【広島サウナ探訪】TTNE監修のHiki stargazing saunaで体験する、デザイナーズサウナの新境地
サウナ好きの間で、「建築」と「サウナ」の融合が新たなトレンドとなっています。最近では「デザイナーズサウナ」という言葉をよく耳にしますが、デザイン性を重視しすぎて、本来のサウナの良さが損なわれてしまうケースも。
今回ご紹介するのは、広島市中区の猫屋町ビルヂングに昨年オープンした「Hiki stargazing sauna」。サウナ界の重鎮TTNEが監修し、建築家・谷尻誠氏が手掛けた施設で、サウナシュラン2024にノミネートされたことで注目を集めています。
完全予約制、無人運営という新しいスタイルながら、本格的なサウナ体験を提供。THREEのアメニティやダイソンのドライヤーなど、細部まで行き届いた贅沢な設備も魅力です。
この記事では、これから施設を訪れる方に向けて、サウナの特徴から効果的な利用方法まで、詳しくご紹介していきます。
広島出張のついでに、噂のデザイナーズサウナへ
広島出張が決まったその日から、僕の頭の中はある噂のサウナのことでいっぱいでした。SNSで噂になっているTTNE監修の「Hiki stargazing sauna」。去年の11月にオープンしたばかりの新しいサウナ施設です。
サウナ好きの間では、TTNEこと「ととのえ親方」の名前を聞くだけでワクワクが止まらなくなるんですよね。どんな空間を作り上げているのか、想像するだけで心が躍ります。
出張のスケジュールを確認すると、打ち合わせが16時で終わる予定。すぐに予約サイトを確認したところ、なんと奇跡的に17時の枠が空いていました。90分2,640円。都内のサウナと比べても決して安くない料金設定ですが、これは行くしかない!
予約を完了させた瞬間、スマホに届いた確認メール。入館時に必要な暗証番号まで記載されています。なんだか秘密結社に招待された気分です。完全予約制で、スタッフとの接触も最小限に抑えられた、新しいスタイルのサウナ。これは期待が高まりますね。
TTNEプロデュースの新店舗の情報をキャッチ
その日は朝から、仕事の合間にも思わずスマホでサウナの情報をチェックしてしまいます。口コミを見ると、みんな異口同音に内装の美しさを絶賛しているんです。築年数の経過したビルをリノベーションした空間。コンクリート打ちっぱなしの無機質な壁に、木のぬくもりが調和した空間。
特に気になるのは、サウナ室から見える坪庭の存在。都会の喧騒の中にひっそりと佇む、静寂の空間。サウナ室に座りながら、緑を眺められるなんて、なんて贅沢な空間なんでしょう。
それに、サウナストーブがボナサウナとHARVIAのダブル構造だとか。セルフロウリュもできるみたいです。これは期待が膨らむばかり。あぁ、早く仕事終わらないかなぁ。
仕事の合間を縫って猫屋町ビルヂングへ
予定通り16時に打ち合わせが終わり、急いでタクシーを拾いました。「猫屋町ビルヂングまでお願いします」と伝えると、運転手さんは「最近人気のサウナですか?」と声をかけてきました。どうやらサウナ施設の評判は、地元でも高まっているようです。
電車だと土橋駅から徒歩2分の好立地なんですが、今日は時間との勝負。タクシーで約10分で到着しました。オレンジ色の外観に、ネオン管で描かれた猫のマーク。なんだかおしゃれな雰囲気が漂っています。
1階には4店舗の飲食店が入っているみたいですが、サウナの入り口はその横。少し分かりづらい場所にひっそりとあります。サウナ好きの間で「隠れ家」と呼ばれているのも納得です。
暗証番号を頼りに5階の隠れ家へ
入り口を見つけたものの、次の関門は5階まで続く階段。エレベーターはスタッフ専用とのことで、サウナに向かう前から汗をかきそうです。「これも整いへの通過儀礼なのかな」なんて考えながら、一歩一歩階段を上っていきます。
5階に到着すると、モダンな雰囲気の扉が。メールに記載されていた暗証番号を入力すると、カチッと音を立てて解錠されました。なんだかワクワクしますね。
扉を開けると、そこにはまるで異空間が広がっていました。落ち着いた照明、シックな色使い、洗練された設備の数々。これぞデザイナーズサウナという雰囲気です。
もう予約時間まで残り5分。急いで受付を済ませて、サウナの世界に飛び込む準備を整えます。さて、どんな体験が待っているのでしょうか。
洗練された空間との出会い
扉の向こうに広がっていたのは、想像以上に洗練された空間でした。落ち着いた照明に包まれた内装は、どこか高級ホテルのスパを思わせます。でも、コンクリート打ちっぱなしの壁がどこか親しみやすい雰囲気も醸し出していて、なんだか不思議な空間です。
入ってすぐのところには冷蔵庫があって、レモン水やオレンジ水が用意されています。使い捨ての紙コップもあって、これは嬉しいサービス。喉が渇いたときにすぐ水分補給できるのは、サウナーにとっては重要なポイントです。
スタイリッシュな脱衣所の探検
脱衣所に入ると、最初に目に入ったのは小ぶりなロッカー。「あれ?これ全部入るかな…」と少し心配になりましたが、上着用のハンガーが別に用意されているのを発見。なるほど、これは考えられていますね。
ロッカーに荷物を詰め込んでいると、ふと気づいたのが空間の香り。どこからともなく漂う上質な香り。これがTHREEのアメニティの香りなんですね。都会的で洗練された雰囲気がより一層引き立ちます。
THREE仕様のアメニティに心躍る
アメニティコーナーに向かうと、そこには見慣れたTHREEのボトルが並んでいます。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ。それに化粧水まで。これは予想以上の充実っぷり!
タオルは使い放題とのこと。厚めのフェイスタオルが用意されています。バスタオルはないので、必要な人は持参した方が良さそうですね。でも、このタオルの質感がなかなか良いんです。肌触りが柔らかくて、吸水性も抜群。
オーバーヘッドシャワーで身を清める
シャワーブースは2箇所。それぞれにハンドシャワーとオーバーヘッドシャワーが備え付けられています。人数が少ない時はゆっくり使えそうですが、混雑時は少し待つことになりそうです。
オーバーヘッドシャワーから降り注ぐ温かな湯が、出張の疲れを優しく癒してくれます。THREEのボディソープの香りに包まれながら、これから始まるサウナタイムへの期待が高まります。さて、いよいよ本番のサウナへ向かいましょう。
デザイナーズサウナの真髄
シャワーを浴び終えて、いよいよサウナ室へ。ドアを開けた瞬間、目の前に広がったのは想像以上の空間でした。まず目に飛び込んでくるのは、大きなガラス窓の向こうに広がる坪庭の緑。照明が絶妙な具合に当てられていて、まるで美術館のアート作品のような佇まいです。
座面は2段構造になっていて、かなり広々としています。奥には存在感たっぷりのHARVIAのストーブ。そして背面にはボナサウナも設置されているという贅沢な仕様。これはかなりの本気度を感じます。
デザイナーズサウナの真髄
シャワーを浴び終えて、いよいよサウナ室へ。ドアを開けた瞬間、目の前に広がったのは想像以上の空間でした。まず目に飛び込んでくるのは、大きなガラス窓の向こうに広がる坪庭の緑。照明が絶妙な具合に当てられていて、まるで美術館のアート作品のような佇まいです。
座面は2段構造になっていて、かなり広々としています。奥には存在感たっぷりのHARVIAのストーブ。そして背面にはボナサウナも設置されているという贅沢な仕様。これはかなりの本気度を感じます。
坪庭を眺めながらのサウナタイム
温度計を確認すると、なんと110度!都内のサウナでは中々お目にかかれない高温設定です。でも、不思議と息苦しさは感じません。むしろ、心地よい熱さが体を包み込んでくれます。
窓の向こうの坪庭を眺めていると、時間の感覚がどんどん曖昧になっていきます。シダ植物や観葉植物が、サウナ室の熱気と不思議なコントラストを作り出しています。これはもしかして、意図的な演出なのかもしれませんね。
HARVIAとボナサウナのダブルパワー
背面のボナサウナから放たれる熱気と、HARVIAストーブからの直接的な熱。この二つの熱源が相まって、理想的な温度と湿度を作り出しています。座っているだけで、みるみる汗が吹き出してきます。
一段目に座ってみましたが、床がかなり熱い!サウナマットを敷いていない設計なので、足の裏が火傷しそうです。これは上段に移動した方が良さそうですね。
セルフロウリュで温度も自在に
サウナ室の片隅には、セルフロウリュ用の水が用意されています。アロマウォーターも入っているみたいです。ちょっと試してみましょうか。
おもむろにロウリュを実行すると、HARVIAのストーブから爆音とともに蒸気が立ち上ります。室内に広がるアロマの香りと共に、一気に湿度が上昇。これは気持ちいい!
でも、この高温+ロウリュの組み合わせは結構キツイかも。8分くらいで限界が来てしまいました。水風呂に向かう前に、シャワーで一度汗を流しておきましょう。
キンキンに冷えた水風呂との対峙
サウナ室から出て、いよいよ水風呂へ。整然と佇むコンクリート造りの水風呂は、その姿だけでも心が引き締まるような存在感があります。手で触れてみると、かなりの冷たさ。体感で15度くらいでしょうか。
深さも申し分なく、座ると肩まで浸かれる設計です。広さも3-4人が余裕で入れるサイズ。これは期待が持てそうです。でも、この水の冷たさは想像以上。心の準備が必要かもしれません…
コンクリート造りの洗練された水風呂
おそるおそる水風呂に足を入れると、その冷たさに思わず「ヒッ」という声が漏れます。でも、この刺激的な冷たさこそが、さっきまでの熱さを中和してくれる最高の相棒なんですよね。
水風呂の周りには手桶も用意されていますが、今回は思い切って全身浸かりに挑戦。深呼吸をして、ゆっくりと腰を下ろしていきます。冷たい水が徐々に体を包み込んでいくのを感じながら、なんとか肩まで浸かることができました。
体感15度の刺激的な温度
水温計は設置されていませんが、体感では間違いなく15度前後。都内のサウナでは中々お目にかかれない、本格的な冷たさです。体が震えそうになりますが、これぞ本来の水風呂の温度なのかもしれません。
時計を見ると、ちょうど1分が経過。もう少し我慢できそうな気もしますが、今日は初回なので控えめにしておきましょう。次回はもう少し長く入れるようになりたいものです。
広々とした水風呂での熱さとの戦い
水風呂から上がると、体が急速に温まってくるのを感じます。この温冷交代浴の効果は本物ですね。水風呂の設計も秀逸で、階段状の石を使って出入りがしやすい工夫がされています。
ただ、水風呂の周りの床が少し滑りやすいかも。慎重に移動しないと危険です。そういえば口コミでも「転びました」という報告を見かけた気がします。気をつけないとですね。
開放感あふれる外気浴スペース
水風呂を出て、ついに外気浴スペースへ。ここで目に飛び込んでくるのが、天井の大きな開口部。四角く切り取られた空が、まるで額縁に入った絵画のように広がっています。
これは予想外の演出でした。ビルの中なのに、こんなに開放的な空間が作れるんですね。建築家の遊び心とセンスを感じます。しかも、この日は運良く晴れていて、青空が気持ちよく広がっています。
天井からのぞく広島の空
外気浴スペースには、木製のベッドが4台と1脚のととのい椅子、そして奥にはソファまで設置されています。まずは手前の木製ベッドに横たわってみることに。
ベッドに寝転がると、真上に広がる空が目に飛び込んできます。時折吹き抜ける風が心地よく、サウナと水風呂で上がった体温を優しく冷ましてくれます。白い雲がゆっくりと流れていく様子を眺めていると、まるで時間が止まったかのような感覚に。
木製ベッドでの贅沢な休憩
木製ベッドの設計も秀逸です。長さも十分にあり、足を伸ばしてゆったりと横たわることができます。背中が痛くならないよう、適度な硬さで作られているのも好印象。
ベッドに寝そべりながら、ふと気づいたのが水風呂の水面に反射する光。天井に映る揺らめきが、まるで水中にいるような不思議な感覚を生み出しています。これは意図的な演出なのでしょうか。
ソファでの背徳的な寛ぎ時間
外気浴スペースの奥には、大きなソファが設置されています。普通のサウナではあり得ない贅沢な設備ですよね。少し躊躇しましたが、体をしっかり拭いてから座ってみることに。
ソファに身を沈めると、これがまた気持ちいい!濡れた体で高級ソファに座るという背徳感と、その心地よさが相まって、なんとも言えない気分になります。ここで寝落ちしてしまう人の気持ちが少し分かった気がします。
外気浴スペースからは、サウナ室の向こうに広がる坪庭も見えます。緑と光と風が織りなす空間に身を置いていると、都会の喧騒を忘れてしまいそうです。ゆっくりと呼吸を整えながら、心地よい「ととのい」の瞬間を味わっています。
サウナ飯は1階の美食空間で
90分のサウナタイムを終え、さっぱりとした気分で1階に降りてきました。ここには4つの飲食店が入っているとのこと。せっかくなので、サウナ後の空腹を満たしに行ってみましょう。
そういえば、クラウドファンディングの特典で使える食事券も持っていたんでした。どのお店にしようかな…
社食堂でのワンプレート堪能
1階のフードコートのような空間には、4つの飲食店が並んでいます。その中でも「社食堂」が気になります。健康的なワンプレートランチが評判とか。サウナ上がりの体に優しそうですね。
注文したのは豚汁付きのワンプレート。野菜たっぷりの定食が運ばれてきました。サウナで整えた体に、バランスの取れた食事。これぞ理想的なサウナ飯です。
つかんとのとんかつも美味しそう
次は「つかんと」というお店が気になります。広島で評判のとんかつ屋さんだとか。実は今回は食べられませんでしたが、次回の訪問時の候補として心に留めておきましょう。
サウナ上がりのガッツリ系も魅力的ですよね。とんかつの脂と、サクサクの衣。想像するだけでよだれが出てきそうです。次回は絶対にここでサウナ飯を決めたいと心に誓います。
アイスクリームで締めくくる至福
最後にデザートも欲しくなって、アイスクリーム屋さんをのぞいてみました。オリジナリティあふれるフレーバーの数々。サウナで温まった体に、冷たくて甘いアイスクリーム。これは最高の組み合わせですね。
季節のフレーバーをチョイスして、ゆっくりと味わいます。口の中に広がる甘さと冷たさが、サウナの余韻をさらに心地よいものにしてくれます。
施設の隅々まで探検
サウナと食事を楽しんだ後は、施設の細部まで観察してみることにしました。デザイナーズサウナだけあって、随所に細やかな配慮や洗練されたデザインが光ります。
特に印象的だったのは、全体的に抑えられた照明。必要最小限の明るさで、リラックスできる雰囲気を作り出しています。これぞプロのデザイナーによる演出というわけですね。
THREEのアメニティで肌ケア
脱衣所に戻ってきて、アメニティコーナーをじっくり観察してみます。THREEの化粧水と乳液が置いてあるんですが、これがまた良い香り。サウナ上がりの肌に優しく馴染んでいきます。
シャンプーやボディソープも同じTHREEのもの。高級スパにいるような気分です。これだけ充実したアメニティがあれば、手ぶらで来ても全然問題なさそうですね。
ダイソンドライヤーでの整い
洗面台にはダイソンのドライヤーが設置されています。風量が強くて、髪の毛があっという間に乾きます。ただ、2台しかないので混雑時は少し待つかもしれません。
照明が少し暗めなので、メイクをする女性は少し苦労するかもしれませんね。でも、この程よい暗さが落ち着いた雰囲気を作り出しているのも確か。
清潔感あふれる洗面スペース
洗面スペースは必要最小限のアイテムだけが整然と並べられています。余計な装飾はなく、シンプルで使いやすい。綿棒なども用意されていて、細かな気配りを感じます。
給水スペースには冷蔵庫があり、レモン水やオレンジ水が用意されています。紙コップも補充が行き届いていて、スタッフの方々の丁寧な管理が伺えます。
予約制サウナの新しい形
完全予約制、無人運営という新しいスタイルのサウナ。最初は少し不安もありましたが、実際に利用してみると、この形式ならではの良さがたくさんありました。
予約時間が決まっているので、ゆっくりと自分のペースでサウナを楽しめます。他のお客さんとの時間的な競争を気にする必要がないのは、大きなメリットですね。
無人システムの利便性
予約時にメールで送られてくる暗証番号で入室するシステム。最初は少し戸惑いましたが、慣れてくると意外と便利です。受付で話をする必要もないので、静かにサウナの時間に没頭できるのが良いですね。
ただ、初めての人には少し分かりづらい面も。入口の場所を探すのに苦労したり、暗証番号パネルの操作方法に戸惑ったり。でも、それも含めて「隠れ家」的な魅力かもしれません。
静寂を重視した空間づくり
サウナ室にテレビがないのも、この施設の特徴です。音楽も流れていません。ただ坪庭を眺めながら、自分と向き合う時間を過ごせます。
この静けさがクセになりそう。普段はテレビを観ながらサウナに入ることも多いのですが、たまにはこういう「無」の時間も必要かもしれません。
限られた人数での快適な利用
予約制のおかげで、施設内の人数が適度に保たれています。シャワーは2基しかありませんが、それほど待つことなく使えました。水風呂も広々と使え、外気浴スペースでもゆったりとくつろげます。
90分という時間制限はありますが、その分集中して「整い」を追求できる。これも新しいサウナの形なのかもしれませんね。
帰路に着きながら振り返る
猫屋町ビルヂングを後にして、広島の街に繰り出します。体が軽くなって、心もすっきり。出張の疲れが嘘のように消え去った気がします。
次はいつ来られるかな…なんて考えながら、つい足取りが軽くなります。広島出張が決まったら、また絶対に来よう。そんな気持ちが自然と湧いてきました。
広島の新たなサウナ文化
広島のサウナ文化は、このHiki stargazing saunaによって新たなステージに入ったのかもしれません。都内のサウナとはまた違った、洗練された空間づくり。でも、どこか懐かしさも感じる不思議な魅力があります。
TTNEプロデュースというだけあって、サウナのコンディションは抜群。温度設定から水風呂の冷たさまで、全てが理想的。これは間違いなく、サウナー垂涎の施設ですね。
デザイン性と機能性の融合
建築家の谷尻誠さんの設計だけあって、随所に光るデザイン性。でも、それは決して使いづらさには繋がっていません。むしろ機能性との見事な調和を感じます。
特に印象的なのは、サウナ室から見える坪庭と、外気浴スペースの吹き抜け。ビルの中とは思えない開放感を演出しています。これは都内のサウナでもなかなか味わえない贅沢かもしれません。
また来たいと思わせる魅力
2,640円という料金は、決して安くはありません。でも、90分という時間の中で味わえる体験の質を考えると、十分に納得できる価値があります。
次は夜に来てみたいな。星空を眺めながらの外気浴。それに1階の飲食店ももっと開拓してみたい。まだまだ楽しみが尽きない施設です。
サウナ好きの視点からの評価
さて、改めてサウナ好きの視点から、この施設の評価をまとめてみましょう。TTNEプロデュースということで期待値は高かったのですが、その期待を裏切らない充実ぶりでした。
特にサウナのコンディションは素晴らしい。110度という高温設定に、セルフロウリュもできる。ここまでの本格派は、なかなかありません。
施設の優れている点
まず特筆すべきは、サウナ室の完成度の高さです。HARVIAとボナサウナのダブル構造による安定した温度と湿度。それに坪庭を眺められる贅沢な空間演出。これだけでも十分な価値がありますね。
水風呂も申し分ありません。体感15度という理想的な温度設定に、適度な深さと広さ。サウナで温まった体を、しっかりと冷やしてくれます。
外気浴スペースの設計も秀逸。天井の吹き抜けから覗く空、木製ベッドの心地よさ、そしてソファまで完備。これだけの設備が整った外気浴スペースは、なかなかないのではないでしょうか。
改善の余地がある部分
とはいえ、いくつか気になる点もありました。例えば、サウナ室の床の熱さ。サウナマットがないので、足の裏が火傷しそうになります。これは要注意ですね。
水風呂周りの床が滑りやすいのも気になりました。実際に転んだという口コミも見かけたので、もう少し安全面での配慮があっても良いかもしれません。
シャワーが2台しかないのも、混雑時は少し心配。90分の時間制限がある中で、シャワーを待つ時間が発生するのは少しもったいない気がします。
総合的な施設評価
改善点はあるものの、総合的に見れば文句なしの素晴らしい施設です。デザイン性と機能性のバランスが取れており、本格的なサウナ体験を提供してくれます。
特に、静寂を重視した空間づくりは特筆もの。テレビも音楽もない空間で、自分と向き合う時間を過ごせる。これぞ現代人に必要な「整い」の時間なのかもしれません。
料金は少し高めですが、提供されている価値を考えれば納得できる水準。むしろ、この質の高さを維持するためには、この程度の料金設定は必要なのかもしれませんね。
次回広島を訪れる機会があれば、必ずまた立ち寄りたい。そう思わせてくれる魅力的な施設でした。
おまけ:サウナーへの提案
最後に、これからHiki stargazing saunaを訪れる方々へ、いくつかの提案をさせていただきます。より快適に過ごすためのちょっとしたコツです。
タオルは2枚あると便利です。1枚は体を拭くため、もう1枚はサウナ室での足元用。床が熱いので、これは重要なポイントになりそうです。
快適に過ごすためのコツ
まずは持ち物について。先ほど述べたようにタオルは2枚あると便利です。それから、サウナハットも必携。110度という高温なので、頭部の保護は重要ですね。
ロッカーが小さめなので、荷物は最小限にすることをお勧めします。上着用のハンガーは別にありますが、冬場の厚手のコートは少し収納に困るかもしれません。
アメニティは充実しているので、シャンプーや化粧水などは持参不要。手ぶらでも十分楽しめます。ただし、バスタオルは用意されていないので、必要な方は持参しましょう。
おすすめの利用時間帯
平日の昼間は比較的空いているようです。特に開店直後の10:30や、お昼過ぎの時間帯がおすすめ。貸切状態で楽しめる可能性も高いですよ。
夜は星空を眺めながらの外気浴が魅力的。ただし、仕事帰りの時間帯は少し混み合うこともあるので、予約は早めがおすすめです。
水曜日は21時までの営業なので要注意。それ以外の日は23時まで営業しているので、仕事帰りでも余裕を持って利用できます。
周辺施設との組み合わせプラン
1階の飲食店は、サウナ後の楽しみとして外せません。「社食堂」の健康的なワンプレート、「つかんと」のとんかつ、締めのアイスクリーム。組み合わせ方で何通りものプランが楽しめます。
徒歩圏内には広島の繁華街もあるので、サウナ後の飲み会にも便利。土橋駅からも近いので、交通アクセスも申し分ありません。
広島観光の途中で利用するのもおすすめ。平和記念公園からも近いので、観光で疲れた体を癒やすのにぴったりです。
これだけの施設が広島にあるというのは、地元の方がうらやましくなってしまいますね。東京にもこんな素敵なサウナができないかなぁ…なんて、ついつい考えてしまいます。
でも、だからこそ広島に来た時の特別な楽しみとして、また訪れる価値のある施設なのかもしれません。次は夜の部で、星空を眺めながらの外気浴を体験してみたいですね。それを楽しみに、また広島に来る口実ができました。