【2025年最新版】白丸village体験記|奥多摩の湖ダイブサウナが最高!料金・予約からSUPととのいまで徹底レビュー

毎日の満員電車、鳴りやまないチャットの通知、そしてデスクに山積みの資料。気づけば僕の心と体は、まるで都会のコンクリートみたいにガチガチに凝り固まってしまっていて…。東京でサラリーマンとして働く僕、大塚誠也にとって、週末のサウナは唯一の聖域であり、心身をリセットするための大切な儀式なんです。
でも最近、いつもの清潔で完璧なサウナでは、何かが物足りないと感じ始めていました。もっとこう、魂が揺さぶられるような、原始的な体験がしたい。そんな話を会社の同期にしたら、「じゃあ、一緒に奥多摩のサウナ行かない?」と誘ってくれたんです。
彼が見せてくれたのが「白丸village」のレビュー記事。そこには「水風呂は、湖です」という、にわかには信じがたい一文が。写真には、エメラルドグリーンに輝く湖へ人々がダイブする姿が写っていて。これだ。僕が求めていたのは、この圧倒的な非日常感に違いない。
この記事は、サウナと食べることが生きがいの僕、大塚誠也が実際に奥多摩の秘境サウナ「白丸village」を訪れた際の、詳細な体験を綴ったエッセイレビューです。テントサウナ 東京で探しても、これほどワイルドな場所は他にありませんよ。
しかも今回は、施設内で最上級のプレミアム・ツリーデッキ区画を利用。木製デッキの上でサウナ、BBQ、SUPをすべて楽しめる贅沢な体験でした。施設の魅力はもちろん、アクセス方法から料金、区画の選び方、テントサウナの設営、そしてクライマックスの湖 水風呂、さらには究極の「ととのい」と言われるSUP サウナ体験まで、五感をフルに使ってレポートします。
この記事を読み終える頃には、あなたもきっと都会の喧騒を忘れ、奥多摩の大自然へ旅立つ準備を始めているはず。さあ、僕と一緒に、最高のサウナアドベンチャーへ出かけましょう。
結論:白丸villageはこんな人におすすめ|料金・アクセス・営業時間まとめ

まずは、忙しいあなたのために結論から。白丸villageの全体像をぎゅっと凝縮してご紹介しますね。一体どんな施設で、どんな人に向いているのか、そして基本的な情報は?ここを読めば、そのすべてが分かります。
施設評価
項目 | 評価 (5段階) | コメント |
---|---|---|
サウナ設備 (MORZHテントサウナ) | ★★★★☆ | 薪ストーブの柔らかな熱とセルフロウリュが最高。温度調整も自由自在で自分好みに育てられます。 |
水風呂 (白丸湖) | ★★★★★ | これぞ唯一無二。水深3m以上の天然湖へダイブする圧倒的な解放感は、他の施設では絶対に味わえません。 |
休憩スペース (SUP/チェア) | ★★★★★ | 湖上に浮かぶSUPでの「ととのい」は筆舌に尽くしがたい。究極のご褒美です。インフィニティチェアも完備。 |
アメニティ/設備 | ★☆☆☆☆ | シャワー・更衣室は簡易的。快適さよりワイルドさを楽しむ覚悟が必要。冒険の一部と捉えましょう。 |
アドベンチャー度 | ★★★★★ | アクセスから火起こし、湖ダイブまで、すべてが冒険。非日常感は満点です。 |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 4時間貸切でこの体験価値は非常に高い。グループ利用ならさらにお得になります。 |
総合評価 | ★★★★☆ | 設備の不便さを補って余りある、最高のサウナアドベンチャーがここにあります。 |
こんな人におすすめ!
- 都会の喧騒を離れ、大自然の中で非日常的なサウナ体験をしたい人
- 普通のサウナ施設に飽きてしまった、冒険心あふれるサウナー
- 友人グループやカップルで、気兼なく楽しめる貸切プライベート空間を求めている人
- シャワーやアメニティの快適さよりも、「ここでしかできない体験価値」を何よりも重視する人
実際の利用者レビューのハイライト
「テントサウナではセルフロウリュで完璧に発汗。その後キンキンに冷えてやがる湖にダイブ。こんなにも自然にダイレクトで触れながらのサウナは初めてでした。おかげでいつもより整いが深かった気がします。(中略)間違いなく『なんて贅沢な人生だ』と思える空間がそこにはありました。」
「サウナから湖まで若干距離があるため、サウナ後すぐに湖へ飛び込むことはできない。シャワー、冷水機などはないため、水を多めに用意することを推奨。」
お得な利用方法
白丸villageの料金は1人あたりの料金設定です。プレミアム区画なら6,000円/人、スタンダード区画なら5,000円/人と明確なので、予算が立てやすいのが嬉しいポイント。ただし、BBQ機材レンタル(5,000円/区画)や薪代(1,000円/箱)などは区画単位なので、今回の僕のように2〜4人のグループで利用すると、これらのオプション費用を割り勘できてお得になります。
食材や飲み物は持ち込みが基本なので、自分たちで好きなものを用意していくことで、費用を抑えつつ満足度の高い時間を過ごせますよ。特にプレミアム・ツリーデッキ区画なら、デッキ上でBBQとサウナを行ったり来たりできる贅沢さが味わえます。
施設の基本情報テーブル
項目 | 詳細 |
---|---|
施設名 | 白丸village(しろまるびれっじ) |
所在地 | 東京都西多摩郡奥多摩町白丸27-18 |
アクセス | JR青梅線「白丸駅」より徒歩約5分 |
営業時間 | 9:00〜18:00 (サウナ利用は主に午前・午後の4時間枠) |
料金 | プレミアム・ツリーデッキ区画:6,000円/人、スタンダード湖畔区画:5,000円/人(すべてテントサウナ+SUPレンタル4時間プラン) |
予約方法 | 公式サイトより完全予約制 |
駐車場 | 施設専用はなし。近隣の白丸町営駐車場(タイムズ)などを利用(徒歩約5〜7分、最大1,000円) |
支払い方法 | 現地にてPayPayまたは現金 |
公式サイト | https://www.shiromaru-village.com/ |
都会の喧騒を抜け、いざ奥多摩の秘境サウナへ
さて、ここからは僕、大塚誠也の個人的な体験記の始まりです。あの日、僕の心がどうしようもなく奥多摩へ、白丸villageへと向かったのか。そのプロローグからお話しさせてください。
僕が白丸villageを選んだワケ

いつものように仕事を終え、スマホで次の週末に行くサウナを探していました。都内の有名施設、新しくできた個室サウナ、老舗の銭湯サウナ…どれも素晴らしい場所なのは知っています。でも、その時の僕の心は、もっと強い刺激を、もっと根源的な癒しを求めていたんですよね。
画面をスクロールする指が、ふと止まる。目に飛び込んできたのは、見たこともないような鮮やかなエメラルドグリーンの湖でした。そして、その湖に向かって、まるで鳥のように両手を広げて飛び込んでいく人の写真。キャプションには「南関東唯一、湖が水風呂のアウトドアサウナ」とあります。
衝撃でした。水風呂が湖?サウナで火照った体を、そのまま自然の湖に委ねる?想像しただけで、全身の毛穴という毛穴が開き、血が逆流するような興奮を覚えました。
コンクリートとアスファルトに囲まれ、決められたルールの中で生きる日常。その対極にあるような、ワイルドで、自由で、少しだけ危険な香りのするサウナ。僕の心は一瞬で鷲掴みにされました。日々のルーティンで少しだけ錆びついていた冒険心が、キリキリと音を立てて動き出すのを感じたんです。
会社の同期に声をかけて、週末に一緒に行くことに。せっかくなら一番いい区画にしようと、プレミアム・ツリーデッキ区画を予約することにしました。料金は1人6,000円と通常より少し高めですが、木製デッキの上でサウナもBBQも楽しめるという贅沢さに惹かれたんです。それに、BBQ機材レンタル(5,000円/区画)や薪代を二人で割れば、実質的な負担も抑えられますからね。
新宿から90分、電車に揺られて大自然への小旅行
決心した週末、僕はリュックサック一つで新宿駅のホームに立っていました。目指すはJR青梅線の終点、奥多摩方面。都心から約90分から100分で到着するという手軽さも、僕の背中を押してくれた理由の一つです。
中央線特快で立川へ、そこから青梅線に乗り換える。電車が西へ西へと進むにつれて、車窓の風景は劇的に変わっていきます。ひしめき合っていたビル群が姿を消し、住宅街が広がり、やがてその向こうに山の稜線が見え始める。
青梅を過ぎる頃には、景色は完全に「旅」のそれでした。多摩川の渓谷が車窓に寄り添い、深い緑が目に飛び込んでくるんです。僕は窓に額を押し付け、流れていく景色をただぼんやりと眺めていました。
ガタンゴトンという規則的な揺れが心地よい。都会のノイズから解放され、頭の中が少しずつクリアになっていくのを感じます。奥多摩エリアに入ると、電車の本数は1時間に1〜2本程度になります。この「不便さ」が、これから向かう場所が特別な場所なのだと教えてくれているようで、かえって期待感を煽りますよね。
事前に時刻表を調べておいてよかった、と自分の用意周到さに小さくガッツポーズ。やがて電車は目的地の「白丸駅」にゆっくりと滑り込んでいきました。
まずは腹ごしらえ!森のレストランで絶品サ飯

今回のサウナ旅は、午後1時半からの予約。サウナで大量の汗をかく前に、まずはしっかり腹ごしらえをしておきたいですよね。僕が目指したのは、白丸駅からほど近い森の中にひっそりと佇む隠れ家レストラン「森の中のお肉レストラン アースガーデン」です。
電車を白丸駅で降り、数馬峡橋を渡って森の小道を進むこと数分。ちょっと道が分かりづらくて、「この道で合ってるのかな?」と不安になりながら歩いていると、木々の間から、まるでおとぎ話に出てくるような素敵なレストランが見えてきました。
緑に包まれて味わう、至福の「奥多摩ハンバーグ」

木漏れ日が差し込むテラス席は最高のロケーションで、川のせせらぎと鳥の声がBGM。これだけでもう最高の気分です。サウナ前からもう癒されてしまっている自分がいて、心の中でガッツポーズ。
僕が注文したのは、このお店の看板メニュー「奥多摩ハンバーグ」。ブランド豚「諫美豚」を100%使った贅沢な一品なんです。薪火でじっくりと焼き上げられたハンバーグがテーブルに運ばれてくると、香ばしい匂いが食欲をそそりますね。
ナイフを入れると、待ってましたとばかりに肉汁がじゅわっと溢れ出してくる。一口食べれば、力強い肉の旨味と甘みが口いっぱいに広がって…これは、たまらない!思わず「うまい」とつぶやいてしまいました。サウナ前のエネルギーチャージとしては、これ以上ない選択だったと確信しました。
美味しい食事で心もお腹も満たされ、これから始まるサウナへの期待感は最高潮に。さあ、いよいよ本日のメインイベントへ向かいましょう。
白丸village到着!冒険の始まりと受付での出会い
最高のランチを終え、いよいよサウナの時間です。アースガーデンから白丸villageまでは、歩いて5〜7分ほど。お腹も満たされて、これから始まる冒険への期待感が最高潮に達しています。ここからが、本当のサウナアドベンチャーの始まりです。
白丸駅から徒歩5分、隠れ家へのアプローチ
レストランは白丸Villageの反対側に位置しているため、青梅街道沿いを少し戻るような形で進みます。本当にこっちで合っているのかな、と少し不安になった頃、道の脇に「白丸village」と書かれた小さな旗が立っているのを発見。「あった!」と思わず声が出ました。
旗が示す脇道は、車一台がやっと通れるかどうかという細い道。そこからさらに、湖畔へと続く急な階段を下りていきます。運動不足の僕には、この階段が結構キツくて、リュックの重さが肩に食い込みます。でも、一歩一歩、下りるごとに周囲の緑は深くなり、文明の音が遠ざかっていく。まるで秘密基地へと続く道のようです。
口コミで「場所が分かりづらい」という声があったのも頷けますが、この隠れ家感は、冒険のプロローグとして最高の演出じゃないでしょうか。ワクワクしながら階段を下りきると、視界が開け、目の前に穏やかな白丸湖と、いくつかのテントが張られた空間が広がりました。
そして、湖畔に張り出すように設置された木製デッキが見えます。あれが今日使うデッキか、と思うと胸が高鳴ります。白丸villageに到着です。
受付と第一印象、プレミアム区画の全貌

受付は、洗練されたホテルのロビーのような場所ではありません。アウトドアチェアとテーブルが置かれた、キャンプ場のベースのような雰囲気。そこで待っていたのは、日に焼けた笑顔が素敵な、気さくなスタッフさんでした。「こんにちはー!お待ちしてました!」という明るい声に、人見知りの僕も自然と笑顔になります。
「今日はプレミアム・ツリーデッキ区画のご予約ですね。あちらのデッキが今日お使いいただくスペースです」とスタッフさんが案内してくれた先には、想像以上に立派な木製デッキが。テントサウナはデッキ中央に設営済みで、その周囲にインフィニティチェア2脚、アウトドアチェア、テーブルが配置されています。
うわー、めっちゃいいじゃん、と心の中で声が出ます。デッキの端からは湖面がすぐ目の前で、湖への導線が抜群です。プライベート感もたっぷりで、隣の区画とは十分な距離があります。写真で見た以上に開放的で、でもしっかりとプライベートな空間。これは期待以上だと、僕のテンションは上がりっぱなしでした。
施設の説明はとてもシンプル。「薪はそちらにあります。火の起こし方は後で説明しますね。湖に入る時は、必ずこのライフジャケットを着てください。あとは4時間、ご自由にどうぞ!デッキの上でBBQもできますし、SUPは湖畔に用意してありますので好きな時に使ってくださいね」といった具合です。
見渡すと、更衣室は簡易的なポップアップテント、トイレも簡易式のものが設置されています。シャワーはもちろんありません。口コミで読んだ通り、設備は最小限。でも、それがいいんです。これから始まる体験が、快適さや便利さとは違う次元の価値を持つものであることを、このワイルドな第一印象が物語っていました。
まるで秘密基地みたいだな、と思いながら、僕の冒険心は最高潮に達していました。
白丸villageの区画の種類と料金|自分に合った区画の選び方
ここで、白丸villageの区画システムについて詳しく解説しておきましょう。実は白丸villageには複数の区画タイプがあって、それぞれに特徴と料金が異なります。予約する前に知っておくと、自分たちにぴったりの区画を選べますよ。
区画タイプ別の特徴
1. プレミアム・ツリーデッキ区画(僕が利用した区画)

木製デッキ上にテントサウナを設置できる、白丸villageの最上級区画です。デッキの上にテーブル、インフィニティチェア2脚、アウトドアチェア複数、タープなどが完備されていて、設備の充実度が段違い。
最大の特徴は、湖への導線の良さとプライベート感。デッキから湖畔まで10〜30秒でアクセスできるので、サウナで熱々になった体でダッシュして湖にダイブ、という最高の流れがストレスなく楽しめます。デッキは木製で水平なので、足元が汚れにくく快適なのもポイント。
BBQもデッキの上で楽しめるので、サウナ→湖→ととのい→BBQ→サウナ、という贅沢な黄金ループを同じ空間で完結できるんです。グループやカップル、特別な日の利用に最適な区画ですね。
2. スタンダード湖畔区画(芝生・林間)

湖畔の林間スペースに設営するスタンダード区画。アウトドアチェアやテーブル、日陰のあるエリアなどが用意されていて、自然を最も感じられる環境です。
プレミアム区画ほどの設備充実度はありませんが、その分料金が抑えられていて、初めての方やサウナメインで楽しみたい方におすすめ。ソロでも複数人でも、幅広く利用できる定番人気の区画です。
区画別料金表(2025年版)
区画種類 | 利用時間 | 料金 | SUP込 | テントサウナ込 | 備考・オプション |
---|---|---|---|---|---|
プレミアム・ツリーデッキ区画 | 4時間 | 6,000円/人 | ○ | ○ | BBQ機材レンタル+5,000円/区画でBBQ可。インフィニティチェア完備 |
スタンダード湖畔区画 | 4時間 | 5,000円/人 | ○ | ○ | タープ・チェア等基本備品付き |
BBQ機材レンタル | 同一時間枠 | 5,000円/区画 | – | – | グリル・炭・着火剤・テーブル・椅子等機材一式 |
機材持込で場所のみ利用 | 同一時間枠 | 3,000円/区画 | – | – | BBQ専用区画、機材持込時の場所レンタル |
テントサウナ単体 | 4時間 | 7,500円/区画 | – | ○ | SUP・BBQなし、サウナ機材貸出のみ |
SUP単体 | 2時間 | 2,000円/人 | ○ | – | サウナプランなしでSUPレンタルのみ |
※表示価格は税込、利用時間は標準プランに準拠。日程・シーズンにより変動する場合があります。
どの区画を選ぶべき?利用シーン別のおすすめ
プレミアム・ツリーデッキ区画がおすすめな人
- グループや友人と贅沢に過ごしたい
- BBQとサウナを両方楽しみたい
- 快適な設備と抜群のロケーションを重視
- 記念日や特別な日の利用
- SNS映えする写真を撮りたい
スタンダード湖畔区画がおすすめな人
- 初めての白丸village体験
- コスパと体験のバランスを重視
- 自然の中でサウナを楽しみたい
- 2〜3人での利用
- サウナと湖がメインで設備にこだわらない
僕の場合、2人での利用で「せっかくだから贅沢したい」という気持ちがあったので、プレミアム・ツリーデッキ区画を選んで大正解でした。1人6,000円は確かに通常区画より高めですが、設備の充実度とロケーションの良さを考えれば、十分に価値がある投資だったと断言できます。
特にデッキの上でBBQしながらサウナに入れる贅沢さは、他の区画では味わえない体験でしたね。
いよいよサウナ体験!薪と炎、そして白丸湖へ
受付を済ませ、いよいよこの旅のメインイベントが始まります。自分で火を熾し、サウナを育て、そして自然と一体になる。その全記録をここに記します。
テントサウナ設営と火起こしという名の儀式

僕に割り当てられたのは、ロシア製の高性能テントサウナ「MORZH(モルジュ)」。マイナス20℃以下の極寒でも使えるという、タフなやつです。幸い、僕が利用した時間は午前中に利用した方がいたようで、テントはすでにデッキの中央に設営済み。もし自分で設営する場合でも、スタッフさんが丁寧に教えてくれるし、慣れれば10分ほどで立てられるそうなので心配は無用です。

さて、ここからが僕の仕事。デッキの上、テントの中心に鎮座する薪ストーブに、命を吹き込む「儀式」です。スタッフさんから火起こしの方法をレクチャーしてもらいます。着火剤を置き、細い薪から順に井桁に組んでいく。
正直、火起こしなんて小学校のキャンプ以来で、ちょっとおっちょこちょいな僕は、何度か火を消してしまいそうになりながらも、なんとか薪に火を移すことに成功。パチパチと音を立てて燃え上がる炎を見つめていると、原始的な喜びが心の底から湧くのを感じます。
これ、キャンプより楽しいかもしれない。薪は1箱1,000円で購入でき、4時間の利用で1〜2箱が目安とのこと。僕は迷わず2箱購入しました。最高のサウナのためには、薪をケチってはいけませんからね。
灼熱の90℃超え!セルフロウリュで湿度も自由自在

薪ストーブのパワーは絶大でした。火を入れてからわずか10〜15分ほどで、テント内の温度計はぐんぐん上昇し、あっという間に90℃に到達。薪を追加でくべれば、100℃を超える熱さにも調整可能です。これはすごい。薪ストーブならではの、輻射熱による柔らかな熱が、体の芯までじんわりと染み渡ります。
額に汗が滲み始め、じわじわと全身から汗が噴き出してくる。やばい、もう汗がヤバい。そして、貸切テントサウナの醍醐味といえば、なんと言ってもセルフロウリュ。ストーブの上のサウナストーンがカンカンに熱せられたのを確認し、僕は湖から汲んできた水を柄杓でそっとかけました。
ジュワァァァ…ッ!という心地よい音と共に、灼熱の蒸気が舞い上がる。一気に湿度が高まり、玉のような汗が全身から噴き出してきます。うわっ、これすげぇ!思わず声に出してしまうほどの快感。今回は利用しませんでしたが、オプションで白樺などのアロマ水(500円)も販売しているそうです。
自分だけの空間で、自分の好きなタイミングで、最高の蒸気を浴びる。これ以上の贅沢があるでしょうか。テントは最大4名まで入れる広さで、二人だと結構ゆったり。サウナに集中できる、この贅沢な空間に、僕はすっかり夢中になっていました。

デッキの上にテントがあるので、サウナから出てすぐインフィニティチェアで休憩できるのも快適。動線が完璧すぎて感動します。この「デッキの上ですべてが完結する」快適さは、実際に体験してみないと分からない価値がありますよ。
テントサウナ詳細スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
タイプ | MORZH製 テントサウナ |
熱源 | 薪ストーブ |
温度 | 90℃〜100℃以上(薪の量でセルフ調整) |
収容人数 | 最大4名 |
ロウリュ | セルフロウリュ可能(湖の水を使用) |
アロマ | オプション販売あり(500円)、持ち込みも可 |
サウナマット | なし(タオル持参推奨) |
天然の水風呂!エメラルドグリーンの白丸湖へダイブ

もう限界だ。全身が熱の鎧をまとったような感覚になったところで、僕はテントを飛び出しました。いよいよ、クライマックスの時です。プレミアム・ツリーデッキ区画の最大の利点がここで発揮されます。デッキから湖までは、歩いてわずか10秒ほど。足元は整備されていない土の道なので、かかと付きのサンダルは必須ですよ。
湖畔に到着し、義務付けられているライフジャケットを装着。目の前には、静かに水を湛えるエメラルドグリーンの白丸湖が広がっています。水温は季節によりますが、この日は体感で15〜18℃くらいでしょうか。夏でもキンキンに冷えていて最高です。
深呼吸を一つ。心臓の鼓動が早くなるのを感じます。飛び込み台に立ち、湖面を見下ろす。エメラルドグリーンの水面が、僕を招いているようでした。意を決して、両手を広げてダイブ!
ザブンッ!という音と共に、全身が冷たい水に包まれる。一瞬、息が止まるほどの衝撃。うわぁぁぁ!心の中で叫びます。しかし、その直後、熱された体の表面から熱が一気に放出され、信じられないほどの快感が全身を駆け巡ります。

気持ちいい!最高かよ!ここは水深が3m以上あるため、足がつく心配はありません。ライフジャケットの浮力に身を任せ、ぷかぷかと湖面に浮かぶ。見上げれば、木々の緑と青い空。聞こえるのは、風の音と鳥の声だけ。
都会の喧騒も、仕事の悩みも、すべてがこの湖の底に溶けていくようでした。これだ、これこそが僕の求めていた体験だ。心の底から、そう感じました。湖に浮かびながら、僕は目を閉じて、この瞬間を全身で味わっていました。
天然水風呂(白丸湖)詳細スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
タイプ | 天然湖(白丸湖) |
水温 | 夏季15〜18℃台、冬季1桁台 |
水深 | 3m以上 |
水質 | 東京都の水源、山水が直接流入 |
潜水 | 可能(ライフジャケット着用必須) |
アクセス | プレミアム・ツリーデッキ区画から徒歩10秒 |
究極のととのい体験、湖上の浮遊感
白丸湖でのクールダウンは、それ自体が最高のアクティビティですが、本当の天国はその先に待っていました。白丸villageが誇る、究極の「ととのい」体験。それは、休憩の概念を根底から覆すものでした。
デッキのインフィニティチェアか、湖上のSUPか

湖から上がった僕の目の前には、いくつかの選択肢が広がっていました。一つは、デッキに設置された2脚のインフィニティチェア。言わずと知れた「ととのい椅子」の王様です。まずはここに身を預けてみる。深くリクライニングさせると、視界には空と山の稜線だけが映ります。
サウナと湖水浴で急激に変化した血流が、ゆっくりと正常に戻っていく。心臓がドクン、ドクンと心地よいリズムを刻み、頭が真っ白になっていく…。あー、これだわ。全身の力が抜けて、意識が遠のいていくような、あの至福の感覚。うん、これぞ王道の「ととのい」です。
デッキの上にチェアがあるので、サウナ→湖→チェア、の動線が完璧すぎる。これがプレミアム・ツリーデッキ区画の真骨頂なんですよね。でも、白丸villageの真骨頂はここから。プランに標準で含まれているSUP(スタンドアップパドルボード)の存在です。
インフィニティチェアで十分ととのったところで、「SUPも試してみるか」と思い立ちました。湖畔に置いてあるSUPにライフジャケットを着たまま乗り込み、パドルで少しだけ沖へ漕ぎ出します。
おっと、バランス…最初は不安定でしたが、すぐに慣れます。そして、静かな湖面の真ん中で、ボードの上にゆっくりと仰向けに寝転んでみたのです。次の瞬間、僕は言葉を失いました。
なんだ、これは…。
背中に感じる、水の優しい揺らぎ。頬を撫でる、森を渡る風。耳に届く、かすかな水の音。視界いっぱいに広がる、遮るもののない大自然。インフィニティチェアの比ではありません。まるで自分が自然の一部になったかのような、究極の浮遊感と一体感。
これマジでヤバいって。全身の力が抜け、意識がゆっくりと溶けていく。空と水の境界が曖昧になり、自分がどこにいるのかすら分からなくなる。でも、それが心地いい。これこそが、白丸villageでしか味わえない「SUPととのい」でした。多くの体験者が「圧倒的に気持ちが良い」と絶賛するのも納得です。
SUPの上で、僕は何も考えず、ただ空を見上げていました。時間の感覚が消えて、ただ「今、ここ」にいる自分を感じる。こんな贅沢な時間、都会では絶対に味わえない。
4時間貸切を遊び尽くす!サウナとSUPの黄金ループ

この瞬間に、僕は白丸villageの楽しみ方の最適解を見つけました。それは、4時間というたっぷり与えられた貸切時間をフルに活用した、「黄金ループ」です。
- テントサウナで限界まで蒸される。
- 白丸湖へクールにダイブ。
- デッキのインフィニティチェアで小休止、またはSUPの上で究極の浮遊感を味わいながら、ととのう。
- 体が冷えてきたら、再びテントサウナへ。
このループを繰り返すだけで、あっという間に時間が過ぎていきます。急ぐ必要は全くありません。サウナの合間にSUPで湖上散策を楽しんだり、デッキの上でコーヒーを淹れたり、ただ湖畔でぼーっとしたり。
あー、もうここに住みたい。そんな気持ちになりました。この贅沢な時間の使い方ができるのも、4時間という長い貸切時間と、サウナとアクティビティが融合した白丸village、そしてプレミアム・ツリーデッキ区画ならではの魅力なんです。
デッキの上ですべてが完結する快適さは、実際に体験してみないと分からない価値がありますよ。僕は結局、4時間の間にこのループを5回繰り返し、最後はSUPの上でうたた寝してしまうほど、心と体がリラックスしていました。
ととのいスペース詳細スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
主な場所 | プレミアム・ツリーデッキ、湖畔 |
チェア | インフィニティチェア2脚、アウトドアチェア複数、ベンチ |
特別体験 | SUPに寝転がっての水上外気浴 |
環境 | 大自然に囲まれたプライベート空間、鳥のさえずりや風の音 |
雨天対応 | デッキ上にタープあり |
サウナ後の楽しみと奥多摩の魅力
最高のサウナ体験で心も体もリフレッシュした後は、お腹が空くのがサウナーの常。白丸villageでの体験を完璧な一日にするためには、サウナ後のケアも重要です。
オプションのBBQで最高のサ飯タイムも

白丸villageでは、テントサウナのすぐ横、つまりプレミアム・ツリーデッキ区画ならデッキの上でBBQを楽しむことができるオプションプランがあります。機材一式(グリル、テーブル、椅子、炭、着火剤、トング)のレンタル料金は5,000円。食材や飲み物、お皿、お箸などは自分たちで持ち込むスタイルです。
サウナで汗を流し、湖でクールダウンした後に、デッキの上でワイワイ言いながら焼くお肉や野菜は、間違いなく絶品でしょう。大自然という最高のスパイスが加わり、いつものBBQが何倍も美味しく感じられるはずです。
ただし、一部の口コミでは「4時間でサウナ、SUP、BBQの全てを全力で楽しむのは少し忙しいかもしれない」という声も。サウナを心ゆくまで満喫したい人はサウナに集中し、アクティビティとして楽しみたいグループはBBQを追加する、といったように目的によって選択するのが良さそうです。
僕の場合、今回はサウナとSUPに集中したかったので、BBQは利用しませんでした。でも次回は、友人グループで来て、デッキの上でBBQしながらサウナを楽しむのも面白そうだな、と思っています。
帰りに立ち寄りたい!奥多摩温泉「もえぎの湯」で汗を流す

白丸villageにはシャワー施設がありません。湖でクールダウンしたとはいえ、やはり最後は温かいお風呂でさっぱりしたいものですよね。施設が公式に推奨しているのが、近隣の日帰り温泉「奥多摩温泉 もえぎの湯」です。
白丸駅から一駅先の奥多摩駅から徒歩10分ほどの場所にあり、アクセスも良好。僕ももちろん立ち寄りました。日本最古の地層から湧き出る100%源泉の温泉で、渓谷に面した露天風呂からの眺めは格別です。※サウナ施設はありませんが、温泉でゆっくりと体を癒せます。

サウナと湖で遊んだ体を、最後に温泉でじっくりと癒す。湯船に浸かりながら、今日一日の体験を思い返す。この一連の流れこそが、白丸village体験を完成させるための、完璧な締めくくりと言えるでしょう。温泉から上がった後の、あの心地よい疲労感と満足感。これがたまらないんですよね。
項目 | 詳細 |
---|---|
施設名 | 奥多摩温泉 もえぎの湯 |
アクセス | JR奥多摩駅より徒歩10分 |
料金 | 大人 1,050円 |
営業時間 | 10:00〜20:00 (冬季は19:00まで) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
備考 | サウナ施設なし |
白丸villageを120%楽しむための完全ガイド

ここまで僕の体験記を読んで、すっかり白丸villageに行きたくなってしまったあなたへ。最後に、この最高のサウナアドベンチャーを120%楽しむための、実践的な情報と注意点をまとめました。これさえ読めば、準備は万端です。
予約のコツと混雑回避術
白丸villageは完全予約制です。特に、気候の良い週末や夏休み、紅葉シーズンは予約が殺到するため、1ヶ月前など早めの予約が必須。公式サイトの予約ページから空き状況をこまめにチェックし、計画的に動きましょう。
料金は季節によって変動し、特にハイシーズン(7月〜9月頃)は少し高めの設定になります。もし可能であれば、比較的空いていて料金もお得な平日を狙うのが、賢い選択かもしれません。静かな環境で、より深く自然と向き合えるはずです。
持ち物リスト完全版!これさえあれば間違いなし
白丸villageは、いわば「自然の中の遊び場」。アメニティ類は一切ないと思った方が良いでしょう。快適な時間を過ごすために、持ち物は非常に重要です。僕の経験と多くの口コミを元に、完璧な持ち物リストを作成しました。
カテゴリ | アイテム | ポイント/おすすめ商品 |
---|---|---|
【必須】 | 水着 | サウナも湖も水着着用が基本です。 |
タオル | バスタオルとフェイスタオル、両方あると便利。Mottoleのマイクロファイバータオルのような速乾性の高いものがかさばらずおすすめです。 | |
サンダル | 【最重要】 かかと付きのアウトドアサンダルが必須。湖までの道は足場が悪く、ビーチサンダルでは危険です。KEENのニューポートH2あたりが鉄板。 | |
着替え | 帰りの温泉(もえぎの湯)に立ち寄ることを想定した服一式。 | |
飲み物 | 水分補給は生命線。 現地でも購入できますが、自販機などはないため多めに持参しましょう。特に夏場は2L以上あると安心です。 | |
【あると便利】 | サウナハット | テントサウナの強い熱から頭髪を守り、のぼせを防ぎます。シンプルなもので十分ですが、お気に入りのものを持参すると気分が上がります。 |
防水バッグ/ケース | スマホなどの貴重品を水濡れから守るために。湖畔に荷物を置くので必須級です。多機能防水ポーチが一つあると重宝します。 | |
虫除けスプレー | 特に夏場はブヨなどが出ることがあります。自然の中なので対策は万全に。 | |
日焼け止め | 湖上は日差しを遮るものがありません。SUPを楽しむなら忘れずに。 | |
モバイルバッテリー | 写真を撮ったりしていると意外と電池が減るもの。施設にコンセント等はないので、念のため持っていくと安心です。 | |
(BBQの場合) | 食材、食器類(皿、箸、コップ)、調味料、クーラーボックスなど。 |
僕は今回、かかと付きサンダルを忘れそうになって、前日に慌てて買いに行きました。ちょっとおっちょこちょいな僕には、こういうチェックリストが本当に助かります。

よくある質問(FAQ)で疑問を解決!
初めてアウトドアサウナに挑戦する方は、色々と疑問が浮かびますよね。僕もそうでした。ここでは、多くの人が気になるであろう質問をQ&A形式でまとめました。これであなたの不安も解消されるはずです。
Q1. 本当に初心者でも大丈夫?火起こしとか難しそう…
A1. 全く問題ありません!僕もおっちょこちょいですが、スタッフさんが丁寧に教えてくれるので、誰でも簡単に火起こしできます。テントサウナも自分で温度調整できるので、熱すぎるのが苦手な方でも自分のペースで楽しめますよ。
Q2. シャワーがないとのことですが、実際どうでしたか?
A2. 正直、最初は少し気になりました。でも、目の前の白丸湖が天然のシャワー代わりです!湖でクールダウンした後は不思議とサッパリします。それでも気になる方は、僕のように帰りに「もえぎの湯」に寄るのが黄金コースです。
Q3. 雨が降っても楽しめますか?
A3. はい、雨天でも催行されます。各サイトにはタープが設置されているので、雨をしのぎながらサウナや休憩ができます。小雨の中でのサウナは、森の香りが一層引き立って、かえって幻想的な雰囲気で最高、という声も多いんですよ。ただし、増水などで危険な場合は中止になることもあります。
Q4. 結局、総額でいくらくらいかかりましたか?
A4. 今回の僕のケースだと、サウナ代6,000円+薪代1,000円+ランチ代3,000円+温泉代1050円+交通費で、合計10,000円強の贅沢な休日でした。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、この唯一無二の体験価値を考えれば、僕は大満足でした。
白丸village誕生の物語
この場所がなぜこれほどまでに魅力的なのか、その理由の一つに、施設の成り立ちが関係しているかもしれません。実はこの白丸village、オーナーである長尾さんの「湖畔の家に住んで、早朝にカヌーをする」という高校時代からの個人的な夢が原点なのだそうです。
約10年間、理想の土地を探し続け、この白丸湖畔に出会った瞬間に即決したのだとか。最初は仲間たちとDIYで場所を整備し、プライベートで楽しんでいた空間。「あまりに楽しいから、この体験を多くの人にも提供したい」という想いから事業化に至ったそうです。
だからこそ、施設には商業的な雰囲気よりも、まるで友人の秘密基地に遊びに来たかのような温かさと手作り感、そして「好き」という純粋な情熱が溢れているんですね。このストーリーを知ると、一層この場所が愛おしく感じられませんか?
もっと奥多摩を楽しむ!周辺のおすすめ立ち寄りスポット
白丸villageでの体験だけでも大満足ですが、せっかく奥多摩まで来たなら、もう少し足を延ばしてみるのも旅の醍醐味ですよね。僕が「次に来るなら絶対寄りたい!」と心に誓った、サウナ後の体をさらに癒してくれる温浴施設と、最高のサ飯が味わえるレストランを特別にご紹介します。
ハシゴサウナも!周辺のおすすめ温浴施設

白丸villageにはシャワーがないため、近隣の温浴施設に立ち寄るのは必須コース。どうせなら、そこでもうひと汗かいて「ハシゴサウナ」を楽しむなんて、最高の贅沢じゃないでしょうか。サウナ好きのあなたなら、この気持ち、分かってくれますよね?
施設名 | 特徴 | 白丸villageから | 料金目安 |
---|---|---|---|
奥多摩温泉 もえぎの湯 | 【定番にして王道】言わずと知れた公式推奨の立ち寄り湯。100%源泉かけ流しの温泉と渓谷の絶景露天風呂が、冒険で疲れた体を優しく包み込んでくれます。※サウナ施設はありません。 | 車で約10分 | 大人 1,050円 |
秋川渓谷 瀬音の湯 | 【美肌の湯を求めて】少し足を延ばしますが、その価値アリ。pH10.1を誇るアルカリ性単純硫黄温泉は、とろとろの泉質で「美肌の湯」として名高いです。サウナも完備。 | 車で約30分 | 大人 1,000円 |
河辺温泉 梅の湯 | 【駅直結の利便性】JR河辺駅直結というアクセスの良さが魅力。高温サウナとアロマサウナの2種類があり、都市型施設の快適さで旅を締めくくりたい時におすすめ。 | 車で約20分 | 平日 950円 |
サ飯はここで決まり!周辺のおすすめグルメ

サウナでととのった後は、なぜあんなにお腹が空くんでしょうか。最高のサウナ体験の後は、最高のサ飯で締めくくりましょう。僕が訪れたアースガーデン以外にも、奥多摩には魅力的なお店がたくさんあります。胃袋と相談して、最高の「追いサ飯」を見つけてください。
店名 | ジャンル | 白丸villageから | おすすめメニュー |
---|---|---|---|
森の中のお肉レストラン アースガーデン | 【究極のご褒美】僕が訪れた、薪火で焼く絶品ハンバーグの店。森のテラス席で味わう肉料理は、サウナ後の体に染み渡る最高のご馳走です。 | 徒歩約7分 | 奥多摩ハンバーグ (1,800円) |
鳩ノ巣釜めし | 【奥多摩の味覚】魚沼産コシヒカリを使い、注文を受けてから炊き上げる本格釜めし。きのこや山菜など、奥多摩の滋味深い味わいが楽しめます。 | 車で約5分 | きのこ釜めしセット (1,650円) |
Beer Cafe VERTERE | 【サウナ後の至福の一杯】奥多摩駅近くの古民家を改装したブルーパブ。自家醸造のクラフトビールは常時10種類ほど。火照った体に流し込む一杯は格別です。 | 車で約5分 | クラフトビール各種 (ハーフ 600円~) |
総評:白丸villageに魂を奪われる

長い長い体験記も、いよいよ終わりを迎えようとしています。僕が白丸villageで過ごした4時間は、これまでのサウナ人生で最も濃密で、刺激的な時間でした。
ここでしか味わえない唯一無二の体験価値
白丸villageの価値は、快適さや便利さの対極にあります。それは、自分の手で薪をくべ、炎を育てる達成感。熱く火照った体で、何の躊躇もなく自然の湖へ飛び込む解放感。そして、空と、山と、水と一体になりながら、ただ静かに湖面に浮かぶ、あの途方もない浮遊感。
都会のサウナが、人間によって完璧にコントロールされた「与えられる癒し」だとするならば、白丸villageのそれは、自然の力を借りて自ら掴み取りにいく「能動的な癒し」です。少しの不便さと、少しの危険。それらがスパイスとなって、五感を研ぎ澄まし、生きている実感を取り戻させてくれる。これこそが、白丸villageが持つ唯一無二の体験価値なのだと、僕は確信しています。
また必ず訪れたい、僕の特別な場所
帰りの電車の中、僕は窓に映る自分の顔が、都会にいた時よりもずっと穏やかで、少しだけたくましくなっていることに気づきました。心と体に溜まっていた澱のようなものが、奥多摩の清らかな水と緑、そしてサウナの炎によって、すっかり洗い流されたようでした。
白丸villageは、完璧な施設ではありません。発展途上な部分もたくさんあります。しかし、その不完全さやワイルドさこそが、この場所を忘れられない特別な場所にしているんです。僕にとって、ここはただのサウナ施設ではなくなりました。日常に疲れた時、自分を取り戻したくなった時に帰ってきたい、僕だけの「秘密基地」であり、「パワースポット」です。
この記事を読んでくれたあなたも、もし日常に少しでも息苦しさを感じているのなら、ぜひ一度、白丸villageの門を叩いてみてください。きっとそこには、あなたの魂を解放してくれる、最高のサウナアドベンチャーが待っているはずですから。
僕は、また必ずここに戻ってきます。次は違う季節に、違う時間帯に、そしてまた新しい発見を求めて。白丸villageは、そんな何度でも訪れたくなる、特別な場所なんです。