栃木県

【2025年9月閉店】足利健康ランドは最後の楽園!サウナと昭和レトロの魅力に浸る体験記

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「いつか行こう」と思っていた場所が、ある日突然、地図から消えてしまう。そんな寂しさを、あなたも感じたことはありませんか?僕の耳に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。

栃木が誇る温浴施設の殿堂、足利健康ランド2025年9月30日をもって閉館するというのです。昭和の時代から37年間、多くの人々に愛されてきた巨大な楽園が、もうすぐ無くなってしまう。この知らせは、古き良き健康ランドを愛する僕の心に、ぽっかりと穴を開けました。

このまま見送るなんて、絶対にできない。あの独特の雰囲気、パワフルなサウナ、そして一日中いても飽きさせない圧倒的な包容力。そのすべてを、この目に、この肌に焼き付けておきたい。

この記事は、僕が足利健康ランドでの「最後の楽園」を心ゆくまで堪能した、愛と惜別に満ちた体験レビューです。この記事を読めば、あなたの足利健康ランドでの一日が、きっと最高の思い出になるはずです。

目次
  1. 足利健康ランドはこんな人におすすめ|料金・アクセス・営業時間まとめ
  2. 最後の楽園へ。僕が足利健康ランドを目指した理由
  3. 最後の楽園へのアクセス完全ガイド
  4. 巨大な建物と昭和の香り漂うエントランス
  5. 圧巻のスケール!足利健康ランドの浴室体験
  6. 3種のサウナを巡る。昭和ストロングと癒しの熱
  7. 優しさに包まれる水風呂と、唯一無二のととのい体験
  8. サウナだけじゃない!お風呂のデパートを巡る冒険
  9. 一日中過ごせる館内エンターテイメント天国
  10. 癒しの楽園。岩盤浴と本格マッサージ
  11. 37年の歴史を味わう。昭和レトロの真髄
  12. 足利だけじゃない!周辺サウナ巡りもおすすめ
  13. 最後の訪問で後悔しないための攻略法
  14. まとめ:ありがとう足利健康ランド。昭和の灯火が消える前に
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足利健康ランドはこんな人におすすめ|料金・アクセス・営業時間まとめ

まずは結論から。僕が全身で感じた足利健康ランドの魅力を凝縮してお伝えします。ここは単なる温浴施設ではありません。昭和という時代が生んだ、巨大なエンターテイメントの殿堂でした。

施設評価(5段階評価)

項目評価コメント
サウナ設備★★★★☆パワフルな昭和ストロングスタイル。20時以降100℃設定は圧巻。汗をかく本質を思い出させてくれる。
水風呂★★★★☆キンキンではないが、ナノテクノロジー水の優しい肌触り。いつまでも入っていられる懐の深さ。
休憩スペース★★★★★内外合わせて13席のチェアに加え、温水プールサイドでの休憩は唯一無二。休憩難民の心配は皆無。
ラウンジ★★★★★映画館、ハンモック付き漫画コーナー、仮眠室まで完備。もはや住めるレベルの快適空間。
コワーキング★★☆☆☆専用スペースはないが、館内Wi-Fiは完備。リクライニングシートでの軽作業なら可能。
レストラン★★★★☆サ飯の定番から本格石窯ピザまで幅広い。大広間で食べるラーメンは格別。
コスパ★★★★★HPクーポン利用で1,430円。この設備で一日中滞在できるのは破格。手ぶらOKなのも高評価。
総合評価★★★★★閉館前に絶対訪れるべき文化遺産。サウナ好きも家族連れも、誰もが笑顔になれる最後の楽園。

おすすめのシーン・利用者像

  • 古き良き昭和レトロな雰囲気が大好きなサウナー
  • 一日中、時間を忘れて遊び尽くしたい家族連れやカップル
  • 閉館を心から惜しみ、最後の思い出を刻みたい長年のファン
  • 宿泊費を抑えつつ、旅の疲れを癒したい旅人(深夜料金で宿泊も可能)

ここが好き!足利健康ランドの良いところ・気になるところ

もちろん、37年の歴史があるからこそ、良いところもあれば、人によっては少し気になる点もあります。僕が感じたことを正直にまとめてみました!

【良いところ】

  • 圧倒的なコストパフォーマンス: クーポン利用で1,430円は、この設備内容では破格です。
  • 唯一無二の体験: 裸で泳げる温水プールでの休憩は、他では絶対に味わえません。
  • パワフルな高温サウナ: 20時以降100℃になるサウナは、本格派も満足させる熱さです。
  • 一日中遊べる充実度: 温泉、サウナだけでなく、映画、漫画、ゲーム、卓球まであり飽きさせません。
  • 完全手ぶらOK: タオルから館内着、アメニティまで全て込みなので、思い立ったらすぐ行けます。
  • 昭和レトロな雰囲気: バブル期の豪華さが残る館内は、タイムスリップしたかのような非日常感を味わえます。
  • 本格的な温泉: 高濃度炭酸泉別府の湯など、温泉好きも納得の泉質です。

【ちょっと気になるところ】

  • 施設の老朽化: 昭和レトロは魅力ですが、ところどころに古さを感じる部分があるのは事実です。
  • 食事のクオリティ: メニューは豊富ですが、口コミを見ると味や価格については賛否両論あるようです。
  • サウナのスタイル: ロウリュやアウフグースはなく、カラカラのドライサウナなので、湿潤系が好きな人には物足りないかもしれません。
  • 週末の混雑: 家族連れに大人気なため、特に週末の昼間はプール周辺が賑やかになります。

実際の利用者レビューハイライト

「高濃度炭酸泉がお気に入りで、湯上がり後もポカポカでした。2階には横になれるスペースやフィットネス、マッサージ機もあり、家族で半日楽しめました」

「価格が安い(HPの画面を見せるだけで220円OFF)。露天風呂のイルミネーションが綺麗だった」

お得な利用方法

最後の訪問を計画しているなら、公式サイトのホームページ割引クーポンの利用が絶対におすすめです。受付時にスマホ画面を見せるだけで、入館料が220円OFFになります。また、年3回以上通うヘビーユーザーなら、入会金1,080円で会員になるのも一手。平日の料金がさらに330円もお得になります。

施設の基本情報

項目詳細
住所栃木県足利市朝倉町243-7
営業時間朝10:00~翌朝9:00(年中無休)
入浴時間朝10:00~翌朝8:00
閉館日2025年9月30日
料金(一般/大人)平日:1,650円 / 土日祝:1,870円(HPクーポンで各220円引)
深夜割増料金深夜2時以降在館の場合、追加1,540円
アクセス東武和泉駅から徒歩約7分 / JR・東武足利市駅から無料送迎バスあり
駐車場無料駐車場300台完備
予約方法基本的に予約不要。宴会等は電話予約可。

最後の楽園へ。僕が足利健康ランドを目指した理由

足利健康ランド閉館の知らせは、僕にとって単なる一施設の営業終了ではありませんでした。それは、ひとつの時代の終わりを告げる鐘の音のように聞こえたのです。この施設がオープンしたのは昭和63年(1988年)。日本が最も華やかだったバブル経済の真っ只中に誕生した、まさに「夢の城」です。その後の37年間、多くの人々の笑顔と癒やしを生み出し続けてきました。

僕が惹かれるのは、まさにこの「昭和の健康ランド」という独特の文化です。ただお風呂に入るだけじゃない。食事をし、お酒を飲み、歌い、映画を観て、仮眠をとる。生活のすべてを飲み込んでくれるような、圧倒的なスケールと包容力。そこには、現代の洗練されたスーパー銭湯にはない、人間味あふれる温かさと、少しだけ野暮ったい愛嬌がありました。施設の老朽化が閉館の理由だと聞きますが、その使い込まれた柱や床にこそ、37年分の歴史と物語が刻まれているように感じてしまうのです。

だから僕は、行かなければならないと思いました。消えゆく昭和の灯火を、この目で見届けるために。効率や新しさだけでは測れない価値が、そこには間違いなく存在する。これは僕にとって、単なるサウナ旅ではなく、失われゆく文化遺産への最後の巡礼なのです。この施設の記憶を、僕自身の細胞に刻み込む。そんな決意を胸に、僕は栃木県足利市へと向かいました。

最後の楽園へのアクセス完全ガイド

東京からの小旅行、どうやって行こうか考えるのも楽しみの一つですよね。僕みたいに電車で来る人も、車で来る人も、これさえ見れば迷わないはずです!

電車でのアクセス

僕が選んだルートは、東武スカイツリーライン。都心から乗り換えを経て、目的地の最寄り駅である東武和泉駅に到着しました。ここから足利健康ランドまでは、歩いてわずか7分ほど。のどかな風景を楽しみながら歩くのにちょうどいい距離です。

  • 東武和泉駅(最寄り): 西口から徒歩約7分
  • 東武足利市駅: 南口から徒歩約12分
  • JR足利駅: 徒歩約20分

無料送迎バス(JR足利駅・東武足利市駅から)

なんと、主要駅からは無料の送迎バスが出ているんです。これは本当にありがたいですよね。本数が限られているので、時間はしっかりチェックしてくださいね。

発車地8:359:3510:3515:3516:3517:35
健康ランド発
JR足利駅北口発8:559:5510:5515:5516:5517:55
東武足利市駅北口発9:1510:1511:1516:1517:1518:15

車でのアクセス

車で来るのが一番便利かもしれません。国道293号線沿い、商業施設「アピタ」の隣という分かりやすい立地です。そして何より、300台も停められる駐車場が無料なのが嬉しいポイント。これなら時間を気にせず、一日中ゆっくりできます。

巨大な建物と昭和の香り漂うエントランス

「で、でかい…」。思わず声が漏れてしまうほどの、圧倒的な存在感。目の前にそびえ立つ足利健康ランドの建物は、まさに昭和の時代に建てられた「健康の城」そのものでした。少し色褪せた看板や、どっしりとした構えの建築様式が、これから始まるタイムスリップへの期待感を高めてくれます。

自動ドアを抜けると、そこはもう別世界。豪華なシャンデリアの下に日本画が飾られた、和洋折衷の不思議な空間が僕を迎えてくれました。フロントでHPクーポンを提示し、1,430円を支払う。ロッカーキーとタオルセット、館内着を受け取る一連の流れもどこか懐かしく、心が和みます。これから始まる体験への期待で、僕の心拍数は少しだけ上がっていました。

圧巻のスケール!足利健康ランドの浴室体験

いよいよ、この旅のメインイベントである浴室へ。ロッカーキーを手に、暖簾をくぐった先に広がっていたのは、僕の想像を遥かに超える空間でした。

まるで水族館?広大な脱衣所と完璧なアメニティ

脱衣所に入って、まず驚いたのはその広さ。そして、ロッカー一面に描かれたラッセン風のイルカや海の生き物たちのイラスト。まるで水族館に来たかのような遊び心あふれるデザインに、思わず頬が緩みます。これなら、家族連れの子供たちも大喜びでしょう。

そして特筆すべきは、アメニティの充実ぶりです。ここまで揃っているとは…まさに至れり尽くせりですよね。

  • タオル類: バスタオル、フェイスタオル
  • 館内着: ジャージタイプでリラックス
  • 洗い場: シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、フェイスソープ
  • 洗面用具: 歯ブラシ、カミソリ、ナイロンタオル、ヘアブラシ、綿棒
  • スキンケア: 化粧水、乳液、メイク落とし(女性用)、ヘアトニック(男性用)

これだけあれば、本当に手ぶらで来ても全く問題ありません。洗い場も19ヶ所と十分な数が確保されていました。僕は軽やかな足取りで、湯気の向こう側へと進んでいきました。

3種のサウナを巡る。昭和ストロングと癒しの熱

浴室の中央に鎮座する、メインのサウナエリア。ここにはタイプの異なる3つのサウナがあり、その日の気分や体調に合わせて楽しむことができます。もっと詳しく知りたい方のために、僕が体験した感動と共に、詳細なスペックもまとめてみました。

①遠赤外線高温サウナ:20時以降は100℃の猛熱!

木の扉を開けると、むわっとした熱気が全身を包み込みます。これぞ「昭和ストロングスタイル」と呼びたくなる、カラリとしたドライな熱さ。室内に設置されたテレビでは、昼の情報番組が流れています。サウナ室は広々とした3段式で、中央にはストーブを囲む「島」のようなベンチもあり、20名以上がゆったりと過ごせる設計。

僕が訪れたのは昼間だったので温度は92℃でしたが、それでも最上段に座るとパワフルな熱を感じます。じっくりと体を温めると、5分も経たないうちに玉のような汗が噴き出してきます。そしてこのサウナの真骨頂は夜。20時から24時の間は、なんと温度が100℃にまで引き上げられるのです。派手なロウリュやアウフグースはないけれど、サウナの原点ともいえるこのストイックな空間が、なぜかとても心地良い。閉館を惜しむように、一粒一粒の汗が流れ落ちていきました。

②塩サウナ:美肌効果と癒しの低温空間

高温サウナの隣には、温度58℃の塩サウナがあります。こちらは打って変わって、じっくりと体を温めながらリラックスできる空間。備え付けの塩を体に優しく塗り込み、汗で溶けていくのを待ちます。月替わりでアロマ塩ブラック岩塩など、様々な種類の塩が楽しめるのも嬉しいポイント。

低温なので息苦しさもなく、自分のペースで長めに入ることができます。塩の浸透圧効果で、お肌は驚くほどツルツルに。高温サウナでガツンと汗をかいた後のクールダウンとして、あるいは高温が苦手な方のメインサウナとして、多様なニーズに応えてくれる優しいサウナでした。

③極冷サウナ:全国でも珍しい癒しの冷却体験

そして最もユニークだったのが、男性専用の「極冷サウナ」。室温は常に10℃〜15℃に保たれた、まさに”冷たいサウナ”です。水風呂のような急激な冷却ではなく、ひんやりとした空気で穏やかに体をクールダウンさせてくれます。

「温かいお風呂 → 極冷サウナ → 高温サウナ → 極冷サウナ」という交互浴が推奨されており、これにより新陳代謝が活発になるのだとか。水風呂が苦手な人でも、ここなら安心して体を冷やすことができます。まさに新感覚のととのい体験。こんな珍しい設備があるのも、足利健康ランドの奥深さです。

サウナスペック詳細(男湯)

①高温ドライサウナ②塩サウナ③極冷サウナ
サウナのタイプドライサウナ塩サウナ冷温サウナ
収容人数24名5名8名
温度92℃(20-24時は100℃)58℃10-15℃
ロウリュ無し無し無し
TV有り無し無し
サウナマット有り(ビート板タイプ)有り有り
特徴・3段ベンチ+中央島
・カラカラのドライサウナ
・夜間は超高温設定
・月替わりの豊富な塩
・低温でじっくり発汗
・美肌効果が期待できる
・男性専用のユニーク設備
・水風呂より穏やかな冷却
・新陳代謝促進効果
総合評価★★★★☆★★★☆☆★★★★☆

優しさに包まれる水風呂と、唯一無二のととのい体験

サウナで蒸し上げられた体を冷やすのは、お待ちかねの水風呂です。ここの水風呂にも、老舗ならではのこだわりと優しさが詰まっていました。詳細なスペックと共に、その魅力を語らせてください。

ナノテクノロジー水とミントの清涼感

水風呂の温度は表示で18℃。最近流行りのシングル(10℃未満)の水風呂に慣れた人には、少し物足りなく感じるかもしれません。しかし、これがまた良いのです。心臓が止まるような冷たさではなく、全身を優しく包み込んでくれるような、まろやかな冷たさ。その秘密は、ナノテクノロジーを駆使した水質。肌触りが滑らかで、保温・保湿効果も高いのだとか。

さらに、季節によってはミント系の入浴剤が投入され、表示温度以上にひんやりと感じる工夫も。馬の像の口からドバドバと水が注がれる演出も、昭和の健康ランドらしくてたまりません。誰一人置いていかない、この懐の深さこそが足利健康ランドの真骨頂なのかもしれません。

裸で泳げる温水プールで、究極のととのい

サウナと水風呂の完璧な温冷交代浴を終えた僕を待っていたのは、選びきれないほど豊富な休憩スペースでした。露天エリアのデッキチェアも最高ですが、僕が選んだのは、他では絶対に味わえない特別な場所。それは、裸で泳げる温水プールのプールサイドです。

10m、奥行き5m、水深1mという本格的なプールは、水温が31.5℃という絶妙な不感温度に設定されています。サウナ後の火照った体でこのプールに浮かぶと、まるで無重力空間にいるかのような浮遊感を味わえます。そして、プールサイドにずらりと並べられたデッキチェアに深く腰掛ける。プールの水音と子供たちのはしゃぎ声が心地よいBGMのように聞こえ、湯気に包まれながらゆっくりと深呼吸する。これは他では味わえない、非常に贅沢なととのい体験でした。

水風呂・ととのいスペース スペック詳細

水風呂内湯ととのいスペース露天ととのいスペース
場所サウナ室目の前プールサイド露天エリア
収容人数8-12名7名7名
水温/気温18-20℃外気温
水深約60cm
椅子の種類デッキチェア4脚、椅子3脚デッキチェア3脚、椅子4脚
特徴ナノテクノロジー水使用
・ミント系入浴剤投入
・馬の像から注水
・プールを眺めながら休憩
・天候に左右されない
・独特の開放感
・夜空を見上げられる
・自然の風が心地よい
・最高の外気浴環境
総合評価★★★★☆★★★☆☆★★★★★

サウナだけじゃない!お風呂のデパートを巡る冒険

足利健康ランドの魅力は、サウナだけにとどまりません。ここはまさにお風呂のデパート。11種類ものお風呂が揃っており、一日いても飽きることがありません。

硫黄の香りに旅情を誘う「別府の湯」

僕が特に気に入ったのが、露天エリアにある「湯ったり寝ころび別府風呂」です。ここはなんと、大分県別府温泉から直送された湯の素を使用しており、浴槽は白濁し、本物さながらの硫黄の香りが立ち込めています。寝湯スタイルで体を横たえると、まるで本当に別府温泉に旅行に来たかのような気分に。関東にいながらにして、九州の名湯を味わえる。こんな贅沢があっていいのでしょうか。

体の芯まで温まる高濃度炭酸泉と漢方薬湯

他にも魅力的なお風呂がたくさんあります。露天の「高濃度炭酸泉」は、地域最高濃度となる1300ppmを誇り、シュワシュワとした細かな泡が体にまとわりつき、血行を促進してくれます。ぬるめのお湯なので、ついつい長湯してしまう心地よさ。内湯にある「漢方薬湯」も強烈なインパクトでした。独特の漢方の香りが浴室に充満し、見るからに体に良さそうな濃い色のお湯。体の芯からポカポカと温まり、その効果は湯上がり後も長く続きました。

一日中過ごせる館内エンターテイメント天国

お風呂とサウナで心身ともにリフレッシュした後は、館内着に着替えて2階の探検へ。ここからが足利健康ランドのもう一つの本領発揮です。

サウナ後の空腹を満たす絶品「サ飯」体験

サウナ後の空腹、通称「サ飯(サウナめし)」は、サウナーにとって最高の楽しみの一つ。僕が向かったのは、ステージもある広大な250席の大広間のお食事処です。豊富なメニューの中から僕が選んだのは、ラーメン(715円)。サウナ後の疲れた体に、優しい醤油スープが染み渡ります。これが、たまらなく美味い!


他にも、俳優の亀梨和也さんも絶賛したという本格的な「石窯ピザ」や、ご当地グルメ「足利ソースかつ丼」など、魅力的なメニューが満載です。大広間では週末にカラオケ大会やビンゴ大会が開かれることもあり、その賑やかな雰囲気もまた、昭和の健康ランドらしくてたまりません。

おすすめサ飯価格特徴
足利ソースかつ丼990円甘辛いソースがサウナ後の塩分補給に最高な足利名物。
石窯ピザ1,045円〜スタッフが手焼きする本格派。アツアツもちもちの生地が絶品。
ラーメン715円疲れた体に染み渡る、シンプルで優しい味わいの王道サ飯。

仮眠もできるムービーシアターとハンモック付き漫画コーナー

お腹が満たされた後は、眠気と戦う時間。足利健康ランドは、そんな僕のような人間にも優しい。2階には、TV付きリクライニングチェアが並ぶ休憩室はもちろん、完全に横になれる仮眠室まで完備されています。

特に僕が惹かれたのは、「シアタールーム」。マットレスと毛布が用意されており、大画面で上映されている映画を観ながら、いつの間にか眠りに落ちる…という最高の体験ができます。さらに、膨大な蔵書数を誇る「コミック&ファミリールーム」には、なんとハンモックが設置されているのです。ハンモックに揺られながら漫画を読む心地よさは、一度体験したら病みつきになりますよ。これなら深夜料金を払って泊まりで利用する人の気持ちもよく分かります。ここはもはや、住めるレベルの快適さです。

家族連れで賑わうゲームコーナーとキッズエリア

館内を散策していると、至る所から楽しそうな声が聞こえてきます。ゲームコーナーでは、親子でUFOキャッチャーに熱中する姿が。卓球コーナーや無料のフィットネスコーナーもあります。さらに奥には、小学生以下限定のアスレチック「キッズニンジャトライアル」や、幼児向けの「キッズルーム」があり、子供たちが元気いっぱいに走り回っていました。サウナ好きの大人から、遊びたい盛りの子供まで、あらゆる世代が自分の居場所を見つけ、思い思いの時間を過ごしている。この光景こそが、足利健康ランドが長年愛されてきた理由なのだと、僕は確信しました。

癒しの楽園。岩盤浴と本格マッサージ

サウナや温泉で体を温めた後、さらに深いリラクゼーションを求めるなら、専門の癒やし施設も充実しています。サウナだけでなく、体の芯からデトックスしたいなら、これも外せませんよね。

岩盤浴「健美」でかく、さらさらの汗

館内には別料金で利用できる岩盤浴「健美」があります。見立天照石という特別な石を使っていて、じんわりとした温かさが体を包み込みます。サウナとはまた違う、湿度の高い環境でかく汗は、べたつかずサラサラ。デトックス効果も抜群なんだとか。男女別のエリアに分かれているので、気兼ねなくリラックスできるのもいいですね。クールダウンルームにはウォーターサーバーや漫画も置いてあり、まさに至れり尽くせりの空間でした。

プロの技に癒される「健康館」

さらに驚いたのが、マッサージ施設の本格度。なんと、施術してくれるスタッフ全員が「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を持っているというのです。これはもう、そこらのリラクゼーションとはレベルが違います。日頃のデスクワークで凝り固まった僕の肩も、プロの技でじっくりとほぐしてもらいました。サウナ後の血行が良くなった体で受けるマッサージは、まさに天国でした。

37年の歴史を味わう。昭和レトロの真髄

館内を歩いていると、ただ広い、ただ設備が充実している、というだけではない、この施設が持つ特別な空気感の理由が分かってきました。それは、昭和63年の開業以来、37年間かけて熟成されてきた歴史そのものだったのです。

ロビーの豪華なシャンデリア、浴室に鎮座する白亜の裸婦像、薬湯の双頭の竜頭。現代のミニマルなデザインとは真逆の、バブル期ならではの「豪華絢爛」な装飾が、ここには意図的に残されています。これらは単なる「古い設備」ではなく、日本の温浴文化の歴史を物語る「文化遺産」と言ってもいいかもしれません。

この場所が、単なる入浴施設を超えて、地域のコミュニティ拠点として機能してきたことも肌で感じました。「20年近く通っている」という常連さんの声も納得です。カラオケ大会やビンゴ大会といったイベントは、人と人とを繋ぎ、この場所にしかない温かいコミュニティを育んできたのでしょう。この唯一無二の空間が失われてしまうのは、本当に惜しいことです。

足利だけじゃない!周辺サウナ巡りもおすすめ

もし時間に余裕があれば、こんなサウナのはしご旅も面白いかもしれません。僕も次は挑戦してみたいなあ、なんて思いながら調べてみました。足利健康ランドを拠点に、個性豊かな施設を巡るのも最高の休日になりそうです。

施設名距離料金サウナ温度特徴
足利健康ランド1,430円92-100℃24時間・総合エンタメの王様
佐野やすらぎの湯約12km要確認90℃後半高温&ロウリュが楽しめる本格派
足利鹿島園温泉約8km800円88-90℃昭和レトロ感満載の温泉施設
ホテル一乃館約15km1,200円〜不明大正ロマン溢れる高級旅館

最後の訪問で後悔しないための攻略法

名残惜しいですが、僕の足利健康ランドでの時間も終わりに近づいてきました。最後に、これから最後の訪問を考えているあなたへ、僕からのささやかなアドバイスを送ります。

混雑状況とおすすめの訪問時間帯

閉館が近づくにつれて、週末を中心に混雑が予想されます。特に、家族連れが多くなる昼過ぎから夕方(特に18時〜20時)にかけては、浴室やレストランが賑わうでしょう。もし可能であれば、平日の訪問がおすすめです。ゆったりとした時間を過ごせる可能性が高いです。週末にしか行けない場合は、開館直後の午前中や、サウナが100℃になる20時以降を狙うのが良いでしょう。

よくある質問(FAQ)

僕も行く前に気になったことを、Q&A形式でまとめてみました。皆さんの疑問も解消されると嬉しいです。

Q
手ぶらで行っても大丈夫?

はい、完全に手ぶらでOKです。タオル、館内着、歯ブラシや化粧水まで、必要なアメニティは全て無料で揃っています。

Q
タトゥーがあっても入れますか?

残念ながら、タトゥー・刺青のある方は入館できません。

Q
宿泊はできますか?

専用の個室はありませんが、深夜2時以降に在館すると自動的に深夜料金(1,540円)が加算され、翌朝9時まで滞在できます。リクライニングシートや仮眠室を利用して、実質的に宿泊が可能です。

Q
子供連れでも楽しめますか?

もちろんです!温水プールや充実したキッズエリアがあり、家族連れから非常に高い評価を得ています。

Q
食事の持ち込みはできますか?

飲食物の持ち込みは一切禁止されています。館内にレストランや自動販売機が充実しているので、そちらをご利用ください。

まとめ:ありがとう足利健康ランド。昭和の灯火が消える前に

東京へ帰る電車の中で、僕はずっと足利健康ランドのことを考えていました。パワフルなサウナ、優しい水風呂、そして数えきれないほどのお風呂たち。美味しいサ飯と、時間を忘れて没頭できる娯楽の数々。そして何より、そこに流れていた温かく、どこか懐かしい空気。

足利健康ランドは、単なる温浴施設ではありませんでした。それは、昭和という時代が生んだ、一つの文化そのものでした。新しさや洗練さとは違う、圧倒的な物量と包容力で、訪れるすべての人を無条件に受け入れてくれる場所。少し古びていても、それが逆に愛おしい。そんな不思議な魅力に満ちた、最後の楽園でした。

この場所が、2025年9月30日になくなってしまうという事実が、まだ信じられません。しかし、だからこそ、私たちは行かなければならないのだと思います。この素晴らしい記憶を、思い出を、自分の心に刻みつけるために。

この記事を読んで、少しでも心が動いたなら、ぜひ足を運んでみてください。そして、あなた自身の五感で、この昭和の遺産を味わい尽くしてください。最後の日に「ありがとう」と「さようなら」を伝えるために。昭和の温かい灯火が、完全に消えてしまう前に。

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大塚誠也
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おおつか せいや

サウナ大好きサラリーマン。
外回り中、仕事帰りにサウナを巡っています。
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