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【宿泊記】アースガーデンリゾート サウナイン東京奥多摩完全ガイド|薪サウナと”飲める湧水”水風呂で究極のととのい体験

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都会の喧騒、鳴り止まない通知音、コンクリートに囲まれた日常。東京で働く僕たちにとって、心からの休息は、まるで遠い夢のようですよね。僕も、そんな日々に少しだけ疲れてしまった3サラリーマンの一人。もっと深く、魂からリラックスできる場所はないだろうか…そんな思いで夜な夜なスマホを眺めていた時、目に飛び込んできたのが「アースガーデンリゾート サウナイン東京奥多摩」の文字でした。

都心からわずか90分でたどり着ける、奥多摩サウナ付きホテル(というより一棟貸しの秘密基地!)。そこには「禅サウナ」という、僕の心を鷲掴みにするコンセプトが掲げられていたんです。

「理想のサウナ体験は、環境がつくる」。その言葉に導かれるように予約サイトを開くと、人気のため2ヶ月先まで予約が埋まっている状況でした。これは本物かもしれませんね。期待に胸を膨らませ、ようやく予約が取れた日から、僕の奥多摩への旅は始まっていました。

この記事では、そんな話題の貸切サウナ宿「アースガーデンリゾート サウナイン東京奥多摩」での宿泊体験を、僕、大塚誠也の視点から余すところなくお伝えします。最高の薪サウナと湧水水風呂の感動はもちろん、古民家リノベーションならではのリアルな部分まで、正直に、そして温かい気持ちで綴っていこうと思います。この宿泊記が、あなたの最高のサウナ旅のきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

目次
  1. 【結論】アースガーデンリゾート完全ガイド|サウナ・客室・料金・予約方法まとめ
  2. 禅サウナとは?アースガーデンリゾートの深い世界観
  3. 旅の始まり:僕が奥多摩の「禅サウナ」に惹かれた理由
  4. 現地への道のり:奥多摩の自然へ向かうアクセスガイド
  5. 到着と第一印象:古民家リゾートのリアルな姿
  6. 客室レビュー:森に佇む一棟貸切宿の過ごし心地
  7. この旅のハイライト:薪サウナと湧水水風呂の全貌
  8. 奥多摩の夜の過ごし方:BBQと薪露天風呂
  9. 季節ごとの楽しみ方:奥多摩サウナの四季
  10. 旅のヒント:予約のコツと持っていくべき便利アイテム
  11. 奥多摩エリアの競合サウナホテルと比較
  12. 合わせて行きたい!奥多摩周辺の日帰りサウナ施設
  13. 【FAQ】アースガーデンリゾートに関するよくある質問
  14. まとめ:不便さという非日常を楽しむ
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【結論】アースガーデンリゾート完全ガイド|サウナ・客室・料金・予約方法まとめ

まずは、忙しいあなたのために結論からお話しさせてください。僕が実際に一泊して感じた「アースガーデンリゾート サウナイン東京奥多摩」の総合評価と、どんな人に心からおすすめできるかをまとめました。この施設は、一般的な高級ホテルとは全く異なる魅力を持つ場所なんです。その個性を理解することが、最高の体験への第一歩だと思います。

ホテル総合評価と基本情報

この施設の評価は、何を求めるかによって大きく変わりますね。サウナと自然体験を最優先するなら満点以上、ホテルのような快適なサービスを期待すると少し戸惑うかもしれません。その二面性を正直に評価してみました。

評価項目評価 (5段階)コメント
客室・設備★★★☆☆ (3.0)古民家の趣は素敵ですが、床の傾きや水圧など設備面はワイルドです。快適さより非日常感を楽しむ方向けですね。
サウナ設備★★★★★ (5.0)自分で火入れする薪サウナは**100℃**超えも可能。セルフロウリュも最高で、まさにサウナ好きのための聖地です。
水風呂★★★★★ (5.0)水温15℃の飲める湧水かけ流し。柔らかく清らかな水質は、一度体験すると忘れられないレベルです。
休憩スペース★★★★★ (5.0)川のせせらぎを聞きながらのインフィニティチェアは至高。夜は満天の星空が広がります。
朝食・レストラン☆☆☆☆☆ (0.0)食事提供は一切なしの完全持ち込み制。自分たちで創り上げる楽しみがあります。
立地・アクセス★★★☆☆ (3.5)都心から1.5時間ほど。駅からは少し歩きますが、その分、静かでプライベートな環境が手に入ります。
コストパフォーマンス★★★★☆ (4.0)料金は安くありませんが、このレベルのサウナと自然環境を完全貸切できる価値を考えれば納得です。
サービス★★☆☆☆ (2.0)基本的にセルフサービス。アメニティも最小限なので、キャンプに行くような準備と心構えが必要です。
総合評価★★★★☆ (4.5)設備面のマイナスを補って余りある、唯一無二のサウナ体験ができる素晴らしい施設。サウナ好きなら絶対行くべきです。

おすすめのシーン・利用者像

この宿が持つ独特の魅力は、すべての人にフィットするわけではありません。しかし、特定の目的を持つ人にとっては、他のどんな施設にも代えがたい「聖地」となり得るんです。僕の体験から、特に以下のような方々に心からおすすめしたいと感じました。

サウナの火入れから自分で楽しみたい、本格派のサウナ愛好家
ただサウナに入るだけでなく、薪をくべ、火を育て、自分だけの熱を生み出すプロセスそのものを愛する人。手間をかけるからこそ得られる達成感と、パーソナルなサウナ体験を求めるあなたにぴったりです。

ホテルのような完璧なサービスより、自然の中でのプライベートな時間を重視する方
少しの不便さも「味」として楽しめる冒険心のある人。誰にも邪魔されない静寂の中で、川の音を聴き、満点の星空を眺める。そんな贅沢な時間を何よりも大切にするあなたにおすすめです。

友人グループ(2〜7名)で、周りを気にせずBBQやサウナを自分たちのペースで満喫したいグループ
時間を気にせず、好きな時にサウナに入り、好きなだけ語り明かす。一棟貸切のプライベート空間で、仲間たちとの絆を深める特別な思い出を作りたいあなたたちにぴったりです。

都会のデジタルデトックスを求めている、静かな環境で心身をリセットしたい方
鳴り止まない通知音から解放され、自分自身の内面と向き合いたい人。「禅サウナ」のコンセプトの通り、深いリラクゼーションと瞑想を通じて、心と体を調律したいあなたにおすすめです。

実際の宿泊者レビューのハイライト

この施設、口コミ評価が面白いほど両極端に分かれているんです。その理由こそが、この宿の本質を表しているのかもしれませんね。

【高評価レビュー】
「自分たちで火を起こして入るサウナはなんとも言えない気持ち良さ。(中略)水風呂も自然の力で終始冷たくて、柔らかくて気持ちいい。インフィニティチェアで、川の音、鳥や虫の鳴き声、澄んだ空気の中でととのう。完璧ですね、最高の体験できました。」

【低評価レビュー】
「期待値が高かった分、残念でした。。ひどい点が多すぎるので(中略)水圧関連についてですが、こちらも最悪です。(中略)リピートはもちろんしないしおすすめもしないです。」

この両極端な意見、僕も泊まってみて「なるほど!」と深く納得しました。この記事を読み進めていただければ、その理由がきっとわかるはずです。

お得な利用方法と基本情報

少しでもお得に、そしてスムーズにこの素晴らしい体験をするためのコツは、LINE公式アカウントの活用です。開業記念として3,000円オフの特典があったように、今後もキャンペーン情報が流れる可能性があります。予約が埋まりやすいため、こまめに公式サイトをチェックし、平日の利用を狙うのがおすすめです。

項目詳細
施設名アースガーデンリゾート サウナイン東京奥多摩
所在地〒198-0101 東京都西多摩郡奥多摩町大丹波343
宿泊料金1名 15,000円〜 (別途、清掃費・サービス料などが発生する場合あり)
チェックイン/アウトチェックイン 16:00 / チェックアウト 10:00
アクセス<電車> JR青梅線「川井駅」からタクシーで約5分、徒歩約35分 <車> 都心から中央自動車道経由で約90分〜2時間
予約方法公式サイトからのオンライン予約のみ
公式サイトhttps://www.sauna9.com/okutama-opening
キャンセルポリシー予約時に公式サイトでご確認ください

▶︎ 公式サイトで最新の料金と空室状況をチェックする

禅サウナとは?アースガーデンリゾートの深い世界観

この施設の魅力を語る上で欠かせないのが、独自の「禅サウナ」というコンセプトです。僕がこの旅を決意した最大の理由でもあるんです。これは単なるキャッチコピーではなく、施設の隅々にまで息づく哲学でした。

理想のサウナは環境がつくる「Nature for Sauna」

運営会社であるサウナイン株式会社は、「for Sauna──理想のサウナ体験は、環境がつくる」という思想を掲げています。サウナを単なる設備としてではなく、空気の流れ、視界、音、香りといった環境全体で創り上げる「体験」として捉え直しているんです。

その思想は2つの方向性で探求されており、ここ奥多摩の施設は「Nature for Sauna」を体現する場所なんです。自然と静寂の中で、自分自身の内側と向き合いながら深く調律されていく体験、つまり瞑想としてのサウナを追求しているんですね。

全国100ヶ所以上の候補地の中から選び抜かれたというこの場所は、まさにそのコンセプトを体現するのにふさわしい環境でした。都心からわずかな距離に、これほど静かで、清らかな水と深い森に抱かれた場所があることに驚かされます。

異色の経歴を持つ創業者の想い

このユニークなコンセプトは、代表である久田一男氏の異色の経歴から生まれています。ファッションデザイナーから大工へと転身し、リノベーション業界で20年以上の経験を持つ久田氏。古民家で育った原体験と、空間を再構築するクリエイターとしての視点が融合し、「サウナのために環境そのものをデザインする」という革新的な発想に至ったそうです。

かつてこの場所は、地域の人々に利用されていたものの廃れてしまった休憩所「柏屋」でした。その建物を、地域の宝である自然を最大限に活かす形で再生させたこのプロジェクトは、単なる宿泊施設事業ではなく、「温泉がなくても、人はサウナで来る」という新たな地方創生のモデルとしても注目されています。

そんな背景を知ると、この施設の少し不器用に見える部分にも、作り手の温かい想いと哲学が宿っているように感じられ、より一層愛おしく思えてくるから不思議です。

旅の始まり:僕が奥多摩の「禅サウナ」に惹かれた理由

日常からの脱出願望と運命の出会い

僕の旅は、いつも唐突に始まります。残業を終え、終電間際の電車に揺られながら、無心でスマートフォンの画面をスクロールしていた深夜のことでした。いくつものサウナ施設の情報が流れていく中で、僕の指をぴたりと止めたのが「アースガーデンリゾート サウナイン東京奥多摩」でした。

そこに写っていたのは、黒くモダンな外観の古民家と、その傍らにある神聖ささえ感じるサウナ小屋。そして、添えられた言葉たちが、僕の疲れた心を深く揺さぶったんです。

湧水と森に抱かれる」、「自然と静寂の中で、自らの内側と向き合いながら深く調律されていく」。そして、決定打となったのが「禅サウナ」というコンセプトでした。サウナを単なる温浴施設ではなく、心と身体を整える”瞑想空間”として再定義する──。

それは、ただ汗をかくだけでなく、サウナを通じて自分自身と向き合う時間を何よりも大切にしている僕にとって、まさに理想の姿でした。サウナと禅の瞑想を掛け合わせるという思想に、僕はすっかり魅了されてしまったんです。

予約戦争とささやかな幸運

いてもたってもいられず、公式サイトの予約ページへアクセス。しかし、その人気は想像以上でした。カレンダーは、向こう2ヶ月先まで「×」印で埋め尽くされています。開業からわずか1ヶ月で予約総額が300万円を超えたという話も納得ですね。

これはもう、運命的な出会いを逃すわけにはいかない。僕は諦めずに毎日数回、キャンセルが出ないかとカレンダーをチェックする日々を送りました。そしてある日、ぽつんと一つだけ空いていた平日の予約枠を発見。マイペースな僕にしては珍しく、迷わず予約ボタンをタップした瞬間、僕の心はすでに奥多摩の森へと飛んでいました。

公式サイトの情報によると、LINEの公式アカウントに登録すると3,000円オフの特典があるとのこと。もちろん、すぐに登録したのは言うまでもありません。この小さな幸運が、これからの素晴らしい旅の始まりを告げているようでした。

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現地への道のり:奥多摩の自然へ向かうアクセスガイド

待ちに待った宿泊当日。僕は高鳴る胸を抑えながら、奥多摩行きの電車に乗り込みました。ここからは、僕が実際にたどった道のりと、これから訪れるあなたが迷わないための実践的なアクセスガイドをお届けします。

電車とタクシーでのアクセス体験談

都心からのアクセスは、JR中央線で立川駅まで行き、そこから青梅線に乗り換えるのが王道ルートです。立川を過ぎたあたりから、車窓の風景は徐々にその色合いを変えていきます。建物の高さが低くなり、空が広がり、そして緑の割合がぐんぐんと増していく。青梅駅で奥多摩行きの電車に乗り換える頃には、すっかり旅の気分です。

目的地の「川井駅」は、都心から約90分ほどで到着する、静かな無人駅でした。駅に降り立つと、ひんやりとした山の空気が僕を包み込みます。ここから施設までは、徒歩だと約35分、タクシーなら約5分

今日の僕は、BBQ用の食材や飲み物でパンパンになった大きなリュックを背負っています。マイペースな性格の僕ですが、さすがにこの荷物で山道を歩く気にはなれず、迷わずタクシーを選択しました。駅前にはタクシー乗り場がないため、事前にタクシー会社の電話番号(奥多摩交通: 0428-83-2145など)を調べて予約しておくのが賢明です。

すぐに来てくれたタクシーに乗り込むと、運転手さんが気さくに話しかけてくれました。「サウナに行くんでしょ?最近多いんだよ」。どうやら、この地で僕と同じ目的を持つ旅人が増えているようです。

車でのアクセスと駐車場の注意点

友人とのグループ旅行なら、車でのアクセスが便利でしょう。都心からなら中央自動車道を使って1.5〜2時間ほどで到着します。ただし、一つだけ心に留めておいてほしいことがあります。それは、駐車場の「わかりにくさ」なんです。

事前に送られてくる案内図を頼りに指定の場所へ向かうと、そこには少し古びた建物が佇んでおり、「本当にここで合っているのだろうか…?」と一瞬不安になるかもしれません。

僕が訪れた際も、少し戸惑いました。でも、ご安心を。その場所で間違いありません。そして、車を停めた先には、まるで秘密の隠れ家へと続くかのような「獣道みたいなところ」が待っています。この少しワイルドなアプローチこそが、日常から非日常へと切り替わるスイッチなのかもしれませんね。

都会の洗練されたホテルのエントランスとは違う、この手作り感あふれる導入が、これから始まる冒険への期待感を逆に高めてくれました。

3つのアクセス方法まとめテーブル

あなたの旅のスタイルに合わせて最適なアクセス方法を選べるように、情報をテーブルにまとめました。

アクセス方法所要時間(目安)料金(目安)メリットデメリット
① 電車+タクシー都心から約100分約3,000円/人車がなくても行ける、お酒が飲める荷物が多いと大変、タクシーの事前予約が推奨
② 車(推奨)都心から約90分〜2時間高速代 約3,800円荷物の運搬が楽、買い出しが自由運転手はお酒が飲めない、駐車場が少し分かりにくい
③ 電車+徒歩都心から約125分約1,000円/人最も安価、自然を満喫できる荷物が多いと非常に困難、約3.5kmの山道

周辺環境と買い出しスポット情報

アースガーデンリゾートは、その名の通り、豊かな自然の真っただ中にあります。それはつまり、施設のすぐ近くにコンビニやスーパーはないということなんです。この旅の成否を分ける最も重要なポイントは、「買い出しは、川井駅に着く前に済ませておくこと」です。

特にBBQを楽しむ予定なら、食材や飲み物、調味料、炭などはすべて事前に準備しておく必要があります。最寄りのコンビニは、川井駅の一つ手前の古里駅近くにある「セブンイレブン奥多摩古里店」。川井駅から歩くと20分以上かかるため、電車で来る場合は、立川や青梅など、大きめの駅で買い物を済ませておくのがベストです。

僕は青梅駅のスーパーで、地元の野菜や美味しそうなお肉をたっぷり買い込みました。この一手間が、後々の快適な滞在を約束してくれるんです。

到着と第一印象:古民家リゾートのリアルな姿

森の隠れ家に佇むモダンな古民家

タクシーが細い山道を登りきり、目的地の前で停まりました。目の前に現れたのは、深い緑の中に静かに佇む、黒く塗装された一軒の古民家。写真で見た通りの、モダンでありながらどこか懐かしい、不思議な存在感を放つ建物です。

施設の周りには大丹波川の清流が流れ、聞こえてくるのは川のせせらぎと鳥の声だけ。まさに「森の隠れ家」という言葉がぴったりのロケーションです。

チェックインは、事前にメールで送られてきた暗証番号をドアのテンキーに入力するセルフチェックイン方式。誰にも会うことなく、まるで自分の別荘に帰ってきたかのような感覚で中に入ります。このプライベート感が、一棟貸切の醍醐味ですよね。

建物は、築60年以上の古民家をリノベーションしたもので、太く立派な梁や柱がその歴史を物語っています。その一方で、敷地内には現代アートのオブジェがさりげなく置かれており、自然と歴史、そしてアートが融合した独特の空間が広がっていました。

完璧ではないからこその「味」

しかし、その第一印象は、ウェブサイトの美しい写真だけでは伝わらない、リアルな側面も内包していました。口コミにあった通り、建物は「外壁の塗り直し程度」という表現がしっくりくる部分もあり、新築ホテルのような完璧な綺麗さとは異なります。

施設内は清潔に保たれていますが、歩くと少し床が軋んだり、窓に隙間があったりと、古民家ならではの愛嬌もたっぷり。

この「完璧ではない」部分を、味わいや冒険として楽しめるかどうかが、この宿を心から満喫するための鍵となりそうです。僕にとっては、その少し不器用な感じが、逆に愛おしく感じられました。まるで、少しクセのある友人の家に遊びに来たような、そんな親密さを覚えたんです。

客室レビュー:森に佇む一棟貸切宿の過ごし心地

さて、いよいよ建物の中へ。ここからは、僕が過ごした一棟貸切の宿の内部を、隅々までレビューしていきます。この宿のコンセプトは、あくまでサウナが主役。宿泊棟は、そのための「基地」と考えると、その魅力がより深く理解できるかもしれませんね。

リビング・キッチン設備の詳細

1階は、キッチンとシャワースペース、そしてサウナへと続く動線が集約されたエリアです。口コミでは「ワンルームのそれ」と表現されていた通り、リビングやダイニングといった広々とした空間はありません。キッチンスペースもコンパクトですが、冷蔵庫、電子レンジ、調理器具、食器類は一通り揃っており、BBQの準備や簡単な料理をするには十分な設備です。

2階に上がると、廊下のようなスペースに大きなソファが置かれていました。ここが実質的なリビングスペースになります。窓からは奥多摩の森が見え、静かに読書をしたり、友人とおしゃべりしたりするには心地よい場所です。

ただ、レビューにあった通り、僕が訪れた時もキッチンの洗剤が空っぽに近かったり、チャッカマンが見当たらなかったりという小さなハプニングがありました。こうした細かな点を気にせず、「なければないで楽しむ」くらいのキャンプ的な心構えでいると、より快適に過ごせるでしょう。僕は幸い、自分のカバンに忍ばせていたライターで事なきを得ました。ふふふ、備えあれば憂いなし、ですね。

寝室のアメニティと快適性

宿泊スペースは2階にあり、和室が二間。それぞれにベッドが置かれています。ダブルベッド2台シングルベッド2台、そしてソファベッド2台が用意されており、大人数での宿泊にも対応可能です。

僕が寝た部屋は、口コミ通り、少し床が傾いているのがわかりました。ベッドに横になると、体がほんの少しだけ片側に流れるような不思議な感覚。でも、それも古民家ならではの「味」として、なんだか面白く感じてしまいました。

しかし、快適性という点で最も注意すべきは、設備とアメニティです。窓の一部は確かに少しガタついており、夏場は虫が入ってこないか少し心配になるかもしれません。また、エアコンを全部つけるとブレーカーが落ちやすいという話も聞いていたので、使う部屋を限定して稼働させました。

そして何より重要なのが、アメニティの有無。これを事前に知っているかどうかで、快適度が天と地ほど変わります。

【必見】あるもの・ないものリスト(アメニティ)

この宿を最大限に楽しむために、僕が作成した持ち物チェックリストです。ここは「ホテル」ではなく「別荘」あるいは「グランピング施設」と考えるのが正解。旅の準備から楽しむつもりで、忘れ物がないかチェックしてくださいね。

カテゴリ施設にあるもの ◎持参必須のもの ×
バス用品シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤー歯ブラシ、歯磨き粉、カミソリ、洗顔料、化粧水、乳液、メイク落とし、ヘアブラシ
タオル類バスタオル、フェイスタオル追加で使いたいタオル、サウナ用のマイタオル
サウナ用品ロウリュ用アロマオイル、Bluetoothスピーカーサウナハット、サウナポンチョ(快適さが格段に上がります)
食事関連冷蔵庫、電子レンジ、調理器具、食器、グラス食材、飲み物、調味料全般、油、ラップ、アルミホイル、キッチンペーパー、チャッカマン/ライター
その他Wi-Fi、インフィニティチェア虫除けスプレー、サンダル(外気浴や移動に便利)、常備薬、モバイルバッテリー

このように、アースガーデンリゾートは「至れり尽くせりのホテル」ではなく、「サウナに特化した、自由な別荘」と捉えるのが正解です。必要なものは自分で持っていく。その少しの手間さえも、この特別な体験の一部なんです。

この旅のハイライト:薪サウナと湧水水風呂の全貌

さあ、いよいよこの旅の真の目的、サウナ体験の時間です。建物の少々のワイルドさなど、これから体験する感動の前では些細なことに過ぎませんでした。ここでのサウナ、水風呂、そして外気浴は、僕がこれまで経験してきた中でも間違いなく最高峰。その詳細なスペックと共に、僕の興奮をお届けします。

施設スペック一覧表

まずは、サウナ好きなら誰もが気になるであろう、設備の詳細スペックを一覧表にまとめました。この数字を見るだけでも、期待に胸が膨らむのではないでしょうか。

設備スペック詳細
サウナ室タイプ: 薪ストーブサウナ(ドライ) 温度: **100℃**超え 収容人数: 8名 ロウリュ: セルフロウリュ(奥多摩オリジナルアロマオイル) BGM: Bluetoothスピーカー完備 特徴: 呼吸しやすい高天井設計、大きな窓から自然を眺望
水風呂タイプ: 湧水プール 水質: 飲める湧水(かけ流し) 水温: 約15℃ 収容人数: 8名 サイズ: 2m × 3m, 水深80cm 特徴: 川の目の前に設置された最高のロケーション
ととのいスペースタイプ: ウッドデッキ外気浴エリア 設備: インフィニティチェア、アディロンダックチェア 特徴: 川のせせらぎ、鳥の鳴き声、満天の星空

格闘2時間!薪サウナ火入れ体験記

アースガーデンリゾートのサウナは、電気式ではなく、正真正銘の薪ストーブサウナ。そして、その火は、スタッフではなく僕たち自身の手で熾すんです。チェックインして荷物を置くと、僕は早速サウナ小屋へ向かいました。そこには、立派な薪ストーブと、うず高く積まれた薪の山。マニュアルを片手に、僕は人生初の火入れに挑戦しました。

これが、想像以上に難しい…!最初は薪の組み方が悪かったのか、煙ばかりが出てなかなか火が大きくなりません。うちわで必死に風を送り、額には汗が滲みます。少し天然でおっちょこちょいな僕の性格が、ここぞとばかりに顔を出します。ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返すこと約2時間

ようやくコツを掴み、薪が「パチ、パチ」と心地よい音を立てて燃え始めた時の達成感は、言葉にできないほどでした。この手間暇こそが、最高のサウナへの助走であり、最高のスパイスになるんです。これから行く方は、到着後すぐに火入れを始めることを強くお勧めします。

100℃超え!五感を揺さぶる禅サウナ室

自分で育てた炎によって、サウナ室の温度計はぐんぐんと上昇していきます。公式サイトには「最高温度100℃超え」とありましたが、僕の努力の甲斐あって、その針は軽々と**110℃**の目盛りを指していました。ドアを開けると、薪が燃える香ばしい香りと、電気ストーブとは全く違う、柔らかくも力強い熱気が全身を包み込みます。

サウナ室は大人8名が余裕で入れる広さ。屋根が高く設計されているため、高温でも息苦しさを感じにくいのが特徴です。そして何より素晴らしいのが、目の前に設けられた大きな窓。窓の外には、奥多摩の深い緑と、キラキラと光る川面。都会のサウナでは決して見ることのできない景色を眺めながら蒸される時間は、まさに至福です。

Bluetoothスピーカーで好きな音楽を流し、熱したサウナストーンに、備え付けの奥多摩オリジナルアロマオイルを使用した水をかける「セルフロウリュ」を行えば、ジュワッという音と共に、ヒノキの爽やかな蒸気が舞い上がります。

視覚、聴覚、嗅覚、触覚…五感のすべてが刺激され、研ぎ澄まされていく。これこそが「禅サウナ」の世界観なのだと実感しました。

水温15℃!飲める湧水の水風呂が最高すぎる

薪サウナで体の芯まで熱せられたら、いよいよお待ちかねの水風呂へ。アースガーデンリゾートの最大の魅力は、この水風呂にあると言っても過言ではありません。サウナ室のすぐ外にあるのは、2×3メートル水深80cmという広々としたプール型の水風呂。そして、そこに絶え間なく注がれているのは、水質検査をクリアした「飲める湧水」なんです。

温度計が示す水温は、完璧な15℃。汗まみれの体をその清らかな水に沈めると、熱された体が瞬時に引き締まり、意識が遠のくような快感が突き抜けます。水質は驚くほど柔らかく、肌にまとわりつくような優しい感触。塩素の匂いなど一切しない、純粋な自然の水。

これはもはや水風呂というより、聖なる泉での「禊(みそぎ)」です。あまりの気持ちよさに、思わず「うわぁ…」と声が漏れてしまいました。この水風呂に入るためだけに、またここに来たい。心からそう思える、完璧な水風呂でした。

川の音と星空と。至高の外気浴タイム

サウナと水風呂の完璧なコンビネーションで仕上がった体を、ウッドデッキに置かれたインフィニティチェアへと運びます。体に力を入れることなく、椅子に全体重を預けると、視界には青い空と緑の木々が広がります。耳に届くのは、すぐそばを流れる大丹波川のせせらぎと、鳥たちのさえずりだけ。

時間が止まったかのような静寂の中で、僕の体はゆっくりと宇宙に溶けていくような感覚に陥りました。これこそが、サウナーが追い求める至高の「ととのい」。都会の喧騒の中で忘れていた、自分自身の心と体の声が聞こえてくるようでした。

この外気浴スペースは、夜になるとさらにその表情を変えます。照明を落とせば、頭上には手が届きそうなほどの満天の星空が広がります。星空の下でととのう体験は、僕のサウナ人生の中でも忘れられない、特別な思い出となりました。

夜サウナと朝サウナの異なる魅力

一泊二日の滞在の特権は、サウナを好きなだけ、好きな時間に楽しめること。僕は夜、BBQを終えてからもう一度「夜サウナ」を楽しみました。闇に包まれた森の中で、サウナ小屋の灯りと薪ストーブの炎だけが揺らめく光景は、幻想的で心を落ち着かせてくれます。

そして翌朝、鳥の鳴き声で目覚め、澄み切った朝の空気の中で入る「朝サウナ」もまた格別でした。夜とは違う爽やかな光の中で体を目覚めさせ、最高のコンディションで一日をスタートさせる。この贅沢を知ってしまったら、もう日帰りサウナだけでは満足できなくなってしまうかもしれませんね。

奥多摩の夜の過ごし方:BBQと薪露天風呂

最高のサウナ体験の後は、お腹もペコペコ。アースガーデンリゾートの夜は、サウナだけでなく、自然の中での食事や入浴といった、もう一つのお楽しみが待っています。自分たちだけのプライベートな空間で過ごす夜は、格別な時間です。

持ち込みBBQの楽しみ方と準備

サウナでととのった後のビールとBBQ。これはもう、サウナーにとっての黄金律ではないでしょうか。敷地内には、川を望む屋外BBQエリアが完備されており、好きな食材を持ち込んで自由に楽しむことができます。僕は、青梅のスーパーで買ってきた厚切りのステーキ肉と、地元の新鮮な野菜を網の上へ。

ジュージューと肉の焼ける音、立ち上る香ばしい煙、そしてキンキンに冷えたビール。サウナで五感が研ぎ澄まされているからか、いつもの何倍も美味しく感じられます。時間に縛られることなく、サウナに入りたくなったら入り、お腹が空いたらBBQを再開する。そんな自由気ままな過ごし方ができるのも、一棟貸切ならではの魅力です。友人たちと来れば、焚き火台の炎を囲んで語り合うのも素敵でしょうね。

満天の星の下で楽しむ薪露天風呂

アースガーデンリゾートには、サウナと水風呂だけでなく、もう一つのお風呂があります。それが、薪で沸かす露天風呂です。これもサウナ同様、自分たちで薪をくべてお湯を沸かすスタイル。少し手間はかかりますが、その分、お湯の温かさが体にじんわりと染み渡ります。

僕は、BBQを終え、寝る前のリラックスタイムとしてこの露天風呂を楽しみました。湯船に浸かって空を見上げれば、そこには都会では決して見ることのできない、無数の星々が輝いています。川のせせらぎをBGMに、薪が燃える微かな香りに包まれながら、温かいお湯に体に委ねる。一日の疲れがすーっと溶けていくような、穏やかで贅沢な時間でした。朝、山の清々しい空気を吸いながら入る「朝風呂」も、きっと最高でしょう。

季節ごとの楽しみ方:奥多摩サウナの四季

今回僕が訪れたのは緑が美しい夏でしたが、この場所はきっと、季節ごとに全く違う表情を見せてくれるはずです。次に訪れるなら…と想像するだけで、ワクワクしてきます。

秋:紅葉サウナ

サウナ室の大きな窓から、燃えるような紅葉を眺めながらのサウナは、間違いなく絶景でしょう。外気浴中、ハラハラと舞い落ちる葉を眺める時間は、最高に風情があるはず。秋の味覚を持ち寄ってのBBQも格別ですね。

冬:雪景色と薪ストーブ

奥多摩のは、都心とは比べ物にならないほど冷え込みますが、それこそがサウナの醍醐味。しんしんと雪が降る中で、薪ストーブの炎の暖かさが一層身に染みるはずです。熱々のサウナから出て、キリリと冷たい雪景色の中での外気浴は、究極の温冷交代浴。芯から温まる薪の露天風呂も、冬にこそ真価を発揮しそうです。

春:新緑とせせらぎ

冬の終わりを告げ、生命が芽吹く春。若葉のエネルギーを感じながら入るサウナは、心も体もリフレッシュさせてくれるでしょう。川の雪解け水で水温は少し低いかもしれませんが、それもまた春ならではの刺激。ウグイスの鳴き声を聞きながらの外気浴は、最高のデトックスタイムになりそうです。

旅のヒント:予約のコツと持っていくべき便利アイテム

この素晴らしい体験を、これから訪れるあなたにも最高の形で味わってほしい。そのために、僕の経験から得た実践的なヒントをいくつかご紹介します。少しの準備と知識が、旅の質を大きく向上させてくれますよ。

予約困難な人気宿をおさえる方法

前述の通り、この施設は非常に人気が高く、週末はもちろん平日も予約で埋まっていることがほとんどです。予約を勝ち取るためには、いくつかのコツがあります。

  1. 公式サイトの予約カレンダーを毎日チェックする: 予約は公式サイトからのみ可能です。キャンセルが出るとカレンダーに反映されるため、根気強くチェックするのが一番の近道です。
  2. 平日の宿泊を狙う: 週末に比べて、平日は比較的キャンセルが出やすい傾向にあります。もし日程に融通が利くなら、積極的に平日を狙いましょう。
  3. LINE公式アカウントを友だち登録しておく: 開業時の割引キャンペーンのように、お得な情報や先行予約の案内が届く可能性があります。最新情報を見逃さないためにも、登録をおすすめします。
  4. 数ヶ月先の予定を立てる: 思い立ってすぐ行くのは難しい施設です。数ヶ月先のスケジュールを見据えて、計画的に予約に臨むのが確実です。

▶︎ 公式サイトで空室を今すぐチェック!

これがあれば快適!持ち物リスト

客室レビューのセクションでも触れましたが、この宿はキャンプやグランピングに近い感覚で準備をすることが重要です。僕が「これは絶対に持っていくべき!」と感じたアイテムをリストアップしました。

サウナ用具

  • サウナハット: 薪サウナの高温から髪と頭皮を守る必需品。持っているだけでサウナ上級者に見えます(笑)。
  • サウナポンチョ or バスローブ: 外気浴の際に体を冷やしすぎず、快適なととのい時間をサポートしてくれます。
  • 防水スマートフォンケース: サウナや水風呂の感動を写真に収めたい方に。

BBQ・食事関連

  • 着火剤・チャッカマン/ライター: 備品が切れている可能性も考えて、持参すると安心です。
  • 調味料セット: 塩コショウ、焼肉のタレ、醤油、油など、小分けにして持っていくと便利です。
  • クーラーボックス: 特に夏場は、飲み物や生鮮食品を冷たく保つためにあると重宝します。

その他

  • アウトドアサンダル: 施設内の移動や外気浴の際に、さっと履けるサンダルがあると非常に快適です。
  • 虫除けスプレー・かゆみ止め: 自然の中なので、特に夏場は虫対策を万全に。
  • モバイルバッテリー: 万が一ブレーカーが落ちた時や、コンセントから離れた場所でスマホを使いたい時に役立ちます。

これらのアイテムを準備して、「自分の秘密基地を作りに行く」ような気持ちで訪れれば、アースガーデンリゾートの魅力を120%引き出せるはずです。

奥多摩エリアの競合サウナホテルと比較

アースガーデンリゾートは唯一無二の魅力を持っていますが、最近のサウナブームで、奥多摩・西多摩エリアには他にも魅力的な貸切サウナ付き宿泊施設が増えています。あなたの旅のスタイルに最適な場所を見つけるために、代表的な施設と比較してみましょう。

奥多摩エリア プライベートサウナ比較表

それぞれの施設が持つ個性や特徴を、一目でわかるように表にまとめました。サウナ旅の計画を立てる際、何を一番重視するかで選ぶべき場所は変わってきます。

施設名コンセプト料金帯(目安)サウナの特徴食事こんな人におすすめ
アースガーデンリゾート禅サウナ、自然との一体感1泊1人 15,000円〜薪サウナ(セルフ火入れ)、湧水水風呂BBQ(完全持ち込み)サウナ純粋主義者、DIY精神旺盛なグループ
Satologue(サトローグ)沿線ガストロノミー、ラグジュアリー1泊1人 49,500円〜薪サウナ、地元の薬草ロウリュ本格的なコース料理サウナも食事も最高級の体験を求めるカップル・夫婦
THEATER 1(シアターワン)映画館付きグランピング1泊1人 33,900円〜テントサウナ、沢水の水風呂BBQ(食材提供あり)映画好き、ユニークな体験をしたいグループ
OKUTAMA+(オクタマプラス)廃校リノベーション1泊1人 10,000円〜(サウナ別料金)フィンランド式バレルサウナカフェ併設合宿、ワーケーション、手軽に泊まりたいグループ

【高級志向】ラグジュアリー体験なら「Satologue」

奥多摩駅の少し手前、鳩ノ巣エリアにある「Satologue(サトローグ)」は、アースガーデンリゾートとは対極にあるラグジュアリーな施設です。コンセプトは「沿線ガストロノミー」で、奥多摩の食材を活かした本格的なコース料理が楽しめます。

サウナも建築家・堀部安嗣氏が設計した檜が香る上質な空間で、至れり尽くせりのサービスが提供されます。自分たちで準備するのではなく、最高のおもてなしを受けながらゆったりと過ごしたい、記念日などの特別な旅行を求める方々に最適な選択肢と言えるでしょう。

【ユニーク体験】廃校に泊まる「OKUTAMA+」

同じ川井駅が最寄りの「OKUTAMA+」は、廃校をリノベーションしたユニークな宿泊施設。屋上に設置されたバレルサウナは、宿泊料金とは別で貸切利用が可能です。客室はシンプルですが、体育館や音楽室など、どこか懐かしい雰囲気の中で過ごせます。比較的リーズナブルな価格設定で、企業合宿や大人数でのグループ旅行にぴったりです。

【目的別】あなたに合うのはどのサウナ?

こうして比較すると、アースガーデンリゾートの立ち位置がより明確になります。それは、「サービスを削ぎ落とし、その分、本質的なサウナ体験とプライベートな自然環境を、手の届く価格で提供する」という、サウナ純粋主義者のための場所なんです。

食事やサービスの質を求めるなら「Satologue」、ユニークな体験やコストを重視するなら「OKUTAMA+」。そして、サウナそのものの質と、自然との一体感を何よりも求めるなら、アースガーデンリゾートが唯一無二の選択肢となるでしょう。

合わせて行きたい!奥多摩周辺の日帰りサウナ施設

アースガーデンリゾートでの宿泊をさらに満喫するために、チェックイン前やチェックアウト後に立ち寄れる周辺の日帰り温泉・サウナ施設を知っておくと、旅の満足度がぐっと上がります。僕も気になって調べてみたので、特におすすめの3施設を、僕なりの視点でご紹介しますね。

【サウナ充実】河辺温泉 梅の湯

サウナ好きなら絶対に外せないのがこちら。JR河辺駅直結というアクセスの良さに加え、3種類のサウナ(高温、低温、アロマ)を備えた充実の設備が魅力です。特にアロマビューティーサウナは、良い香りに包まれてリラックスできます。

深夜23:30まで営業しているので、チェックアウト後にゆっくり立ち寄れるのも嬉しいポイント。アースガーデンリゾートのワイルドなサウナとはまた違った、スーパー銭湯ならではの安定したクオリティと快適さが楽しめます。

施設名河辺温泉 梅の湯
サウナインからの距離約25km(車で約40分)
特徴3種類のサウナ、駅直結、深夜営業
料金平日950円 / 土日祝1,100円

【最高泉質】秋川渓谷 瀬音の湯

少し足を延ばしてでも訪れる価値があるのが「瀬音の湯」。ここの魅力は、なんといってもpH10.1を誇るアルカリ性単純硫黄温泉。まるで美容液に浸かっているかのようなトロトロの泉質は、サウナ後の肌を優しく癒してくれます。

サウナ室の窓からは緑が見え、森のテラスでの外気浴も最高。建築物としても美しく、空間そのものを楽しめます。サウナだけでなく、温泉の質にもこだわりたいという方には、最高の選択肢です。

施設名秋川渓谷 瀬音の湯
サウナインからの距離約30km(車で約50分)
特徴pH10.1の最高級泉質、美しい建築、森のテラス
料金1,000円(3時間)

【源泉100%】奥多摩温泉 もえぎの湯

アースガーデンリゾートから最も近い日帰り温泉。JR奥多摩駅から徒歩10分とアクセスも良好です。**源泉100%**の天然温泉で、多摩川の清流を眺めながら入れる露天風呂が自慢。

残念ながら水風呂はありませんが、奥多摩の自然を感じながら温かいお湯に浸かるのは、登山の後などに最高です。サウナは基本的なドライサウナが一つあり、軽く汗を流したい時にぴったりです。

施設名奥多摩温泉 もえぎの湯
サウナインからの距離約7km(車で約15分)
特徴源泉100%、奥多摩駅から徒歩圏内、景色の良い露天風呂
料金950円(3時間)

【FAQ】アースガーデンリゾートに関するよくある質問

最後に、僕が宿泊前に気になっていたことや、皆さんが疑問に思いそうなことをQ&A形式でまとめました。旅の計画の参考にしてください。

Q1. 日帰り利用はできますか?
A. いいえ、できません。現在は宿泊者限定のサービスとなっています。あの最高のサウナを24時間満喫できるのは、泊まった人の特権ですね。

Q2. 薪の火起こしが初めてでも大丈夫ですか?
A. 大丈夫ですが、覚悟は必要です(笑)。僕もおっちょこちょいなので2時間ほどかかりましたが、詳しいマニュアルが用意されています。苦労した分、サウナのありがたみが増すので、ぜひチャレンジしてみてください。

Q3. 水風呂の「飲める湧水」は本当に飲んでもいいのですか?
A. はい、水質検査をクリアしているので飲用可能です。僕も少し口に含んでみましたが、驚くほどまろやかで美味しいお水でした。ただし、衛生面を考慮し、直接水風呂から飲むのではなく、蛇口から汲んで飲むことをお勧めします。

Q4. アメニティは何がありますか?
A. シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤーは用意されています。しかし、歯ブラシや化粧水などのパーソナルなアメニティは一切ありませんので、必ず持参してください。

Q5. 冬でも楽しめますか?
A. はい、一年中営業しています。冬は薪ストーブの暖かさがより一層心地よく感じられるでしょう。雪景色の中でのサウナと、キリリと冷たい水風呂は格別な体験になるはずです。ただし、外気浴はかなり寒いので、サウナポンチョなどの防寒対策は必須です。

Q6. 子供は泊まれますか?
A. はい、泊まれます。料金は2歳まで無料で、3歳以上は大人と同料金です。ただし、施設内は古民家の構造上、段差などもあるため、小さなお子様からは目を離さないよう注意が必要です。

Q7. 支払い方法は何がありますか?
A. 現金のみの対応のようです。クレジットカード等が使えない可能性を考え、事前に現金を用意していくと安心です。

まとめ:不便さという非日常を楽しむ

奥多摩の森で過ごした魔法のような一泊二日を終え、僕は再び帰りの青梅線の車窓を眺めていました。都会のビル群が近づいてくるにつれて、今回の旅を静かに振り返ります。

正直に言えば、この宿は万人に手放しでおすすめできる場所ではないかもしれません。床は傾いていたし、水圧は弱かったし、サウナの火起こしには悪戦苦闘しました。ホテルのような完璧さを求める人なら、きっとレビューサイトに書かれていたような不満を抱くでしょう。

でも、僕の心に残っているのは、そんな些細な不便さではありません。自分の手で熾した炎が作り出す、柔らかくも力強い熱。体の芯まで熱した後に飛び込んだ、肌を優しく包み込むような清らかな湧水。川のせせらぎと満天の星空の下、インフィニティチェアに身を委ねて宇宙と一体になった、あの「ととのい」の瞬間。それらの記憶が、あまりにも鮮烈で、圧倒的だったんです。

この宿は、僕たちに問いかけているのかもしれません。「便利さや快適さと引き換えに、僕たちは何を失ってきたのだろう?」と。少し不便だからこそ、火のありがたみがわかる。自分たちの手で準備するからこそ、食事が美味しく感じられる。何もない静寂の中だからこそ、自分自身の心の声が聞こえてくる。

アースガーデンリゾートは、ただの宿泊施設ではなく、そんな大切な感覚を思い出させてくれる「体験装置」なのだと、僕は感じました。

結論を言いましょう。僕、大塚誠也は、間違いなくこの場所へリピートします。ただし、次に来る時は、ホテルに泊まる客としてではなく、森の中の秘密基地を借りる冒険者のような気持ちで。完璧なサービスではなく、完璧なサウナ体験を求めて。

もしあなたが、日常のすべてから解放されるような、本物のサウナ体験を探しているのなら。少しの不便ささえも愛おしく思えるような、忘れられない旅をしたいのなら。ぜひ、必要なものをバックパックに詰め込んで、この奥多摩の隠れ家を訪れてみてください。

そこには、あなたのサウナ観を根底から覆すような、最高に贅沢な時間が待っているはずです。

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ABOUT ME
大塚誠也
大塚誠也
おおつか せいや

サウナ大好きサラリーマン。
外回り中、仕事帰りにサウナを巡っています。
サウナ上がりのオロポとおいしいご飯が大好物
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