北海道

【完全ガイド】定山渓『休日湯』口コミ・料金・&nightプラン体験記|ヌシと深い水風呂の魅力を徹底解説

oufmoui

休日湯の深さ130cmの水風呂って実際どうなの?
&nightプランは本当に快適?
料金2,850円は高すぎない?

休日湯について調べれば調べるほど、こんな疑問が湧いてきませんか?

公式サイトや口コミサイトの情報だけでは、実際の体験価値や利用時の注意点が見えてこない。特に定山渓エリアでは最高価格帯の施設だけに、失敗は避けたいところです。

そこで、東京からわざわざ2回も足を運んで徹底検証した30歳サラリーマン・大塚誠也が、休日湯の全貌を本音でレビュー。

『ヌシって何?』『18時間滞在の&nightプランの実態』『定山渓の他施設と比較した価値』まで、気になるポイントを余すことなく解説します。

この記事では、お得な利用方法や混雑回避法、持参すべきアイテム、周辺の8施設との徹底比較まで徹底解説しています。あなたの『行くべきか、行かざるべきか』の判断材料になれば幸いです。

目次
  1. 休日湯はこんな人におすすめ|料金・アクセス・営業時間まとめ
  2. 東京の喧騒を離れて、僕が定山渓「休日湯」を目指した理由
  3. 謎の「Q」がお出迎え、休日ビルヂング体験記
  4. いざ入浴!五感を研ぎ澄ます「休日湯」の全貌
  5. 主役登場!ヌシと15人のためのサウナ室
  6. 水風呂の概念が変わる、深さ130cmの衝撃体験
  7. 天国への階段、至高の休憩(ととのい)スペース
  8. 湯上がりのご褒美、ラウンジと絶品グルメ
  9. 「休日湯」を120%楽しむための攻略法と持ち物
  10. THE LOUNGE DAY OFFでの極上のくつろぎ時間
  11. 混雑状況と利用のコツ
  12. 休日湯の周辺サウナ施設ガイド|定山渓サウナ大国を徹底比較
  13. 別日体験記:「&nightプラン」で過ごす特別な一夜
  14. 総評:僕のサウナ旅に刻まれた、忘れられない一日
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休日湯はこんな人におすすめ|料金・アクセス・営業時間まとめ

大塚誠也の個人的評価(5段階評価)

評価項目点数コメント
サウナ設備★★★★★15名定員のゆったり空間とヌシの存在が最高
水風呂★★★★★深さ130cmの革新的な体験、ミストも幻想的
休憩スペース★★★★☆ハンギングチェアでの外気浴は他では味わえない
ラウンジ★★★★★THE LOUNGE DAY OFFで最大10時間滞在可能
レストラン★★★★☆北海道食材を使った和風パスタが絶品
コスパ★★★☆☆料金は高めだが、体験価値を考えれば納得
総合評価★★★★★北海道(札幌周辺)に来たら訪れたいサウナ施設

こんなシーン・こんなあなたに休日湯は刺さる

  • 日常の喧騒から完全に離れたい、デジタルデトックスを心から求める人
  • ただ汗を流すだけでなく、空間デザインや建築の美しさにも心を動かされたい人
  • ありきたりな日帰り温泉では満足できない、特別な体験価値を求めるサウナ上級者
  • ホテルは取らずとも、温泉とサウナを心ゆくまで楽しみ、朝までゆったり過ごしたい人

実際に訪れたサウナーたちの声

今まで体験したことのない水風呂に感謝。

空中に浮かびながらの休憩ヤバいですね。周りも温泉の流れる音のみで完全昇天しました・・。

サ室は広いが15人定員でゆっくり入れる。コンディションも良く寝湯♨️電気風呂もあり大満足✌️ポカリ飲み放題も嬉しい!!

これらの声が、僕の体験が決して大げさではないことの何よりの証明だと思います。

知っていると得をする!休日湯の賢い利用術

  • お得なプランを狙え!:午後からの訪問なら「遅割15」(¥2,300)が断然お得。夕食後のひとっ風呂なら「18時からのひとっ風呂」(¥1,420)という選択肢も
  • 休日コインを使いこなせ!:入館時に2枚もらえる館内通貨「休日コイン」。タオル持参すれば追加でコインがもらえ、系列店の絶品ジェラートと交換できる

施設の基本情報

項目詳細
施設名休日ビルヂング (休日湯)
所在地北海道札幌市南区定山渓温泉西3丁目101
料金休日券 ¥2,850〜、遅割15 ¥2,300、ひとっ風呂 ¥1,420 など
営業時間プランによる (例: 休日券 10:00-20:00, &night 10:00-翌8:00)
アクセス札幌から車で約1時間、じょうてつバス「第一ホテル前」下車すぐ
駐車場あり (無料・25台)
予約基本不要(宿泊プランは要予約)
年齢制限7歳以上のお客様専用施設

東京の喧騒を離れて、僕が定山渓「休日湯」を目指した理由

デジタルデトックスを求めた30歳サラリーマンの心境

改めて自己紹介させてもらうと、僕、大塚誠也は東京で働くごく普通のサラリーマンです。毎日、満員電車に揺られ、パソコンのモニターと睨めっこ。家に帰れば、今度はスマートフォンの小さな画面が僕の時間を奪っていく。SNSを眺め、ニュースを追い、動画を観る。便利だけど、どこか息苦しさを感じていました。

そんな時、仕事で北海道に出張する機会があったんです。せっかくなら週末を利用して、心からリフレッシュできる場所を探そうと思い立ちました。調べているうちに見つけたのが、定山渓の「休日ビルヂング」。その洗練されたウェブサイト、謎めいた「Q」のロゴ、そして「非日常のちょっと手前の休日」というコンセプトに心を奪われたんです。

面白いのは、この施設が持つパラドックスでした。デジタルデトックスを促すような静謐な空間でありながら、その建築、インテリア、食事のすべてが、思わず写真に撮って誰かにシェアしたくなるほど美しい。スマホをポケットにしまいたいのに、取り出したくなる。この現代人ならではの葛藤もまた、この旅の面白いスパイスになりそうだと感じました。

札幌駅から始まる癒し旅、バスに揺られて定山渓へ

札幌駅のバスターミナルから、定山渓温泉行きのじょうてつバスに乗り込みます。この移動時間すら、僕にとってはすでに「休日」の始まりでした。ガタンゴトンと心地よい揺れに身を任せ、車窓を流れる景色に目をやる。札幌の市街地が遠ざかるにつれて、窓の外はどんどん緑の濃度を増していきます。

約1時間ほどで到着する「第一ホテル前」のバス停で降りると、ひんやりと澄んだ空気が頬を撫で、森の香りが僕を包み込みました。東京の灰色がかった景色とはまるで違う、生命力あふれる緑と、川のせせらぎ。これだけで、ささくれだった心が少しずつ潤っていくのを感じました。

謎の「Q」がお出迎え、休日ビルヂング体験記

異世界への入口、29mの小さな美術館

目の前に現れた休日ビルヂングは、想像以上にミニマルで洗練された佇まいでした。壁に描かれた、あの印象的な「Q」のロゴが僕を迎えます。建物に足を踏み入れ、まず靴を脱いで下駄箱へ。受付は3階にあるというので、エレベーターで上がります。

受付を済ませ、いよいよ2階の浴場「休日湯」へ。しかし、そこへ至る通路が、この施設の真骨頂でした。約29mにも及ぶ長い廊下には、アート作品が展示され、さながら「小さな美術館」のよう。体を清める前に、まず心を清める。そんな設計者の意図が透けて見えるようでした。

この廊下を歩くうちに、俗世のあれこれがすーっと剥がれ落ちていくのを感じました。これは単なる通路じゃない。日常から「休日」へと意識を切り替えるための、神聖な儀式の空間なのだと思います。

ロッカーと脱衣所から感じる上質なこだわり

アートな廊下を抜けた先にある脱衣所もまた、期待を裏切らない空間でした。広々として清潔感にあふれ、大きなロッカーはかさばる僕の荷物も余裕で飲み込んでくれました。受付で渡されたのは、ロッカーキーと、館内通貨である「休日コイン」が2枚。

そして、スタッフの方から「タオルをご持参でしたら、コインをもう1枚お渡しできますよ」と声をかけられます。もちろん僕は、この日のために用意したお気に入りのタオルを持参していたので、ありがたく3枚目のコインを受け取りました。こういう小さな遊び心が、体験をより豊かなものにしてくれるんですよね。

いざ入浴!五感を研ぎ澄ます「休日湯」の全貌

ほぼ源泉掛け流し、定山渓の恵みを全身で浴びる

いよいよ浴場へ。足を踏み入れた瞬間、思わず「おぉ…」と声が漏れました。洞窟の中にいるような、シックで落ち着いた空間が広がっています。まずは体を清め、主浴槽へ。ざぶん、と体を沈めると、じんわりと熱が染み渡ります。

泉質はナトリウム‐塩化物泉。湯冷めしにくく、体の芯から温まる、まさに「熱の湯」です。源泉温度は平均69℃と非常に高温で、それを絶妙な温度に調整してくれています。「ほぼ源泉100%、ほぼ源泉掛け流し」という謳い文句通り、本格的な温泉を堪能できました。

次に試したのは「浅湯」と呼ばれる寝湯。これが、とんでもない傑作でした。背もたれの角度が12.8度という、人間工学に基づいて計算され尽くした設計。横たわってみると、驚くほど体にフィットします。水圧の圧迫感がなく、何より耳に水が入らない。これは革命的です。

露天風呂「三身浴乃湯」で楽しむ3つの湯浴み

内湯を堪能した後は、露天風呂「三身浴乃湯」へ。ここは、一つの浴槽が三段階の深さになっているユニークな造りです。まずは一番深いところで全身浴。定山渓の冷たい空気が火照った顔に心地よい。少し体が温まりすぎたと感じたら、中段に移動して半身浴。そして、もっと長く外の空気を感じていたい時は、一番浅いところで足湯のように楽しむ。

その時の自分の体調や気分に合わせて、湯浴みのスタイルを自由に変えられる。この細やかな配慮が、たまらなく贅沢に感じられました。定山渓の山々を眺めながらの外気浴は、都市部では味わえない贅沢な時間です。

主役登場!ヌシと15人のためのサウナ室

HARVIAストーブ2台が創る完璧な熱の空間

そして、ついにこの旅のメインディッシュ、サウナ室の扉を開けます。広さは25平米。公衆浴場法で定められた基準限界に近い広さでありながら、定員はわずか15人という、なんとも贅沢な設計です。隣の人との距離が十分に保たれ、周りを気にせず自分の世界に没入できます。

室内には、フィンランドの名門「HARVIA」社のレジェンドストーブが2台鎮座しています。これにより、広大なサウナ室の隅々まで、ムラなく熱が行き渡ります。そして、そのストーブの間にちょこんと座っているのが、陶器でできた愛らしい「ヌシ」本人です。

ただのオブジェではありません。このサウナ室の思想そのものを体現する、まさに守り神。その存在が、この空間をより特別なものにしています。ルールを押し付けるのではなく、ヌシの「こだわり」として「コンフォータブルディスタンス(心地よい距離感)」を提案する。この遊び心あふれる演出に、僕はすっかり心を奪われてしまいました。

予測不能!ゲリラロウリュと癒しのハーブ香

サウナ室で静かに瞑想していると、突如として「ジュワァァァ…」という音と共に、熱い蒸気が舞い降りてきました。これが噂の「ゲリラオートロウリュ」か!いつ始まるかわからないドキドキ感が、サウナ体験をエンターテイメントに昇華させています。

熱い、だが痛くない。湿度を帯びた心地よい熱波が全身を包み込み、玉のような汗が噴き出してきます。さらに感動したのは、スタッフによるロウリュサービスです。使われるアロマウォーターは、近所のハーブ園で摘んだ植物を施設内で蒸留した自家製のものだという。

僕が体験した日は、松の葉だったでしょうか。ふわっと広がる、人工的ではない、森そのもののような繊細で清々しい香り。五感が研ぎ澄まされ、心と体が自然に還っていくような感覚に陥りました。

水風呂の概念が変わる、深さ130cmの衝撃体験

立って浸かる、禁断の「浴びる水風呂R18」

サウナで蒸し上げられた体を引きずり、僕は水風呂へと向かいました。その名も「浴びる水風呂R18」。安全上の理由から18歳未満は利用禁止という、なんとも禁断の響きです。

一歩、足を踏み入れた瞬間、僕は衝撃を受けました。深い。とにかく、深いのです。男湯の水風呂の深さは、なんと130cm。一般的な水風呂のように座るのではなく、立ったまま肩まで、いや、頭までどっぷりと浸かることができるのです。

水温は体感で14〜17℃前後。キンと冷たいのに、不思議と体に馴染みます。壁には北海道上ノ国町産のブラックシリカが埋め込まれ、そこから滴る水が肌を撫でる。そして、天井からは天然のミストが絶え間なく降り注いでいます

これはもはや水風呂ではない。一つの完成されたインスタレーションです。目を閉じれば、自分がどこにいるのかわからなくなる。水と一体になる、未曾有の体験でした。

天国への階段、至高の休憩(ととのい)スペース

宙に浮く椅子と天井からのそよ風、究極の外気浴

水風呂の衝撃でぐにゃぐにゃになった体を、休憩スペースへと運びます。露天エリアには、アディロンダックチェアやリクライニングチェアと並んで、卵のような形をしたユニークなハンギングチェアが2脚吊るされています。僕は吸い寄せられるようにその一つに体を預けました。

ふわり、と体が宙に浮く。なんだ、この感覚は。周りからは、温泉が流れる音しか聞こえない。ゆらゆらと揺られているうちに、体の輪郭が曖昧になり、意識が溶けていく。これは…やばい。完全に「昇天」してしまいました。

内気浴の常識を覆す、隠された仕掛け

外気浴で魂がどこかへ旅立った後、僕は内湯の脇にあるベンチに腰掛けました。まあ、普通のベンチだろう、と。しかし、座った瞬間に「ん?」と感じる。どこからか、優しいそよ風が吹いてくるのです。見上げると、なんと天井に送風機が隠されているではないか

なんという仕掛け、なんというおもてなし。正面の壁にライトアップされた「Q」のロゴが、主浴槽の水面に映ってゆらゆらと揺れている。その光景をぼーっと眺めているだけで、僕は再び深い「ととのい」の境地へと誘われました。

湯上がりのご褒美、ラウンジと絶品グルメ

休日洋麺店の「休日たらこ」は芸術品だった

完璧なサウナ体験の後、僕は3階のラウンジ「THE LOUNGE DAY OFF」へと向かいました。吹き抜けの開放的な空間に、大きな窓から定山渓の緑が広がります。ここで注文したのは、併設された「休日洋麺店」の看板メニュー、「休日たらこ」(¥1,980)です。

運ばれてきた一皿を見て、息をのみました。これはパスタというより、もはや芸術品です。お花畑のように盛り付けられた麺の上には、色とりどりのハーブ、そして豆乳と白だしを泡立てたエスプーマが添えられています。炙られたたらこの香ばしい香りが食欲をそそります。

一口食べると、優しい出汁の風味とクリーミーな泡、そしてハーブの爽やかさが渾然一体となって口の中に広がります。和と洋が見事に融合した、繊細で、体をいたわるような味わい。温浴施設にありがちなパンチの効いた食事とは一線を画す、「休日に自分をいたわる時間」という施設のコンセプトを体現した一皿でした。

休日コインで交換!「雨ノ日と雪ノ日」の濃厚ジェラート

食事の締めくくりは、もちろんデザートです。僕は温存しておいた休日コインを3枚握りしめ、ジェラートカウンターへ向かいました。ここで提供されるジェラートは、同じ第一寶亭留グループが運営する人気店「雨ノ日と雪ノ日」のもの。これは期待が高まります。

僕は「自家菜園かぼちゃ」と「森の木苺」、「塩ばにら」のトリプルをチョイス。美瑛産のジャージー牛乳をベースにしたジェラートは、どれも素材の味が濃く、驚くほど滑らかです。かぼちゃの濃厚な甘み、木苺のきゅんとする酸味、そして塩ばにらの絶妙な塩気。

サウナで火照った体に、この冷たくて優しい甘さが染み渡っていく。最高のサウナ体験を締めくくるにふさわしい、完璧なご褒美でした。

「休日湯」を120%楽しむための攻略法と持ち物

おすすめプランと混雑回避のコツ

この素晴らしい施設を最大限に楽しむために、僕なりの攻略法をお伝えしたいと思います。まずプラン選びですが、目的によって使い分けるのが賢明です。

「休日券 &night」(¥5,050):宿泊はしないけれど、時間を気にせず朝までどっぷり「休日湯」の世界に浸りたい、という人にはこのプランが最適。夜通しラウンジで過ごせる贅沢は、他では味わえません。

「遅割15」(¥2,300):午後からふらっと訪れたい、という人にはこのプラン。基本の休日券より少しお得に、施設の魅力を十分に満喫できます。

混雑を避けるなら平日が狙い目:これだけのクオリティです。休日は混雑が予想されます。静寂の中で自分と向き合いたいなら、可能であれば平日に訪れることを強くおすすめします。

これがあれば完璧!旅の質を上げる持ち物リスト

手ぶらでも楽しめますが、いくつかアイテムを持参すると、「休日湯」での体験がさらに向上します。サウナ好きの僕が、本気でおすすめするアイテムを紹介しましょう。

サウナハット:ここのサウナは熱も湿度も一級品。お気に入りのサウナハットがあれば、頭部を熱から守り、より長く快適にサウナを楽しめます。のぼせにくくなるので断然おすすめです。

速乾タオル(MOKUタオルなど):前述の通り、マイタオル持参で「休日コイン」が1枚もらえます。どうせなら、吸水性と速乾性に優れた軽量タオルを持っていきたいところ。MOKUタオルあたりがコンパクトで最適でしょう。

お気に入りのボトル:館内にはポカリスエットのサーバーもありますが、やはり自分の好きなドリンクを好きなタイミングで飲みたいもの。おしゃれなボトルを持っていけば、気分も上がるはずです。

THE LOUNGE DAY OFFでの極上のくつろぎ時間

最大10時間のフリードリンク空間

休日湯の魅力は、サウナだけではありません。3階の「THE LOUNGE DAY OFF」では、まさに施設名の通り「休日」を過ごすための空間が用意されています。

「アンリミテッドルーム」では、最大10時間のフリードリンクが楽しめ、アルコールやソフトドリンクなど、滞在中ずっとセルフで飲み物を楽しめます。受付でもらうリストバンドを着用した方だけが入場でき、ラウンジの好きな場所で飲み物を楽しめるシステムです。

静寂と集中のための特別な環境

ラウンジは「何も考えない」「静かに没頭する」「創作活動をする」「お気に入りの本を読む」といった、静かな時間を過ごすための場所として設計されています。一方で、「大人数でおしゃべりに花を咲かせる」ような利用は控えるよう案内されており、質の高い休憩環境が保たれています。

Wi-Fi環境も整備されており、ちょっとした作業や読書にも最適です。「非日常のちょっと手前の休日」というコンセプト通り、日常とは異なるけれど特別すぎない、絶妙な距離感の空間でした。

&nightプランでの一泊体験

「&night」プランでは、部屋を取らずに翌朝10:00までのんびり過ごすことができます。ブランケットや枕が用意され、最終入場が22:00なので、仕事終わりに訪れて朝まで過ごすという新しいスタイルの利用も可能です。

夜は大きなスクリーンで映画上映も行われており、ごろ寝できるスペースは早い者勝ちという楽しいシステムです。定山渓での新しい宿泊体験として、今後注目を集めそうなサービスです。

混雑状況と利用のコツ

オープン間もない穴場的存在

2025年4月24日にオープンしたばかりの休日湯は、まだ「新しいけど空いてる」という状況が続いているようです。特に平日の午後は狙い目で、サウナ室の定員15名に対してもゆったりと利用できる状況が多いようです。

休日や夕方以降は混雑する可能性があるため、時間に余裕を持った訪問がおすすめです。

おすすめの時間帯と利用プラン

最もお得に利用できるのは「遅割15」プラン(15:00〜20:00、2,300円)です。混雑を避けつつ、5時間しっかりと施設を楽しめるコストパフォーマンスの良いプランです。

「18時からのひとっ風呂」(18:00〜20:00、1,420円)は、仕事帰りや軽く汗を流したい時に最適です。ただし、このプランには休日コインが付かないため、ドリンク等は別途購入が必要になります。

朝の時間帯も比較的空いており、「&night」プランを利用して早朝からゆっくりと過ごすのも一つの方法です。

休日湯の周辺サウナ施設ガイド|定山渓サウナ大国を徹底比較

札幌から1時間の「サウナ天国」定山渓温泉エリア

休日湯での素晴らしい体験を終えた僕ですが、実は定山渓温泉エリアは北海道屈指の「サウナ大国」として知られています。札幌から約1時間という立地でありながら、個性豊かなサウナ施設が点在しており、サウナーたちからは「サウナの聖地」とも呼ばれているんです。

せっかくなので、休日湯と併せて楽しめる周辺のサウナ施設もご紹介したいと思います。それぞれが異なる魅力を持っているので、ハシゴサウナや複数日滞在での楽しみ方も無限大です。

定山渓サウナ施設・料金比較一覧表

施設名料金サウナ温度水風呂温度特徴
休日湯2,850円〜85-90℃16℃ヌシのサウナ、深さ130cm水風呂
定山渓ビューホテル平日1,000円/土日2,500円80℃/40℃15℃/10℃FIVE SENSE SAUNA、プール併用可
ホテルミリオーネ1,500円90-95℃13-14℃ハイブリッドロウリュサウナ
ホテル鹿の湯1,500円男湯100℃近く男湯8℃・16℃修羅サウナ、豊平川源流水
旅籠屋 定山渓商店1,200円90℃男湯14℃熱熱熱燗サウナ、酒屋併設
定山渓温泉 湯の花980円85℃16℃マイルドサウナ、最安値

体験レベル別おすすめ施設

サウナ初心者向け:定山渓ビューホテル「FIVE SENSE SAUNA」

40℃のホワイトスチームサウナがあるのは、定山渓エリアでもここだけ。2024年7月にリニューアルしたばかりの最新設備で、サウナに慣れていない方でも安心して楽しめます。道内最大級のプール「ラグーン」との併用利用も可能なので、家族連れにも人気です。

ウッディサウナ(80℃)とブラッククールルーム(10℃)の組み合わせは、休日湯とはまた違った「5つの感覚で楽しむサウナ体験」を提供してくれます。

サウナ上級者向け:ホテル鹿の湯「修羅サウナ」

男性サウナの最上段は100℃近くという、まさに「修羅場」のような環境。創業90年以上の老舗ホテルが2022年に導入した「鹿の蒸」は、伝統と革新が見事に融合した施設です。

豊平川源流の沢水をかけ流しした8℃の水風呂は、休日湯の16℃とは対極にある極限の冷たさ。サウナ上級者なら一度は体験してみたい、定山渓最強レベルの温冷交代浴が楽しめます。

ユニーク体験派:旅籠屋 定山渓商店「熱熱熱燗サウナ」

日本酒の温度に例えた「熱熱熱燗サウナ」という、他では絶対に味わえないコンセプト。15分毎の「激燗オートロウリュ」は狂暴な高温蒸気で有名です。酒屋併設という全国でも珍しい組み合わせで、サウナ後に地酒を楽しむという贅沢な時間を過ごせます。

コストパフォーマンス重視なら

最安値:定山渓温泉 湯の花(980円)

エレガント渡会さんが顧問を務める施設で、マイルドなサウナが特徴。休日湯の約3分の1の料金で定山渓のサウナを楽しめるので、「まずは定山渓サウナを体験してみたい」という方にはぴったりです。

バランス重視:ホテル鹿の湯・ホテルミリオーネ(1,500円)

1,500円で本格的なサウナ体験が楽しめる両施設は、料金と内容のバランスが秀逸。休日湯の半額程度でありながら、それぞれ独自の魅力(修羅サウナ・ハイブリッドロウリュ)を持っています。

休日湯と他施設の組み合わせ

1泊2日プラン:革新体験+伝統体験

  • 1日目:休日湯で最新のサウナ体験を満喫、&nightプランで宿泊
  • 2日目:ホテル鹿の湯で伝統的な激熱サウナに挑戦

日帰りハシゴプラン:コンセプト比較

  • 午前:定山渓商店で「熱熱熱燗サウナ」を体験
  • 午後:休日湯で「非日常のちょっと手前」を満喫

ファミリープラン:プール+サウナ

  • 定山渓ビューホテルでプールとサウナを家族で楽しんだ後、
  • 休日湯で大人だけの特別な時間を過ごす

定山渓サウナ巡りの魅力

定山渓温泉エリアの素晴らしいところは、徒歩圏内にこれだけ多彩なサウナ施設が集積していることです。それぞれが明確に異なるコンセプトを持っているので、同じ日に複数施設を訪れても、全く違った体験を楽しめます。

休日湯の「革新的な深い水風呂」、鹿の湯の「修羅サウナ」、商店の「日本酒コンセプト」、ビューホテルの「5つの感覚」…。これほど多様なサウナ文化が一箇所で楽しめるエリアは、全国でも珍しいのではないでしょうか。

別日体験記:「&nightプラン」で過ごす特別な一夜

「ホテルを取らない宿泊」という新発想

休日湯での初回体験から約1ヶ月後、僕は再び定山渓を訪れていました。今度の目的は、前回気になっていた「&nightプラン」の体験です。「朝まで、ごろごろ、うとうと。」というキャッチフレーズに惹かれて、思い切って「休日券 Unlimited &night」(¥7,800)を選択しました。

部屋を取らずにラウンジで朝まで過ごすという、今までに経験したことのない宿泊スタイル。正直、最初は「本当に快適に過ごせるのかな?」という不安もありました。でも、いざ体験してみると、これが想像以上に素晴らしい時間だったんです。

15:00からスタート、夕日岳を眺めながらの贅沢時間

僕が選んだのは「遅割15 Unlimited &night」(¥7,250)。15:00にチェックインして、翌朝9:00まで18時間の長時間滞在です。まずは軽くサウナで汗を流してから、3階の「THE LOUNGE DAY OFF」へ。

吹き抜けの開放的な空間に、大きな窓から夕日岳の美しい景色が広がります。受付でもらったリストバンドを着用して、「アンリミテッドルーム」最大14時間のフリードリンクを楽しめるというのが、このプランの醍醐味です。

まだ明るい時間からビールを飲むなんて、普段の僕には考えられない贅沢。でも、ここでは「休日のクオリティを上げる」ことが目的なんですから、遠慮する必要はありませんよね。

夕暮れから深夜まで、時間を忘れる至福

18:00頃になると、徐々に夕日が山に沈んでいく光景を窓から眺めることができました。都市部では味わえない、ゆったりとした時間の流れ。読書をしたり、ぼーっと景色を眺めたり、時にはうとうとしたり。「何も考えない」という、現代人が最も必要としている時間を存分に味わえました。

20:00を過ぎると、ラウンジには大きなスクリーンで映画上映も始まります。提供されるブランケットにくるまりながら、まるで自宅のリビングにいるような感覚で映画鑑賞。こんな過ごし方、今まで体験したことがありませんでした。

深夜のサウナは別世界だった

22:30頃、ふと「深夜のサウナってどんな感じなんだろう?」と思い立ち、2階の浴場へ。この時間になると利用者はほとんどおらず、ほぼ貸切状態でした。

日中とは全く異なる、静寂に包まれたサウナ室。「ヌシ」も夜はどこか神秘的に見えます。深夜のゲリラオートロウリュは、昼間よりもさらに幻想的に感じられました。深さ130cmの水風呂も、夜間照明の中では一層美しく、まるで別の施設にいるような不思議な感覚に包まれます。

早朝5:30のサウナ再開、朝日とともに

浴場清掃時間(深夜1:30〜5:30)を避けて、早朝5:30にもう一度サウナへ。この時間も、もちろんほぼ貸切です。朝の新鮮な空気を吸いながらの外気浴は、夜とはまた違った爽快感がありました。

朝日が山から昇ってくる光景を見ながらのハンギングチェア体験は、人生でも指折りの美しい時間でした。「これが本当の贅沢ってやつなんだろうな」と、心の底から思いました。

朝食代わりのジェラートと充実感

朝7:00頃、休日コインでジェラートを注文。朝食代わりに「じゃーじー牛乳」と「自家菜園かぼちゃ」のダブルを選択。サウナ後の体に、冷たくて自然な甘さが染み渡ります。

9:00のチェックアウトまで、再びラウンジでゆっくり。18時間という長時間滞在でしたが、全く退屈することなく、むしろ「もう少しいたい」と思うほど充実した時間でした。

&nightプランをおすすめしたい人

¥7,250という価格を高いと感じるかもしれませんが、これは考え方次第だと思います。18時間滞在+フリードリンク14時間+無制限サウナ利用と考えれば、時間あたりのコストパフォーマンスは決して悪くありません。

特におすすめしたいのは:

  • 一人でゆっくりと時間を過ごしたい人
  • ホテルの狭い部屋より、開放的なラウンジで過ごしたい人
  • 朝まで飲みたいけど、翌日の心配をしたくない人
  • 深夜・早朝のサウナを体験してみたい人

従来の宿泊との決定的な違い

通常のホテル宿泊との大きな違いは、「プライベート空間がない代わりに、開放感と自由度がある」ことです。部屋に籠る必要がなく、好きな場所で好きなことをして過ごせる。これは、一人旅には特に魅力的だと感じました。

また、「チェックアウト時間を気にしなくていい」のも大きなメリット。朝9:00まで、本当にギリギリまでゆっくりできるんです。

&nightプランは、「非日常のちょっと手前」というコンセプトを、まさに体現したサービスだと思います。特別すぎない、でも確実に日常とは違う。そんな絶妙な体験を求める方には、ぜひ一度試していただきたいプランです。

総評:僕のサウナ旅に刻まれた、忘れられない一日

僕、大塚誠也のサウナ探訪記において、「休日湯」は間違いなく特別な一ページとして記憶されるでしょう。ここは単なる日帰り温泉施設ではない。それは、一つの完成された「体験」を提供する場所でした。

そして今回、定山渓エリア全体のサウナ施設を調べてみて改めて感じたのは、休日湯が提供する価値の独自性です。¥2,850という料金は確かに他施設と比較すれば高めですが、「深さ130cmの水風呂」「ヌシのいるサウナ」「定山渓ハーブの蒸留水」といった、他では絶対に体験できない要素を考慮すれば、十分に納得できる価格設定だと思います。

「非日常のちょっと手前の休日」という明確なコンセプト。その思想が、建築、デザイン、サービス、食事の隅々にまで徹底されています。これは、運営母体である第一寶亭留グループが長年培ってきた、顧客に「どのようなシーンを提供したいか」を突き詰める哲学の結晶なのでしょう。

定山渓には980円から2,850円まで、様々な価格帯のサウナ施設があります。しかし、休日湯が提供する体験は、価格では測れない価値があると確信しています。深い水風呂、ヌシのいるサウナ、アートな廊下、天井から吹く風。一つ一つの要素が物語を紡ぎ、訪れる者の五感に強く訴えかけてくる。

もしあなたが、日々の生活に少し疲れて、心からの休息を求めているのなら。ありきたりの癒やしでは、もう満たされないのなら。ぜひ、定山渓の森の奥、謎めいた「Q」の扉を開けてみてほしい。

そして時間があるなら、定山渓エリアの他のサウナ施設にも足を向けてみてください。きっと、北海道屈指の「サウナ大国」の懐の深さを実感できるはずです。そこには、あなたのための「特別な休日」が、いくつも待っているのですから。

休日湯

  • 住所:北海道札幌市南区定山渓温泉西3丁目101
  • 料金:休日券 ¥2,850〜(各種プランあり)
  • 営業時間:プランによる(例:休日券 10:00-20:00)
  • アクセス:札幌駅からじょうてつバス約1時間、「第一ホテル前」下車すぐ
  • 駐車場:無料25台
  • 公式サイト:https://www.kyuujitsu.com/
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ABOUT ME
大塚誠也
大塚誠也
おおつか せいや

サウナ大好きサラリーマン。
外回り中、仕事帰りにサウナを巡っています。
サウナ上がりのオロポとおいしいご飯が大好物
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