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【徹底解説】築100年の銭湯が蘇る!新オープンの龍城さうなで歴史と現代が織りなす至福のととのい体験

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サウナブームの中、全国各地でユニークな施設が次々とオープンしています。でも、最近のサウナは新しすぎて、どこか味気ない…そんな風に感じることはありませんか?

そんな中、注目を集めているのが愛知県岡崎市にオープンした「龍城さうな」です。大正14年から96年もの間、地域の銭湯として愛され続けた龍城温泉が、現代のサウナ施設として蘇りました。築100年の歴史ある建物を活かしながら、最新のサウナ設備を導入するという画期的な試みに、サウナ業界からも熱い視線が注がれています。

本記事では、2種類の個性的なサウナ室や14度の水風呂、畳敷きの外気浴スペースなど、施設の特徴を細かく紹介します。また、サウナ室内でドリンクが飲めるシステムや、20名限定の快適な空間作りなど、ユニークな取り組みについても詳しくレポート。100年の歴史が息づく空間で、どのような整い体験ができるのか、その全貌に迫ります。

レトロな雰囲気と現代の快適さを求めるサウナー必見の施設です。これから龍城さうなを訪れようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

龍城と書いて「たつき」と読みます!

目次
  1. 東海オンエアの聖地・岡崎に誕生した注目のサウナ施設
  2. 新幹線で向かう岡崎への道のり
  3. 築100年の趣ある外観に圧倒
  4. 昭和の銭湯の雰囲気漂う脱衣所
  5. 二種類の個性際立つサウナ
  6. 浴場中央に鎮座する絶妙な水風呂
  7. 歴史を感じる外気浴スペース
  8. 懐かしさと新しさが調和する浴室
  9. サウナ室で楽しむドリンクタイム
  10. 建物に刻まれた100年の歴史を追って
  11. 名古屋への帰路で振り返る龍城さうな
  12. 新旧の魅力が溶け合う龍城さうなの総評
  13. 龍城さうなオープンの背景と歴史
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東海オンエアの聖地・岡崎に誕生した注目のサウナ施設

SNSで話題沸騰!オープン初週の龍城さうなに突撃

SNSを眺めていると、サウナ好きの間で話題になっているスポットを見つけました。愛知県岡崎市にある「龍城さうな」という施設です。大正時代から続く銭湯をリノベーションしたサウナ施設とのこと。インスタグラムのストーリーズでは、連日の行列情報が流れていて、築100年の建物最新のサウナ設備の融合が気になって仕方ありません。

実は私、この場所には以前からご縁がありまして。数年前に岡崎に出張した際に、当時まだ龍城温泉だった施設の外観を写真に収めたことがあるんです。あの時は休業中で入ることができず、ずっと心残りだったのですが、まさかサウナ施設として生まれ変わるとは!

サウナ好きの私としては、これは行くしかない!と思い、さっそく休みを取ることにしました。平日なら混雑も少なめかな?なんて考えながら、新幹線の予約を入れます。

サウナ好きの心をくすぐる新旧融合の空間デザイン

気になる施設の詳細を調べてみると、面白い特徴が次々と出てきました。まず、サウナは「動」と「静」の2種類があるそうです。動の方は会話OKでテレビも設置されているそうですし、静の方は瞑想向けの落ち着いた空間になっているとか。これは両方試してみないと!

さらに驚いたのは、サウナ室内でドリンクが飲めるシステム。受付で注文すると、専用のタンブラーに入れてくれて、それを持ち歩けるんです。なんだか新しい体験ができそうでワクワクします。

外気浴スペースは昔の薪置き場をリノベーションしたそうで、築100年の梁煉瓦造りの煙突が残されているんだとか。これは絶対に写真に収めたい!と、カメラの充電も忘れずにしておきました。

ちなみに、90分制の時間制限があるそうなので、効率的に施設を巡るためのプランを考えておかないと。でも、あまり考えすぎても仕方ないか。現地の雰囲気を感じながら、マイペースに楽しもうと思います。

新幹線で向かう岡崎への道のり

東京から名古屋、そして岡崎へ

朝9時発の新幹線に乗り込みます。土曜の朝は意外とすいていて、のんびりと車窓からの景色を眺めることができました。新幹線の中では、龍城さうなの公式インスタグラムをチェック。混雑状況がストーリーズで随時更新されているので、これは便利です。

東京から名古屋までは約2時間。名古屋駅に着いたら、名鉄に乗り換えて岡崎を目指します。電車を待つ間、駅の立ち食いそばで腹ごしらえ。やっぱり名古屋の駅そばは美味しいですね。

名鉄特急に揺られること約1時間。東岡崎駅で下車です。ここからは徒歩での移動になります。スマートフォンの地図を頼りに歩き始めましたが、なんだか道が入り組んでいて少し迷ってしまいました。

古き良き街並みが残る岡崎の住宅街

東岡崎駅から歩くこと約15分。閑静な住宅街の中を進んでいくと、遠くに国道1号線が見えてきました。その近くに目的地があるはずなのですが…。住宅街の路地は狭くて、車とすれ違うのもやっとです。

道を歩いていると、岡崎城の天守閣が見えました。ここから近いはずなんですが、どうも位置関係がよくわかりません。近所の方に尋ねてみると、「あぁ、龍城さうなね。この先の角を右に曲がったところだよ」と教えてくれました。

路地を曲がると、突如として現れた黒塗りの渋い外観。これが噂の龍城さうなです。周辺の住宅とは一線を画す独特の存在感に、思わず足を止めてしまいました。外観からして、もう雰囲気が最高です。

建物の横には、古い煉瓦造りの煙突が残されています。かつて銭湯だった頃の名残なんでしょうね。スマートフォンで時間を確認すると、11時前。ちょうどいいタイミングで到着できました。

築100年の趣ある外観に圧倒

レトロモダンな受付での手続き

暖簾をくぐって入ると、そこは昭和の銭湯を思わせるレトロな雰囲気。でも、随所にモダンなデザインが施されていて、新旧の調和が絶妙です。番台のような受付カウンターの向こうでは、スタッフの方が笑顔で迎えてくれました。

「こちらでドリンクのオーダーもお受けできます」と教えてもらい、龍城レモンスカッシュを注文。タンブラーに入れてもらえて、なんとサウナ室内でも飲めるんです。これは画期的!

受付で説明を受けると、90分制とのこと。時間を気にしながらの入浴になりますが、マイペースに楽しもうと思います。LINE登録で100円引きになるというので、さっそく登録。ちょっとしたことですが、お得感があって嬉しいですね。

時間制限と人数制限あり

ロッカーキーを受け取り、番号と同じ下駄箱に靴を入れます。この下駄箱、銭湯時代からのものなんでしょうか。木の質感が味わい深いです。

館内の説明を受けると、入場人数は20名までに制限されているそうです。混雑時は待ち時間が発生することもあるとか。平日の午前中ということもあり、今はそれほど混んでいる様子はありません。

気になるのは90分の時間制限。動サウナと静サウナの2種類を両方体験したいし、外気浴スペースでもゆっくりしたい。そうそう、途中でドリンクも飲みたいですしね。頭の中で漠然とプランを立てながら、脱衣所に向かいます。正直、90分で全部回れるかちょっと不安です。でも、まぁなんとかなるでしょう。

受付の奥に見える物販コーナーも気になります。サウナハットやTシャツなどのグッズが並んでいます。帰りにゆっくり見させてもらおうと思います。

昭和の銭湯の雰囲気漂う脱衣所

古き良きロッカールームの佇まい

脱衣所に入ると、そこはまさにタイムスリップしたような空間です。昔ながらの木製ロッカーが並び、扉には当時の広告らしきものが描かれています。これ、本物の銭湯時代のロッカーなんですね。なんだか歴史を感じます。

上を見上げると、木製の窓枠に入ったすりガラスから柔らかな光が差し込んでいます。この窓枠も当時からのものなのでしょうか。新しいものにはない、どこか懐かしい雰囲気があります。

でも、よく見ると随所に現代的な工夫も。ドライヤー台にはReFaのドライヤーが3台も置いてあります。これは嬉しい!あと、化粧台には化粧水や綿棒なども完備。銭湯の雰囲気は残しつつ、必要な設備はしっかり新しくしているんですね。

充実のアメニティに思わずニンマリ

服を脱いでロッカーに入れていると、白いフェイスタオルが山積みになっているのが目に入りました。なんとタオルは使い放題とのこと!これは太っ腹ですね。厚手で柔らかそうなタオルです。

シャンプー類はオーシャントリコを採用していて、これまたびっくり。高級アメニティを使えるなんて、なんだかお得な気分になってきました。それにしても、このメントール系の香り、気持ち良さそうです。

受付で注文したレモンスカッシュは、脱衣所の小窓から受け取れるようになっています。ロッカーの番号と同じ場所に置いてくれるそうです。システマチックで面白いですね。

それにしても、この脱衣所、広々としているのに落ち着く空間です。現代的な設備と昭和レトロな雰囲気が不思議と馴染んでいて、これはこれで新しい心地よさがありますね。さて、準備も整ったことだし、いよいよお風呂場に向かいましょうか。

二種類の個性際立つサウナ

浴室に入ると、「動」と「静」2種類のサウナがあります。

2つのサウナ、それぞれ個性が際立っていて面白いですね。「動」は賑やかに楽しむタイプ、「静」はじっくり整うタイプ。気分に合わせて選べるのがいいですね。

オートロウリュの驚きの水量に思わず声が

「動」サウナ

まずは「動」サウナから入ってみることにしました。中は3段構造になっていて、壁面はレンガ調の仕上げ。テレビも設置されていて、会話OKの明るい空間です。

上段に座って温度を確認すると、80度前後。サウナとしては控えめな温度ですが、なんだか呼吸がしやすいんです。じんわりと汗が出てきて、これはこれで気持ちいい。

と思った矢先、突然「ブシャーッ」という音が!オートロウリュが始まったようです。水量が半端なく、思わず「うわっ」と声が出てしまいました。一気に室温が上がって、さっきまでの優しい空間が一変。これは予想外の展開でした。

最上段に座っていると、オートロウリュ後の熱波がモロに来ます。でも不思議と苦しくない。受付で購入したレモンスカッシュを飲みながらボーっとしていると、15分があっという間。サウナ室でドリンクが飲めるって、新しい体験です。

どうやら15分おきに自動で水がかかるようです。

セルフロウリュで自分と向き合う瞑想タイム

「静」サウナ

続いて「静」サウナへ。こちらは暗めの照明で、L字型の一段ベンチ。セルフロウリュができるということで、さっそく水をかけてみます。なるほど、蒸気が均一に広がっていく感じ。これは面白い仕組みです。

「静」サウナは瞑想向きの空間。目を閉じて集中していると、スタッフさんが来てロウリュサービスをしてくれました。水をかけた後、タオルで扇いでくれて、これがまた気持ちいい。

浴場中央に鎮座する絶妙な水風呂

足を伸ばせる水風呂の深さ

サウナを出て、すぐ目の前に水風呂があります。浴場のど真ん中に配置された水風呂は、昔の銭湯の浴槽をリノベーションしたものなんだとか。タイル張りの古き良き雰囲気を残しつつ、現代的な使いやすさを追求した造りになっています。

水風呂に入ってみると、これが絶妙な深さ。横向きに寝転がると、足が伸ばせるんです。水風呂って、意外と足を伸ばせないものが多いんですよね。ここは足を壁にぴったりつけて、リラックスした姿勢で入れます。

しかも、端の部分は浅めになっていて、ここに腰掛けることもできます。水風呂に不慣れな人でも、徐々に体を慣らしていけるような配慮がされているんですね。

14度の心地よい冷水浴

水温は14度前後とのこと。キンキンに冷たすぎず、ぬるすぎず、これがまた絶妙な温度。サウナで温まった体には、ちょうどいい刺激です。

水風呂は4〜5人が余裕で入れる広さ。でも今は私一人だけ。贅沢な時間です。上を見上げると、高い天井から自然光が差し込んでいて、なんとも開放感のある空間。

水風呂の水は常に循環しているようで、じっとしていても体が冷えていくのを感じます。1分ほど浸かっていると、体の芯まで引き締まってくる感覚。これはいい水風呂です。

サウナと水風呂の往復がスムーズにできる動線設計も素晴らしいですね。シャワーで一旦汗を流してから水風呂に入れるよう、考えられた配置になっています。こういう細かな工夫が、サウナ好きには嬉しいポイントです。

歴史を感じる外気浴スペース

100年の歴史を物語る梁と煙突

水風呂から上がり、小さな扉をくぐると、そこには驚きの光景が広がっていました。なんとも言えないレトロな空間。見上げると、築100年の歴史を感じさせる黒光りした梁が幾重にも組まれています。

これがかつての薪置き場だったんですね。壁際にはレンガ造りの煙突が顔を覗かせていて、まるで昭和の映画のセットのよう。間接照明が効果的に使われていて、梁の影が美しい陰影を作り出しています。

外気浴スペースにはインフィニティチェアが2脚、アディロンダックチェアが4脚。それに加えて、フルフラットになる寝椅子まで。椅子の種類が豊富なのは嬉しいポイントです。しかも、各所に扇風機が設置されていて、風通しも考えられています。

ロフトの畳スペースでの至福の整い時間

「あ、上にも空間があるみたいですね」と気づいて見上げると、急なはしごが目に入りました。ちょっと登ってみましょうか。

上がってみると、そこには畳敷きのスペースが!4人分ほどの広さがあり、籐の枕まで用意されています。横になってみると、天井の梁がより間近に感じられて、まるで古民家の屋根裏にいるような気分。

壁際には黒い遮光シートが張られていて、外からの視線は気にならない作り。でも風は程よく通り抜けていきます。ここで寝転がって整うのは格別です。国道1号線の車の音が遠くに聞こえますが、それも不思議と心地よい。

ふと気づくと、畳の横に水を流すための蛇口が。これは体を冷やしたい時に使えますね。細かいところまで配慮が行き届いています。たった90分の滞在時間ですが、この空間でゆっくりと「ととのう」時間を過ごせそうです。

懐かしさと新しさが調和する浴室

昔ながらの温かい湯船での癒し

外気浴でしっかりと整ったら、今度は浴室の奥にある温かい湯船に浸かってみることにしました。この湯船も昔ながらの造りを残しているようです。

温度は37度前後でちょうどいい感じ。水風呂との温度差を楽しむには最適です。湯船に浸かりながら上を見上げると、高い吹き抜けになっていて、天井からは自然光が差し込んでいます。昔の銭湯の空間がそのまま残されているんですね。

洗い場にあるシャワーは新しいものに変わっていますが、使われなくなった昔の蛇口も残されていて、これがまた味わい深い。水圧が強めのシャワーで、疲れた体をほぐすのにちょうどいいです。

歴史ある建物の随所に感じる職人の技

洗い場のタイルを見ていると、これも当時のものなんでしょうか。細かな模様入りのタイルが、今でも美しい輝きを放っています。職人さんの丁寧な仕事を感じますね。

壁際には給水器があって、紙コップも用意されています。のどが渇いたらいつでも水分補給ができるのは嬉しいですね。それにしても、この給水器の設置場所も絶妙。動線を考えて置かれているのが分かります。

浴室全体を見渡すと、昔からある設備と新しい設備が見事に調和しています。100年の歴史を大切にしながら、現代の快適さも取り入れる。そのバランス感覚が素晴らしいですね。

ちなみに、洗い場の排水溝は入口側に一箇所。奥の人が流した水が手前に流れてくる仕様なので、ちょっと気になるところですが、まあ、これも昔ながらの銭湯の雰囲気として受け入れましょうか。

サウナ室で楽しむドリンクタイム

タンブラーで楽しむレモンスカッシュ

もう一度サウナに入る前に、受付で注文していた龍城レモンスカッシュを受け取ることにしました。専用の保温タンブラーに入れられていて、氷もたっぷり。これをサウナ室に持ち込めるなんて、なんだか新鮮です。

今度は「静」サウナへ。暗めの空間で、じっくりと汗を流しながらレモンスカッシュを飲むのは、これまでに経験したことのない贅沢な時間。自家製シロップを使用しているそうで、甘さ控えめで爽やかな味わい。汗をかいた体に染み渡ります。

タンブラーは保冷性能が高いようで、サウナの中でもちゃんと冷たさをキープしてくれます。ただ、外側は結構熱くなるので、持つ時は要注意。最初に触った時は「熱っ!」と声が出てしまいました。

サウナ内での新たな楽しみ方

サウナでドリンクを飲むという体験は、これまでにない新しい楽しみ方ですね。特に「動」サウナでは、テレビを見ながら会話を楽しみながら、飲み物も楽しめる。まるでサウナバーにいるような気分です。

ちなみに、オロポもメニューにありました。今回はレモンスカッシュにしましたが、これはこれで正解。爽やかな酸味が心地よくて、ついつい飲んでしまいます。

サウナ内での水分補給って、実は結構重要なんですよね。でも普通の施設だと、外に出て飲むしかない。ここは飲み物を持ち込めるので、サウナの温度を楽しみながら、適度な水分補給もできる。これは画期的なシステムだと思います。

建物に刻まれた100年の歴史を追って

大正時代から愛された銭湯の歩み

脱衣所に戻る途中、壁に掛けられた古い写真が目に留まりました。大正時代の龍城温泉の様子を写したものだそうです。当時から地域の人々に愛されてきた銭湯だったんですね。

写真をよく見ると、今も残る煉瓦造りの煙突が写っていて、なんだか感慨深いものがありました。当時は薪を焚いてお湯を沸かしていたそうで、煙突の中を覗くと、今でも煤けた跡が残っているんです。

建物の随所に、時代の痕跡が残されています。脱衣所のロッカーに描かれた古い広告、浴室の伝統的なタイル、天井の梁組み。どれも100年という歳月を物語っています。

リノベーションで受け継がれる伝統

2021年に一度休業となった龍城温泉が、サウナ施設として生まれ変わったのは2024年のこと。若い経営者たちが、この歴史ある建物を受け継ぎ、現代のサウナ文化と融合させたんですね。

リノベーションの際も、できる限り昔の要素を残すことにこだわったそう。例えば、外気浴スペースは昔の薪置き場をそのまま活用し、当時の建築の技術が垣間見える空間として蘇らせています。

面白いのは、入場制限を20名に設定していること。これは施設を大切に使ってもらいたいという想いの表れなのかもしれません。混雑具合はインスタグラムのストーリーズで確認できるシステムも、新旧の調和を感じさせますね。

銭湯文化を守りながら、新しい価値を生み出していく。そんな想いが、施設の隅々にまで行き渡っているように感じます。

名古屋への帰路で振り返る龍城さうな

心も体もととのった充実の90分

90分があっという間に過ぎ、退館時間となりました。最後に物販コーナーを覗いてみると、サウナハットやTシャツなどのオリジナルグッズが並んでいます。迷った末にステッカーを購入。思い出として持ち帰ることにしました。

施設を出ると、空はすっかり夕暮れ。それだけ居心地の良い空間だったということですよね。

名鉄電車の中で、今日の体験を振り返ってみます。2種類のサウナは、それぞれに個性があって面白かったな。特に「動」サウナのオートロウリュの水量には驚きました。あの「ブシャッ」という音は忘れられません。

次回は朝一番での来店を誓う

名古屋駅に着くと、お腹が空いていることに気づきました。そういえば、龍城さうなの近くには飲食店も充実しているみたいでしたね。次回は朝イチで行って、サウナ後に岡崎グルメも楽しんでみたいところです。

そうそう、インスタグラムを見ると、朝の時間帯は比較的空いているみたい。今回は平日の昼間でしたが、次は朝一番の清々しい空気の中で整いたいですね。しかも、湯船もあるので、寒い時期でも安心して楽しめそうです。

新幹線の中で、ふと窓の外を眺めていると、今日体験した歴史ある建物での贅沢な時間が、まるで夢のように感じられてきました。大正時代から続く銭湯が、現代のサウナ施設として生まれ変わる。そんなドラマチックな物語の一部に、自分も立ち会えた気がします。

新旧の魅力が溶け合う龍城さうなの総評

サウナ愛に溢れた施設作り

帰りの新幹線の中で、今回の体験をまとめてみましょう。まず、良かった点から。

第一に、サウナの質が素晴らしかったです。特に呼吸のしやすさは特筆もの。温度は控えめでしたが、湿度が絶妙で、長時間の滞在も苦になりませんでした。サウナ室でドリンクが飲めるというのも、新鮮な体験でしたね。

次に、外気浴スペースの充実ぶり。特に畳スペースは秀逸でした。古い建物の梁を見上げながらの整いは、ここならではの体験。扇風機の配置も絶妙で、暑い季節でも快適に過ごせそうです。

そして何より、歴史ある建物を大切に活かしている点。安易に新しくせず、昔の良さを残しながら現代的な快適さを組み込んでいく。その姿勢が随所に感じられました。

より良い進化を遂げる可能性を秘めて

一方で、気になった点もいくつかありました。例えば、90分制というのは少し物足りない感じ。両方のサウナを楽しみ、しっかり整いの時間も取ろうとすると、やや慌ただしくなってしまいます。

また、洗い場の排水システムは、昔ながらの設計がそのまま残っているため、奥の人の水が手前に流れてくる仕様。これは少し気になるポイントかもしれません。

でも、これらの点も含めて、今後の進化が楽しみな施設だと感じました。実際、オープンしてからも少しずつ改善を重ねているようですし。

東京からわざわざ来訪する価値は、間違いなくアリです。特に、古い銭湯建築やレトロな雰囲気が好きな人には、強くオススメできる施設ですね。ただし、訪問の際は混雑状況をしっかりチェックした方が良さそう。インスタグラムでの情報発信が丁寧なのも、この施設の魅力のひとつかもしれません。

龍城さうなオープンの背景と歴史

龍城さうなは、約100年の歴史を持つ銭湯「龍城温泉」をリノベーションして誕生したサウナ施設です。その歴史と設立の背景を簡単にまとめました。

1925年(大正14年)
「龍城温泉」が創業

岡崎市田町に銭湯として創業する。

1960年(昭和35年)
3代目の経営者

藤井公人氏が3代目の経営者になる。

1965年〜1970年頃
最盛期

最盛期を迎え、1日150人以上の客を集める。

長期休業へ

施設の老朽化などにより長期休業に入る。

賃貸借契約の締結

伊豫田家具興産株式会社が賃貸借契約を締結し、存続が決定。

リノベ開始

リノベーション工事開始。

グランドオープン

「龍城さうな」としてグランドオープン。

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ABOUT ME
大塚誠也
大塚誠也
おおつか せいや

サウナ大好きサラリーマン。
外回り中、仕事帰りにサウナを巡っています。
サウナ上がりのオロポとおいしいご飯が大好物
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