんて思っていたのですが、その考えは完全な間違いでした。この温度があってこそ、温泉水の特性が最大限に活きているんですね。
水面からふと顔を上げると、サウナコンシェルジュの方が微笑んでいました。きっと、初めて温泉水風呂を体験する人の反応を見るのが楽しいのかもしれません。
自然と一体になる外気浴
谷川の流れを眺めながら
水風呂から上がると、専用の外気浴スペースへ。ゆったりとしたデッキチェアが2脚用意されていて、その先には谷川の清流が見えます。座り心地を確かめるように、そっと腰を下ろしました。
「お飲み物をお持ちいたしました」
気がつくと、サウナコンシェルジュの方が柚子蜜のドリンクを用意してくれていました。冷えた体に染み渡る甘さと、ほのかな柚子の香り。自然の音に耳を傾けながら、ゆっくりと飲み干します。
デッキチェアは角度が調整できるようになっていて、快適な姿勢で外気浴を楽しめます。目の前には谷川岳の雄大な姿、耳には川のせせらぎ、そして時折感じる山からの涼しい風。都会では絶対に味わえない贅沢な時間です。
「あ、鳥さんだ」
ふと目を向けると、小鳥が川辺で水浴びをしていました。こんな近くで野鳥を観察できるなんて。思わず写真を撮ろうとしましたが、やめました。この瞬間は、目に焼き付けておきたいと思います。
満天の星空に魅了される夜
日が暮れてきた頃、もう一度サウナに入ることにしました。夜のサウナは、また違った趣があります。窓の外は次第に暗くなっていき、やがて満点の星空が姿を見せ始めました。
外気浴スペースに置かれた椅子は、ちょうど星空が見やすい角度に調整されています。街灯りのない山奥だからこそ見られる、澄んだ夜空。流れ星を見つけた時は、思わず声を上げてしまいました。
「こんなに星が見えるなんて…」
東京では決して見ることのできない光景に、しばし見とれてしまいます。静寂の中で聞こえる川のせせらぎと、頭上に広がる満天の星。なんて贅沢な時間なんでしょう。
サウナコンシェルジュの方が、そっと温かい白湯を差し入れてくれました。心配りが細やかで、でも決して押しつけがましくない。この距離感がまた心地良いです。
温泉巡りの醍醐味
男女入れ替え制の楽しみ方
プライベートサウナでたっぷり癒された後は、大浴場へ向かいます。仙寿庵の面白いところは、夜7時を境に男女の浴場が入れ替わるシステム。つまり、一晩で2種類の趣の異なるお風呂が楽しめるんです。
「19時までは『一の蔵』側が男性浴室となっております」
フロントで説明を受けた時は「ちょっと複雑だなぁ」と思いましたが、実際に体験してみると、これがなかなかの贅沢。夕食前にドライサウナがある方に入って、食後はミストサウナがある方を楽しむ…という具合に、その日の気分で選べるんです。
一の蔵側のドライサウナは、5人ほどが入れる広さ。でも、各部屋に露天風呂があるためか、大浴場はほとんど貸切状態。贅沢な空間を独り占めできてしまいます。
ミストサウナとの出会い
食事を終えた後、今度は「仙の蔵」側のミストサウナへ。こちらは湿度が高めで、じんわりと体が温まっていきます。最初は「ドライサウナの方が好きかな」なんて思っていたのですが、これはこれで気持ちいい。
ミストサウナの中には、なんと寝転べるスペースまであるんです。横になって天井を見上げていると、ミストが降り注ぐ様子が幻想的。疲れた体がほぐれていくのを感じます。
「あ、水が落ちてきた」
天井からポタポタと落ちてくる水滴に、思わず笑ってしまいます。でも、この適度な刺激が心地よくて。都会のサウナではなかなか味わえない、素朴な楽しさがあります。
露天風呂に出てみると、夜空に浮かぶ月が温泉を優しく照らしています。静けさの中で聞こえる川のせせらぎ。昼とはまた違った雰囲気を味わえるのも、温泉旅館ならではの醍醐味かもしれません。
施設探訪
読書室でのティータイム
翌朝、のんびりと朝風呂を楽しんだ後は、敷地内の読書室へ。少し離れた場所にある山小屋風の建物で、暖炉のぬくもりと木のぬくもりに包まれた空間です。
「コーヒーはセルフサービスでございます」
入口で説明を受けましたが、なんとネスプレッソのマシンまで置いてあるじゃないですか。本棚には文学作品から写真集まで、幅広いジャンルの本が並んでいます。
暖炉の前のソファに腰掛けて、一冊の本を手に取ります。普段はなかなか読書の時間が取れないのですが、ここなら気が散ることもなく、ゆっくりと物語の世界に浸れそう。
外の景色を眺めながら、温かいコーヒーを一口。「ああ、こんな贅沢な時間があるんだ」としみじみ感じてしまいます。
ハンモックでまどろむ午後
読書の後は、庭園の散策へ。木々の間に吊るされたハンモックを見つけて、思わずテンションが上がってしまいました。ちょっと恥ずかしいけど…せっかくだから挑戦してみましょう。
「うわ、揺れる揺れる」
慣れない手つきでハンモックに身を任せると、心地よい風に揺られて、まるで赤ちゃんのように安らかな気分に。頭上では木漏れ日が葉の間を縫って踊り、時折小鳥のさえずりが聞こえてきます。
こんなゆったりとした時間、普段の生活ではなかなか味わえないですよね。目を閉じると、自然の音だけが耳に入ってきます。気づいたら、うとうとしてしまっていました。
知る人ぞ知る極上の癒し
個室食事処での美食時間
夕食の時間になり、個室の食事処へと案内されました。和のしつらえの中にモダンな要素が織り込まれた空間で、窓からは庭園の灯りが優しく差し込んでいます。
「本日のお料理は、量より質にこだわったコースとなっております」
仲居さんの説明を聞きながら、一品一品と運ばれてくる料理に見とれてしまいます。地元の食材を使った創作料理の数々は、どれも繊細な味付けで器も美しい。これぞ京都のような…なんて思っていたら、実は料理長が京都で修行されていたそうです。
お酒も地酒を中心に品揃えが豊富で、梅酒も何種類か用意されているとか。普段はあまりお酒を飲まない私ですが、この雰囲気と美味しい料理に誘われて、少しだけ…と思っているうちに、すっかり良い気分になってしまいました。
夜食のちまきに心躍る
部屋に戻ると、なんと蒸篭に入った温かいちまきが。夕食で十分満足したはずなのに、この心遣いに思わずにっこり。蒸篭から立ち上る湯気と共に、お米の甘い香りが広がります。
実は夜食があることは、口コミで見て知っていたんです。でも実際に目の前にすると、その丁寧さに感動してしまいます。ちまきの横には季節の果物も添えられていて、その気配りの細やかさに、思わずじーんとしてしまいました。
「こんな贅沢な夜食、普段じゃ絶対味わえないよなぁ」
部屋の露天風呂に浸かりながら、ちまきをほおばります。温かいお茶と一緒に頂く夜食は、なんだか子供の頃に戻ったような、そんな懐かしい気持ちにさせてくれました。
帰路に着く前に
最後の露天風呂で名残惜しむ
チェックアウトの時間が近づいてきました。でも、その前にもう一度…と思い、早朝の露天風呂へ。朝もやの立ち込める谷川岳を眺めながらの温泉は、また違った趣があります。
静寂の中、湯船に浸かっていると、小鳥のさえずりが聞こえてきました。この2日間、本当に贅沢な時間を過ごさせてもらったなぁ。そう思いながら、最後の一湯を堪能します。
見送りまでの心配り
チェックアウトの時、スタッフの方が「お車の窓を拭かせていただきます」と言って、慣れた手つきでフロントガラスの水滴を丁寧に拭いてくれました。最後の最後まで、心配りが行き届いているんですね。
駐車場を出発する時、バックミラーに映ったのは、手を振って見送ってくれるスタッフの方々の姿。なんだか映画のワンシーンのような光景に、思わずジーンときてしまいました。
「また来たいな…」
そう呟きながら、山道を下っていきます。都会の喧騒に戻る前の、最後の贅沢な時間です。
サウナー目線の総評
都会では味わえない贅沢
サウナ好きの視点から見ても、仙寿庵のサウナ体験は本当に素晴らしいものでした。プライベートサウナでは、自然と一体になれるような贅沢な時間を過ごせます。大浴場のサウナも、男女入れ替え制によって2種類の異なる体験ができる点が面白い。
特に印象的だったのは、サウナコンシェルジュの方の存在。押しつけがましくなく、でも必要な時にはさりげなくサポートしてくれる。この距離感が絶妙でした。
唯一の心残り
あえて改善点を挙げるとすれば、大浴場の水風呂の温度でしょうか。18度前後というのは、サウナー的にはもう少し冷たい方が好ましいかもしれません。でも、これも温泉水を使用しているからこその温度設定なのかもしれないし、一般のお客様のことを考えると、妥当な選択なのかもしれません。
とはいえ、これだけの贅沢な体験ができる場所は、なかなかないと思います。確かに料金は安くありませんが、その価値は十分にあります。山田部長、本当にありがとうございました。また必ず来たいと思える、そんな特別な場所でした。